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JUNK座談会スペシャル2008(TBSラジオ、2008年12月25日(木)0:00配信スタート)を聴いてみた。

○JUNK座談会スペシャル2008(TBSラジオ、2008年12月25日(木)0:00配信スタート)を聴いてみた。

おそらくこのブログをお読みの方は既にご存知のように、そして、このブログでも既に言及したが、「JUNK」(TBSラジオ、月〜金25:00-27:00) のパーソナリティー陣が一堂に介した座談会が有料配信されるている。

JUNK座談会スペシャル2008(TBSラジオ、2008年12月25日(木)0:00配信スタート))(当ブログ内)

有料配信であることについて散々ゴネたが、先日とうとう番組を購入して聴取した。金525圓也(消費税込)。

いつだったか伊集院のラジオで、日本テレビの上席執行役員の五味一男が、番組の成功の尺度として、 いまや視聴率だけではなく「売り上げ」を云々し始めているらしいと聞いた。その時は「けっ」と思っていたが、ホントにそんな時代になっちゃったよ、オイ!

私の場合は、選択可能な視聴先(配信会社)の中には私が既に登録しているものがなかったので、仕方なく gooID と「gooらくらく決済」IDを一括登録した。登録そのものは無料だが、「gooらくらく決済」にはクレジット・カードが必要。新たにアカウントを作ったり、個人情報を登録すると、管理が煩雑になるので好きではないが、聴くためには仕方がないのか。いつのまにか (笑)kakkowarai というところが視聴先に加わっていた。

皆さんはお好きな視聴先(配信会社)からお聴き下さい。

Mac では聴けないので、Mac ユーザーの私は家で聴くことができない。従って、「みょうがおじさん」のスケッチの時のように人目を忍び、素知らぬ顔で作業しつつ番組を TalkMaster にライン入力で録音。それを帰りの電車および家で聴いた。

月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、月25:00-27:00)(「みょうがおじさん」について。当ブログ内)

有料・要クレジットカード・Mac非対応……結局いまだにゴネている。

本題の前のただし書き

地上波のラジオ番組について何か書く場合は、既に放送が終り、原則的には二度と聴くことのできない番組について書くことになる。

しかし、今回は、まだ聴くことができ、まだ聴いていない人もいる。それに加えて有料というのが厄介だ。よって、通常は可能な、引用の範囲内での書き起こしなどができない。あまつさえ、具体的な内容について書くこともはばかられる。よって、そういう内容を求めている方のご期待には沿えそうにない。

番組の形式

ナレイションはTBSの鈴木順アナウンサー、進行は爆笑問題田中裕二。出演者の名前の書かれた紙が入った封筒を(おそらく田中が)引き、引き当てられた出演者が回答者を指定してネタを振り、トークが展開される。いい頃合で鐘が鳴らされ終了、次の封筒へ……という感じで番組は進行。

番組の内容

振られた話題の一覧は次の通り:

・雨上がり決死隊宮迫博之→爆笑問題太田光
芸能界に入ってくる人はたいてい欲をもっているものだが、太田にはそれが感じられない。仕事ばかりして人生何が楽しいのか?

・アンタッチャブル山崎弘也→爆笑問題太田光・加藤浩次
雨上がり決死隊・伊集院光・爆笑問題田中裕二には気に入られていると思うが、太田・加藤は自分をどう思っているのか?

・雨上がり決死隊蛍原徹→全員
将来の夢・目標は何か? どんな感じになりたいのか?

・アンタッチャブル柴田英嗣→全員
ラジオをはじめて3年になるが、ナインティナインに勝つためのアドヴァイスを下さい。

・爆笑問題田中裕二→全員
一年間限定で誰かと入れ替われるなら、誰と入れ替わりたいか?

・伊集院光→全員
この中で自分だけがピン芸人だが、相方ってどういうもの?

・加藤浩次→雨上がり決死隊宮迫博之
バレないように浮気するにはどうすれば良いか?

