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ラジオな一曲(5):佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年)

○ラジオな一曲(5):佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年)


 佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年):
 佐野元春 - COYOTE - ラシ?オ・テ?イス?


現在、NHK-FMで「サウンドストリート・アーカイブス」(NHK-FM、3月2日(月)〜3月26日(金)24:00-25:00)が放送されている。

NHK青春ラジカセ

NHK青春ラジカセ(NHKウェブサイト)(当ブログ内)

NHK青春ラジカセ(NHKウェブサイト)その2(当ブログ内)

第1週目は「元春レイディオ・ショー」だ。上記のNHKウェブサイトで聴いたのが最初だが、完全な番組のかたちで聴くのは初めて。

端正に構成されたタイトでクールなプログラム。しかし同時に、赤熱のハートも感じさせ、聴いているとじわりと高揚感が押し寄せてくる感じ。

以前にも書いたかもしれないが、村上春樹の小説に出て来るDJのようで、日本のラジオ番組っぽくなく、他者からの手紙を受け取っているような感覚にとらわれてしまう。

3月3日(火)の放送で、Dire Straits のマーク・ノップラー(Mark Knopfler)がデヴュー前に大学で教鞭をとっていたことについて、元教師だったスティング(Sting)に触れつつ次のように語ったのが可笑しかった:

「元春レイディオ・ショー」のリスナーの中にもし先生がいましたら、第2のマーク・ノップラー、第2のスティングを目指して、ロック・ミュージックに挑戦してみてはどうでしょうか?

つづいて、この人は、もし音楽をやっていなかったら一体どんな職業についていたのか全く見当もつかないボブ・ディラン。曲は "Tight Connection to my Heart"

確かに見当もつかない。

番組をお聴きになったかたはご存知のように、オープニングとエンディングで萩原健太の口上がある。再放送という性質上、何らかの解説が必要なのは理解できる範囲内だが、せめてエンディングはそのまま終ってほしい。番組の余韻を大事にしたいので。

このエントリーに貼ったNHKの番組の一部らしき動画で、佐野が自分の子供でもおかしくないような二十歳そこそこと思われる若造と(とあえて言う)屈託のない笑顔でフランクに語り合う姿に私は嫉妬している。

Tolerance, Justice, Criticism——佐野元春は、私の欲しいものをすべてもっている。


 佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年):
 佐野元春 - COYOTE - ラシ?オ・テ?イス?


佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年)

君は忘れてしまっているかもしれない
夜のしじまに流れていた
あの思い出のレイディオショー

あの時君が信じていたもの
あの時君が焦がれていたもの

あれから時が経って
どれくらい声が届いて
報われぬ夢もあって
ラジオから聞こえてくるあのメロディー
思い出のレイディオショー

イノセントな日々
かけがえのない日々

いつだって君のそばにいた
思い出のレイディオショー

いつだって君の味方だった
思い出のレイディオショー

君は忘れてしまっているかもしれない
夜のしじまに流れていた
あの思い出のレイディオショー

あの時君が見つけた真実
時のしじまに永遠に刻みつけて

あれから時が経って
どれくらい声が届いて
眠れぬ夜もあって
ラジオから流れてくるあのメロディー
思い出のレイディオショー


 佐野元春「ラジオ・デイズ」(2007年):
 佐野元春 - COYOTE - ラシ?オ・テ?イス?

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