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週刊タケダ記者(仮)vol.32(2009年1月11日(日)-2009年2月7日(土)分)

○週刊タケダ記者(仮)vol.32(2009年1月11日(日)-2009年2月7日(土)分)

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国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

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「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2009年2月4日(木)22:00-23:40)

「「私は決して逃げません」っていう——ま、だいたい逃げ癖がついてる人っていうのは、こういうこと言うんですよね。」

麻生太郎内閣総理大臣の施政方針演説について:

武田記者 [……]小泉[純一郎・元内閣総理大臣]さんだったら「米百俵」とかね[所信表明演説、2001年5月7日]、福田[康夫・前内閣総理大臣]さんも、まぁ、「井戸を掘るなら水が出るまで掘れ」とか[施政方針演説、2008年1月18日]、なんかこう、思いを吐露するところがあるわけですけれども、麻生さんは……全然、ないという。
藤井誠二 全然なかったんですか、それ?
武田記者 なかったんですねぇ。あの、例えばその、先人の言葉を引くとか、そういうものもありませんでしたし、どこかにほのめかす——
藤井 うぅん。
武田記者 「私は決して逃げません」っていう——
藤井 うぅん。
武田記者 ま、だいたい逃げ癖がついてる人っていうのは、こういうこと言うんですよね。
渡辺真理 ふふ。
武田記者 「私は一貫して言ってる」っていうのも、麻生さんの記者団との——
渡辺 よくねぇ、おっしゃいますけどもねぇ。
武田記者 口癖ですけども、誰も一貫してるとは思ってないわけで、そのへんに、こう、どうも無理がある。

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2009年2月5日(木)22:00-23:40)

「町村さんと中川さんのどちらかが今後、後継者になると言われてますけど、ま、ふたりとも人気ないんですよね」

清和会の後継者について:

渡辺真理 町村派はどうなるんですか?
武田記者 あのぅ、町村派——今日、その、町村信孝[衆議院議員]さんが会長になったってことですよね。で、まぁ、派閥のなかの闘争では、中川秀直[衆議院議員]さん、上げ潮派が敗れたということになりますねぇ。
渡辺 森[喜朗・元内閣総理大臣]さんと中川さんが総会で隣に並んでいてすごい険悪そうだったって……。
武田記者 そうです。蜜月関係にあったふたりが、もう修復不可能というふうに言われてます。それでその、ただね、あの派閥は清和会ってのはやはり森さんでもってるんですねぇ。
井上トシユキ うん。
武田記者 そうすると、で、町村さんと中川さんのどちらかが今後、後継者になると言われてますけど、ま、ふたりとも人気ないんですよね。
井上 ふふふふふ。
武田記者 じゃぁ、あのぅ、次は安倍[晋三・衆議院議員]さんが出てくんじゃないかとかっていう話になってる訳ですが——
井上 まぁ……。

「小泉さんは、「もはや派閥は壊れた」ってみんなに言いました。壊れてないじゃない。」

清和会の総会について:

武田記者 まぁ、いずれにしてもコップのなかの嵐なんですけど。じゃぁ、今日、記者——政治部の記者——がいっぱい派閥の総会、集まってました。
井上 うん。
武田記者 それは何故か? 第一派閥だからですよね。
渡辺 うん。
井上 うんうん。
武田記者 ということは——で、小泉[純一郎・元内閣総理大臣]さんは、「もはや派閥は壊れた」ってみんなに言いました。
渡辺・井上 うん。
武田記者 壊れてないじゃない。だからみんな、あそこを、その、あのぅ、町村対中川を追っかける訳ですね。
井上 なるほど。
武田記者 派閥なんか壊れてない! それをみんな、それをだってみんな、今日奇しくも証明してる訳で——
井上 うん。
武田記者 そんなのを、こう、ずっと追っかけてもしょうがない。
井上 ふふふふ。
武田記者 その内輪モメでねぇ、やってもねぇ、私はしょうがないとおもいますけどもね。
井上 なるほどね。
武田記者 それだったら、昔の経政会のほうがまだ力あったからね。
井上 うん、まぁそれはね。
武田記者 今の清和会より、政策決定能力はね。
渡辺 うん……。
武田記者 今回のは、ちょっとヒドいですよね、清和会のもね。でも、派閥の話ですから、別に国民とはホントは関係ないわけですよね。

「麻生さんずっと、小泉内閣のときに小泉さんのそばにいたんですよね。だからそれは、じゃぁあんた何なのって」

政局の先行き不透明さについて:

