クラブ954スペシャル(TBSラジオ、2009年2月15日(日)25:30-28:00)
◯「クラブ954スペシャル」(TBSラジオ、2009年2月15日(日)25:30-28:00)
別に誰に頼まれたわけでもないが、この番組については毎回書くことが習慣化している。レア感というか貴重なものを聴いた感があるので、記録しておこうと思ってしまう。
ただ、最近はなんだかんだとラジオ界が慌ただしく、今のうちに書いておきたいことがいろいろあり、書いたものの本日まで先延ばしになっていた。
さて本題。
そういえば今回のおふたり、一場麻美TBS954情報キャスターが前回の放送で同期だと言っていた。
○クラブ954スペシャル(TBSラジオ、2008年12月7日(日)25:00-28:00) (当ブログ内。前回の放送ぶん)
○「クラブ954スペシャル」(TBSラジオ)総目次(当ブログ内の関連エントリーのリスト)
1部:中村愛美(25:30-27:00)
この日の1部は「エンカのチカラ」という、演歌歌手がポップスなどの異ジャンルの曲をカヴーしているアルバムがフィーチャーされた。
吉幾三の「for you...」(高橋真梨子)には完全に虚を衝かれた。そして、津軽なまりの「♪あな〜たが〜ほし〜い〜」には度肝を抜かれた。演歌がネタとしてしかパイを増やせないのなら、ちょっと寂しい。
その他にも演歌・歌謡曲のスタンダード、「おすすめの元気ソング」が、あわせて数曲かかった。
実は、私は演歌もちょこっと聴いたりする。なかでも『八代亜紀全曲集』は愛聴盤だ。八代亜紀は代表的な演歌歌手として知られているが、よく聴くと意外と演歌っぽくない。
彼女の音楽的バックグラウンドはジャズやブルーズで、元もと郷里の熊本でバス・ガイドをしながらクラブ・シンガーを夢見ていたと聞いている。この日の1曲目は八代亜紀「いとしのエリー」だったが、彼女がジャズの影響を色濃く受けているサザンオールスターズの「いとしのエリー」を歌うというのはあながち必然性のない話でもない。
そもそも、演歌も内実を見れば意外に多様で、ド演歌、歌謡系、ロック系、民謡系、ネタ系など様ざま。複数の系統のクロスオーヴァーも当然ある。坂本冬美の「夜桜お七」や、曲中に舟歌が挿入されているドラマティックな構成の八代亜紀「舟歌」などはある意味ではプログレ演歌と言っていいかもしれない。それに、「日本の心」とは言うものの、演歌とは音楽のジャンルとしての歴史は比較的浅いはず、ちょっと調べてみたい……こういうことが言いたいだけなので、それほど信じないでもらいたい。適当に読み流すのが正解。
八代亜紀がジャズやブルーズのスタンダードを歌うアルバムとか出ないかなぁ。バックはトリオで(『PONTA BOX meets YOSHIDA MINAKO』(1998)のような感じ)。
あと「歌うヘッドライト」(TBSラジオ)復活しないかなぁ。「走れ!歌謡曲」(文化放送、月〜金27:00-29:00)も同系統の番組ではあるが、微妙にテイストが違う気がするんだよなぁ、説明できないけど。
さて、今回は「中村愛美ってどんな人間?」と題して、周囲の人に自分のコマーシャルをつくってもらうという企画が展開。柳沢怜、白井京子、岡本祥子、山崎景子、一場麻美、駒田健吾の面々(敬称略)が登場。コレは結構良い感じ。
言うまでもなく、しゃべり手のパーソナリティーが伝わってくることがラジオの醍醐味のひとつだが、最近954情報キャスターの人柄がここ数年だんだんフィーチャーされ始めてきている。山崎キャスターが交通情報でおなじみの阿南京子のモノマネをしたり、新婚の中村キャスターの恋のキューピットが一場キャスターだという話が明かされた。
また、中村キャスターが小学時代に書いた絵本のなかから「びわからうまれたえんどくん」を朗読。それに海外ドラマ(FBIものやCIAもの)が好きなのだとか。ただし、他の人と趣味が合わないそうで、おすすめ作品の紹介はなかった。
今回は中村キャスターのプリティーな側面が大々的にフィーチャーされていたが、もうちょっと毒っ気も出してほしい。ただ、こんなことを言うと、誰でも心の中に黒い毒をもっているのが当然だという前提でものを考えている私自身の薄汚い心根が照らし出されてしまった気もする。
1部のプレイ・リスト
・八代亜紀「いとしのエリー」(サザンオールスターズ)
・吉幾三「for you...」(高橋真梨子)
・川中美幸「Dear...again」(広瀬香美)
・都はるみ「シクラメンのかほり」(布施明)
・前川清「HOWEVER」(GLAY)
・島倉千代子「神田川」(かぐや姫)
・ちあきなおみ「喝采」
・森進一「襟裳岬」
・石川さゆり「天城越え」
・北島三郎「与作」
・五木ひろし「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)
・香西かおり「夢先案内人」(山口百恵)
・小林幸子「破れた恋の繕し方教えます」(松任谷由実)
・美空ひばり「昴-すばる-」(谷村新司)
・TRIPLANE「誰に咲く花」
・BEGIN with アホナスターズ「笑顔のまんま」
2部:一場麻美(27:00-28:00)
今回は、ブラック・ミュージック中心のいつもと違い、ロック特集。1曲目にヴァン・ヘイレン(Van Halen)がかかったので驚いた。
2部でもいつもと違い、リスナーやご同僚の質問メールに答えるというコーナーがあった。
印象に残った言葉は何かという質問に、仕事で悩んでいた時にディレクターから言われた「辞めるのは簡単だけど、できるところまで頑張ってみろ。ダメだったら骨は拾ってやる」という言葉だと答えていた。話の後半、一場キャスターは少しおちゃらけ気味だったが、その時のことを想い出したのか、声がちょっと震えていた。そんな言葉や、そんな言葉をかけてくれる人がいるということは幸せなことだと思う。
また、好きなタイプは手の大きい人、一場キャスターの見た目と中身のギャップに驚かない鉄の心をもった人。ESCADAのベリー系の香水をお使いだとのこと。私にはよく判りません。居酒屋で唐揚げについてきたレモンを自分に絞って「レモンの香り、さわやかだろ?」とか言ったことはある。私が香水に最も近づいた瞬間だ。
一場キャスターが担当の時は、放送時間が1部と2部が半々か、2部が30分長いのが通例だが、今回は珍しく2部のほうが短かった。
2部のプレイリスト:
オープニング
・Van Halen, "JUMP (Live)", Live: Right Here, Right Now (1994)
・Aerosmith, "I Don't Want to Miss a Thing", Armagedon: The Album (2004)
Music Up(ロックの名曲たち特集)
・Asia, "Heat of the Moment", Asia (1982)
・Journey, "Who's Crying Now (live)" (1981) in Captured (2006)
・Michael Schenker Grouop, "Never Trust a Stranger (live)", One Night at Budokan (1982)
お出かけ情報(電力館)
・Foreigner, "I Want to Know What Love Is", Agent Provocateur (1984)
・The Police, "Every Breath You Take", Synchronicity (1983)
Sound Style(西寺実『ふぞろいのロックたち 其之壱』(2009年))
・西寺実「あゝ無情」『ふぞろいのロックたち 其之壱』(2009年)
・Avant, "Involve Yourself", Avant (2009)
リスナー・TBS954情報キャスターからの質問
・Musiq Soulchild feat. Mary J. Blige, "If U Leave", OnMyRadio (2008)
エンディング
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