週刊タケダ記者(仮)vol.34(2009年2月22日(日)-2009年2月28日(土)分)
○週刊タケダ記者(仮)vol.34(2009年2月22日(日)-2009年2月28日(土)分)
武田記者情報その1:秋沢アナ vs 武田記者
わっきぃさん、マサやんさんから、「ストリーム」(TBSラジオ、2009年2月24日(火))に松本ともこの代役として登場した秋沢淳子アナウンサーが武田記者と「オープニング〜ニュースさかさめがね」のなかでトークを展開したとの情報を頂きました。ありがとうございます。
頂いた情報にもあるように、秋沢アナと武田記者は同期入社とのことで(1991年入社)、新入社員時代の武田記者の話などが語られ、武田記者は「武田君」と呼ばれていました。武田記者は緊張気味のようでした。バラされるとマズいことでもあるのでしょうか? マズいことがなくても、思わぬところで同期の人を交えて誰かと話をすると、「何言われるんだろう?」と身構えてしまいますよね。
ちなみに以前、渡辺真理アナは「アクセス」内で武田記者の1年先輩だと言っていました。
武田記者情報その2:小林信彦「本音を申せば」
『週刊文春』3月5日号の小林信彦「本音を申せば」第545回で武田記者についての言及がありました。まだ店頭に残っているといいのですが:
TBSラジオの武田記者は「いま、弱い野党を批判しても仕方がない」と正論を吐き、コメンテーターもさすがに沈黙してしまった(二月十七日の「アクセス」)が、いまだに「自民も悪いが、野党も悪い」というバランス取り的論理をふりまわす輩が多いのである。
沈黙したコメンテーターも、同じ雑誌に仏頂面で連載中です。
* * *
「ストリーム」が終るそうで残念です。武田記者は次の番組にもきっと登場するとは思いますが、いっそのこと、武田記者のコーナーとか番組とかをつくってほしいような気がします。数字もってはりまっせ〜。
国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。
小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。
○「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2009年2月24日(火)22:00-23:40)
「民主主義はね、代わることに意味があるんですね」
麻生太郎内閣の内閣改造でなく解散を期待するリスナーの意見を受けて:
リスナー [……]自分はあのぉ、政権のキャッチボールを何回かしてほしいんですよね。
渡辺真理 あぁ、つまり民主党に行って、でやってみてまた……。
リスナー うん。
渡辺 うぅん、なるほど。
リスナー で、あのう、たぶん五十歩百歩だと思うんですよ。どちらに期待するのも実は不正解で、そのぅ……政権が動くことによって、そこでその何て言うんですか、悪い物が振り落とされてくという。
武田記者 民主主義はね、代わることに意味があるんですね。
「このあいだ話してたらね、読んでいる、読めっちゅっている本が、小説があってね、『島津奔る』って池宮彰一郎の小説」
自民党内の現在の雰囲気について:
宮崎哲弥 事態はもうちょっと進んでしまって、もう負けてもしょうがないという、一種の戦う前から敗北感が、こう、漲り始めているような,そういう雰囲気が私は感じますけど、どうですか武田さん?
武田記者 このあいだ話してたらね、読んでいる、読めっちゅっている本が、小説があってね、『島津奔る』って池宮彰一郎の小説——
宮崎 はははははは。
武田記者 あれはつまり、関ヶ原の時の島津家——島津良久、義弘……義弘っていう弟のほうの話。負け戦とわかってて石田三成に付いて、それで最後、徳川方突破して薩摩に逃げてく話ですよ。
だから、負け戦ん中でどうやって自分のところは勝つか、と——
宮崎 要するに、もう東軍が圧倒的になってる状況の中で,中央突破してどうやって自分だけ逃げるか、と。そういうことなの?
武田記者 もう家康には勝てない、と。だけども、しょうがない。西軍に付いちゃってんだから。だから、負け戦ん中で自分だけ、自分のとこだけ、選挙区だけはどうやって勝つかというのを……ていうのが今の自民党の、ま、心情を象徴的に代弁してますよね。
「勲章が欲しい人はいますから、そういう矜持のない人はいっぱいいますからね」
先のない麻生内閣について、思い残しのないように解散並みの内閣改造でも何でもやってくれというリスナーの意見を受けて:
リスナー [……]入閣したいっていう議員が果たしているのかどうか? [……]武田記者に聞いてみたいんですよ。
渡辺真理 ふふふふ。
武田記者 これはねぇ、まぁ、勲章が欲しい人はいますから、そういう矜持のない人はいっぱいいますからね。
渡辺 ポストという勲章ですか?
武田記者 一度は大臣になってみたいとう。それから、今期で辞めちゃう人いますよね。そういう人がいますんで。ただ、そういう人たちで内閣改造やって、果たして政権浮揚につながるのか、と。つながるわけないっちゅうことになりますわなぁ。
「みんな、税金かかってる。何億、内閣改造だってかかるわけですよ。みんな税金よ!」
麻生内閣の存続によってかかるお金について:
武田記者 [……]単になんかそのぅ、「ちょっとそれで人気が出るかなぁ」とか、そういうつもりでアメリカ行ったり。ちょっと待って。内閣改造、アメリカ行ったり、このあいだサハリンにも行ったけど、お金かかってんだからね、あれは!