武田記者 あの、麻生[太郎・内閣総理大臣]さんはもうひとつ言ったんですねぇ。郵政民営化については、私は——麻生さんは——最後まで反対した、と。
井上トシユキ あ、そうそうそうそう。
武田記者 民営化の法案にもサインするしないでモメたんだ、と。
井上 うんうん。
武田記者 だけど、最後は内閣の一員としてサインをした、というふうに言ってるわけですよね。だけど、ちょっと待ってくれと。麻生さんずっと、小泉内閣のときに小泉さんのそばにいたんですよね。
井上 そうですよね。
武田記者 だからそれは、じゃぁあんた何なのって。君側の奸っていう言葉あるけど、そうじゃないかと私は思うけども、その、というのが一点。
井上 はい。

「麻生さん、これ、日々民主主義を破壊してますよね」

政局の先行き不透明さについて:

武田記者 それからもう一つは、麻生さんが今総理大臣でいるのは、2005年の郵政選挙の票でもって、議席でもって総理大臣ですよ。
井上 なるほど。
武田記者 参議院で指名されてないんだから。
井上 なるほどね。
武田記者 それなのに、こんな、「民営化法案には反対した」とか、ちょっとね、逆ギレとうか、私はね、麻生さん、これ、日々民主主義を破壊してますよね。
井上 ふっふっふっふ。
武田記者 言葉ひとつひとつが。
井上 なるほど!

「政治に対する信頼が失われてくってよく言うけど、違う。麻生さんに対する信頼がどんどんどんどんなくなってく。間違えちゃいけない。代えればいいんだから」

政治に対する信頼について:

武田記者 日々、ホントに政治に対する信頼?
井上 うん。
武田記者 政治に対する信頼が失われてくってよく言うけど、違う。
井上 うん。
武田記者 麻生さんに対する信頼がどんどんどんどんなくなってく。間違えちゃいけない。代えればいいんだから。

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武田記者の画像

ケンイチさんがコメント欄で、武田記者の画像を紹介してくれました。度たびありがとうございます。助かります。TBSラジオのメール・マガジン『954プレスメール』に貼られたリンクから見ることのできるコンテンツ「〜TBSラジオプレスメール〜 954写真缶」の一部です。ケンイチさんのコメントからも見ることはできますが、下記のサイトから『954プレスメール』を購読してからご覧になることをおすすめします:

TBS RADIO 954kHz | 〜TBSラジオプレスメール〜

◇「週刊タケダ記者(仮)vol.12」でご紹介した「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページについて情報提供してくださったケンイチさんが、新たに武田記者の画像を紹介してくださいました。前回私は「たぶん、TBSラジオのサイトではココだけではないでしょうか」などと申しましたが、まだまだ甘いですね。

放送後記 2006年09月27日(水曜日)(〜夜な夜なニュースいぢり〜X-Radio バツラジ)

◇既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:

○文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

● △ ■ ×

私 は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。 例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

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「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2(2007年11月11日(日)-11月17日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.3(2007年11月18日(日)-11月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.4(2007年11月25日(日)-12月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.5(2007年12月2日(日)-12月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.6(2007年12月30日(日)-2008年1月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.7(2008年1月13日(日)-2008年2月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.8(2008年2月3日(日)-2008年2月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.9(2008年2月30日(日)-2008年3月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.10(2008年3月16日(日)-2008年3月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.11(2008年3月30日(日)-4月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.12(2008年4月13日(日)-2008年5月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.13(2008年5月4日(日)-2008年5月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.14 (2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.16(2008年6月15日(日)-2008年7月5日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.17(2008年7月6日(日)-2008年7月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.18(2008年7月13日(日)-2008年8月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.19(2008年8月3日(日)-2008年8月9日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.20(2008年8月10日(日)-2008年8月30日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.21(2008年8月31日(日)-2008年9月6日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.22(2008年9月7日(日)-2008年9月13日(土)分 )

週刊タケダ記者(仮)vol.23(2008年9月14日(日)-2008年10月4日(土)分

週刊タケダ記者(仮)vol.24(2008年10月5日(日)-2008年10月11日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.25(2008年10月12日(日)-2008年10月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.26(2008年10月26日(日)-2008年11月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.27(2008年11月2日(日)-2008年11月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.28(2008年11月16日(日)-2008年11月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.29(2008年11月30日(日)-2008年12月13日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.30(2008年12月14日(日)-2009年1月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.31(2009年1月4日(日)-2009年1月10日(土)分)



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