・爆笑問題太田光→全員
好きな漫画のキャラクターは?

答えは聴いてのお愉しみ。

「番組の有料配信をどう思うか?」というネタを誰かが振れば面白かったかもしれない。

基本的に、芸談や芸人人生についての話が中心で、お笑い番組という感じは薄かった。お笑い芸人に徹していたのはアンタッチャブル山崎だけだったという印象。天晴れ。番組のイントロの部分と番組中盤のあたりの山崎の発言には思わず笑ってしまった。

借りてきた猫状態が懸念された伊集院は、想像以上に発言していた。邪推だが、彼は有料配信について一家言あるため、番組に貢献しようという意識が強かったのかもしれない。

進行役は田中のはずであったが、何となく予想していたように、太田を中心に番組が進んだ印象。ともすると、田中は最も口数の少ない出演者のひとりだったかもしれない。

他に口数が少なかったのは、アンタッチャブル柴田、雨上がり決死隊蛍原あたりだろうか。

JUNKのなかで私は、伊集院や爆笑問題をよく聴いているので、このふた組の話については既に地上派で聞いたことのあるものが多かった。それが少し違う切り口で聞けるのは、それはそれで悪くなかった。

他方、雨上がり決死隊や加藤浩次はほとんど聴いたことがなかったので、彼らのファンにはきっとおなじみの話かもしれないが私にとっては新鮮な話題もあった(雨上がり決死隊が東京に来てくすぶっていた頃の苦悩とか)。すべての曜日を聴いているわけでない私のようなJUNKリスナーには、そのような発見もあるかもしれない。

少し具体的に聴き所を挙げれば、

・山本圭一について話題

・太田自身も語る爆笑問題 vs 浅草キッドの確執の経緯

・コンビにとってのラジオの意味

といったところ。

良くなかったところ

誰かの発言を受けて全員が一斉に笑うと、発言のつづきが笑い声でかき消されてしまい、聴き取りづらいと感じる箇所かいくつかあった。

再生中に Windows Media Player に表示される画像をみると((笑)kakkowarai のサイトに出ている画像と同じ)、ひとりに1本づつマイクがセッティングされている。それはそれで順当な方法だが、全員が一斉にしゃべると、全員の声を一様に拾ってしまうので、聴く側はうまく聴解できない。

映像があればその点の煩わしさは解消されるかもしれないが、それではラジオでなくなってしまうので、ラジオ・ファンとしては愉しみが半減だ。

そこで、バイノーラル・マイク(Binaural Microphone)——「ダミー・ヘッド」(Dummy Head)、「アーヘナー・コプフ」(Aachener Kopf)とも言う——などを使ったステレオ録音で円卓状に座って収録すると、各人の位置関係が判るので良いのではないだろうか。TBSラジオ開局50周年スペシャル「ラジオ進化論 伊集院光の未来のラジオ」(TBSラジオ、2001年5月28日(月) 20:00-22:00)でダミー・ヘッドが紹介されていた。使う機会がないので普段は倉庫で眠っているとか言っていたように記憶している。

これはこれでAM感が薄らぐので残念と言えば残念だが、ネット配信なのでそこにこだわる必要もないだろう。聴きやすさは格段に向上する。その上、「ヘッド・フォンで聴くと面白いことが……」と、コンテンツとしての付加価値にもなりそうだ。

バイノーラル録音 - Wikipedia

Stereo and Surround Microphone Techniques

FMC/日刊FMCスペシャル(FMC開局25周年スペシャル)
 ※バイノーラル・ステレオ方式で収録された番組が公開されています。

総合評価

総じて言えば、まぁまぁ面白かった。


「JUNK座談会スペシャル2008」:
MasaruSの主観的評価のマトリックス

正直なところ、普段の地上派の放送と今回の有料配信どちらが面白いかといえば、やはり地上派。自分と感性の合うの好きなパーソナリティーが単独で喋る番組の方が面白いに決まっている。番組の性質が違うので、単純に比較はできないとは思う。