渡辺真理 そうなんですよ。
武田記者 みんな、税金かかってる。何億、内閣改造だってかかるわけですよ。みんな税金よ!
渡辺 武田……武田さん、中川[昭一・前財務大臣]さんがね——まぁ本当にそんなことはないけれども——遠くまで飲みに行ったような状態になてるように見えましたよね? あれで6千万円ぐらいかかってるってのは本当なんですか?
武田記者・宮崎 そうですよ。そうですよ。
渡辺 こんなにかかるんですか?
武田記者 総理の外遊なんかもっとかかってるわけですよね。
「このあいだだって、日露首脳会談だってメドベージェフにやられて、今度オバマんとこ行って何か、わかんない、国債買うか買わないかわかんないけど[……]そのうち中国にやられますよ。」
麻生首相の外遊について:
武田記者 [……]そのあいだにですねぇ、どんどんどんどん侮られてですねぇ、僕は、このあいだだって、日露首脳会談だってメドベージェフ[ロシア共和国大統領]にやられて、今度オバマ[アメリカ合衆国大統領]んとこ行って何か、わかんない、国債買うか買わないかわかんないけど——。
宮崎哲弥 よくわからないねぇ。昼食会も設定されなかったよね。
武田記者 設定されない、と。そのうち中国にやられますよ。中国から来て、どんどんどんどん蚕食されて、日本の国……国益全体がですね……石原慎太郎都知事が——
宮崎 でもさぁ、それは——
武田記者 去勢された宦官みたいになっちゃうんですよ。
宮崎 すぐまたそんなことを言う。ふふ。政治記者らしからぬこと行って。
武田記者 いや、いや、そう言ったんです。石原慎太郎さんはそう言ったんですよ。
宮崎 わかった、わかった。
「ノーパンしゃぶしゃぶ前に逆戻りですよね」
与謝野馨による財務大臣・金融担当大臣・経済財政政策担当大臣の3大臣兼任について:
宮崎哲弥 じゃぁ、たとえばさぁ、与謝野さんを財務大臣・金融担当大臣にしたとしても、あの、経済財政政策担当大臣を誰か別の人に兼務させればよかったじゃない。
武田記者 経済財政政策担当大臣を他の人に兼務だけれども、それも……閣内を見た時に非常に厳しい。
渡辺真理 武田さん、武田さん、そこがいなかったら——
宮崎 そこがいないから内閣改造したっ——
渡辺 もともと内閣改造なんて、もともと、どうせ土台——
宮崎 無理だし、逆に言うと、やっぱり内閣改造やったほうがいいんじゃないかってことも言えるわけだけど。
武田記者 まぁ、ホントはそうですね。でも三任兼務は、そのう、やっぱりどっかで外さないと。今よろこんでるのは財務省ですよね。だって、もともとこの経済財政の話と、その、金融の話と、旧大蔵の財務の話を分けなきゃいけないっちゅって3つ、三大臣分けたわけです。
宮崎 だからそもそも、財務大臣と金融担当大臣を兼務させること自体が,私はおかしかった、と。財金分離の原則を反するんだけど、それに経済[財政政策]担当大臣までくっつけたら、もう何がなんだか、昔の大蔵省と経済企画庁が——
武田記者 ノーパンしゃぶしゃぶ[1998年に、銀行のMOF担が大蔵省(当時)の官僚をノーパンしゃぶしゃぶ店「桜蘭」で接待していたことが発覚。これを受けて、金融監督庁(当時)が設置され、財金分離の原則が図られた]前に逆戻りですよね。
宮崎 というようなね、そううことになっちゃうじゃないっすか。
「民主主義はね、代わることに意味があるんですね」
内閣改造でなく解散を期待するリスナーの意見を受けて:
武田記者 甘利[明・規制改革担当大臣]さんが考えてるのは、内閣改造ていうのは色いろなこと考えてんでしょう。本人がどっか行きたいかとか、あるかもしれません。だけど、国民の側で、内閣改造でいちばん改造したい人は、麻生さんなんだよね。
リスナー へへ。
武田記者 だから、その麻生さんが解散するっちゅうとこで、こう、話がループしていくわけですよ。
渡辺真理 ふぅん……。
武田記者 そこに閉塞感が漂ってるんですが、別に私は、閉塞感をもつ必要はなくて——国民の側がですよ——そうじゃなくて、今の自民党がダ メで、自公政権が、あぁ、もう、ちょっと厳しいんだなぁって見てるんであれば、別の政党に、その、選挙でもって政権を任せる。これが政党政治の本来の姿で あるということですよねぇ。
武田記者の画像
◇ケンイチさんがコメント欄で、武田記者の画像を紹介してくれました。度たびありがとうございます。助かります。TBSラジオのメール・マガジン『954プレスメール』に貼られたリンクから見ることのできるコンテンツ「〜TBSラジオプレスメール〜 954写真缶」の一部です。ケンイチさんのコメントからも見ることはできますが、下記のサイトから『954プレスメール』を購読してからご覧になることをおすすめします:
◇「週刊タケダ記者(仮)vol.12」でご紹介した「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページについて情報提供してくださったケンイチさんが、新たに武田記者の画像を紹介してくださいました。前回私は「たぶん、TBSラジオのサイトではココだけではないでしょうか」などと申しましたが、まだまだ甘いですね。
◇既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。
「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:
私 は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。 例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。
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