しかし、今回の有料配信が¥525の価値がないということはないと思う。単発のお祭りと考えれば、それはそれで聴きモノだ。大人にとっての¥525の価値は充分あると思うが、中学生が少ない小遣いの中から捻り出す¥525に思いを馳せると……。

当代きってのお笑い芸人が一堂に会している番組なので、お笑いが好きで好きでたまらない人は黙って購入していいとは思う。

その昔、ピーター・バラカンの「BARAKAN BEAT」(InterFM、1995年4月〜2006年4月30日(日)19:00-21:00、ウェブラジオOTONaMazu、2006年10月29日(日)〜)が終わるのを手をこまねいて見ているしかなかったのが悔しかった。よって私は初めから、好きな番組が存続するためなら¥500かそこらを喜捨するのもやぶさかでなかった。

私の¥525がこれからのJUNKを面白くすると信じている。

※番組の概要(「JUNK」ウェブサイトより)

JUNKのパーソナリティー伊集院光、爆笑問題、雨上がり決死隊、アンタッチャブル、加藤浩次の5組全員が集結して、配信限定による座談会イベントを行います!

配信日時は、クリスマスの12月25日(木)午前0時00分から!

めったなことでは揃わないこの5組がどんな話をするのか?
脱線必至か!それとも熱い議論になるのか!
12月25日AM0:00から配信スタート。
どうぞお楽しみに

■聴取方法■

(1)パソコンから
「TBSオンデマンド」視聴料525円(税込)
URL  http://tod.tbs.co.jp/
※ご利用方法は、25日当日からこちらのページ内でご確認頂けます。

「グランドデザイン&カンパニー」視聴料525円(税込)
〜(笑)「かっこわらい」〜
URL  http://www.warao.tv/
(1月5日(月)AM0:00から配信開始)

(2)ケータイから
★「TBSラジオ携帯サイト」利用料:504円(総額・税込)iモード、EZWeb、Yahoo!ケータイの各公式メニューもしくは検索メニューから「TBSラジオ」へアクセスしてください

※利用料は、月額294円(税込)+従量課金210円(税込)の合算504円です。
  有料会員限定のサービスとなるため、月額利用料が掛かります。
※今回のサービスは、「TBSラジオ携帯サイト」会員の先行サービスとなり、会員以外の方には、2009年1月下旬からサービス開始予定です。
※この他、対応機種や購入方法の詳細ついて、また配信後の退会については同サイト上でご確認ください。

★この他、「聴くベストセラー★耳ヨミ」でも配信中!
※利用料:525円(税込)iモードのみ

2月28日(土曜日)までの、2ヶ月間の期間限定配信となります。


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コメント

ちなみに。。。
http://www.bunkatsushin.com/modules/bulletin/archive.php?storytopic=2
によると、ダウンロード件数は3000を超えたとか。単純計算で、500*3,000=1,500,000円ですか。。。
一方で、TBSラジオのエリアカバー人口の1%がJUNKリスナーと仮定すると、この数字が36万人くらいになる(もちろん、ここにネット3局も加わる)ので、ダウンロードしたのは、リスナーの1%弱。これを多いと見るか、少ないと見るか。。。さっぱり分かりません(笑)

投稿: Free@Tokyo | 2009年1月15日 (木) 23時05分

はじめまして。いつも楽しく読ませてもらっています。

いきなりで失礼かと思いましたが、TBさせていただきました。

JUNK座談会スペシャルは、ぼくは面白く聞きました。太田がひっかき回さない、もう少し落ちついたトークも聞きたいと思いましたが。

投稿: 坂井哲也 | 2009年1月21日 (水) 02時06分

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この文章は、2009.1.28[WED]の読売新聞夕刊16面(東京版)に掲載された記事を元に作成しています。 新聞記事のタイトルは『ラジオ局 有料配信に本腰~独自番組や音源 新たな収入源を狙う』というもの。首都圏AM3局の関係者の発言も交えながら、1面の約3割ほどのスペースを... [続きを読む]

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