« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

2008年11月

塩谷達也の Gospel Experience(FEBC: 1566kHz、隔週火22:15-22:28)

○「塩谷達也の Gospel Experience」(FEBC: 1566kHz、隔週火22:15-22:28)

キリスト教放送局FEBCも番組改編

日曜早朝の散歩で、以前にFEBCのタイム・テーブルを手に入れた教会の前を久びさに通ると、新しい番組表が入り口のラックに入っていた。そっと近付いてゲット。


上の画像をクリックすると、FEBCの番組表ページが別ウィンドウで開きます。

FEBCとは、ラジオ放送によってキリスト教の伝道を行う団体(会社)で、世界中に展開している。日本支社およびスタジオは、東京都武蔵野市吉祥寺に位置し、大韓民国・済州島の送信所から日本語で放送している。

○キリスト教放送局FEBC(1566kHz)(本ブログ内)

5つの新番組が始まり、音楽関係の番組がひと枠(ふた番組)増え、近付きやすさがぐっと増した感じがする。

その晩、21:30に1566kHzニチューニングすると、何か聴こえるもののFEBCかどうかは確認できない音質なので、諦めてウェブサイトにアクセスし、ネットラジオ(ストリーミング)で聴くことにした。

なかでも良かったのは「塩谷達也の Gospel experience」(FEBC: 1566kHz、隔週火22:15-22:28)という新番組。サイトでは常時、最新2回ぶんが公開されている。

塩谷達也のGospel experience

Hush Harbor :: The House Of Gospel(塩谷達也のサイト)

 

塩谷は、もともとは LOVE CIRCUS というバンドのヴォーカリストとしてデヴューしたシンガー・ソングライターで、ゴスペルについての著書もある。また、池袋コミュニティーカレッジでゴスペルのワークショップを開講している。

この番組の白眉は、DJを務めるゴスペル・シンガー塩谷達也が番組の最後に披露する歌だ。黒人霊歌や賛美歌を歌ったり、塩谷のオリジナル曲が流れたりする。

番組サイトによると、塩谷は国際基督教大学在学中に African-American Studies の勉強のためニュー・ヨークに留学し、その時に参加したジャズ・ヴォーカル・ワークショップで「こんなに上手にゴスペルを歌うアジア人は初めてだ。で、君の歌を聞かせてくれ」と言われショックを受けたそうだ。

ブラック・ミュージックに傾倒していた塩谷のオリジナリティーはどこにあるのかという問が突き付けられたということらしい。したがって、「こんなに上手にゴスペルを歌うアジア人は初めてだ」とは、発言者の意図としては半分だけほめ言葉ということになるのだろう。それでも、彼の歌うブラック・クリスチャン・ミュージック(なんて言い方があるか判らないけれども)、特に放送の中で生で歌う歌には圧倒的な力がある。

特に私が気に入ったのは、11月18日の放送で披露された "Nkosi Sikelel' iAfrika"(アフリカに神の祝福あれ)。現在、南アフリカ共和国の国歌の一部となっている賛美歌だ。あまりに気に入ってしまい、ストリーミング放送から賛美歌の部分を TalkMaster にわざわざライン入力して録音し、常に持ち歩いて機会があれば聴いている。今では意味も解らないズールー語の歌詞を諳んじてしまったほどだ。

私はキリスト者でないばかりか無神論者で無宗教者だが、通っていた幼稚園はたまたま教会の経営だった。賛美歌を歌うのが毎朝の日課で、意味も解らず大声でがなり立てていた。もはや1曲も憶えていないあたりに、信心のなさを痛感させられる。とは言っても、"Nkosi Sikelel' iAfrika" の旋律に懐かしさを感じたのは、そういった幼稚園時代の経験の残滓かもしれない。

音楽による伝道

私は信仰をもっていないが、人が信仰をもつという行為には興味をもっている。キリスト者の言う「神の啓示」「神様の計画」という言葉の周囲や向こう側にある機序を、神学的なアプローチではなく、歴史学的・社会学的なアプローチで理解したい、というのが私の立場。もちろん、信仰をもつという行為や信仰をもっている人を尊重している。

理屈馬鹿の私は、テルトゥリアーヌス(Tertullianus)の「不合理ゆえに我信ず」(Credo quia absurdum est.)という立場ではやはり満足できないが、理性の網で捕らえることのできないものを受け入れる道はただ信じることのみだという件のテーゼの論理は理解できるし、信仰をもつという行為の根幹を言い表していると思う。それでも私は、「信じる」ことと「理解する」ことの間にある裂け目を「理解する」側に跳び越えて、信仰をもつということ、あるいは「神の御心」の歴史的社会的意義を理性で理解したいのだ。

しかしながら、歌の力というものは、しばし圧倒的な力を帯び、一瞬、理性による探索行を脇へ吹き飛ばす。人の心を貫き、否応なく魅了する音楽の力というのは、理性ではなかなか説明できない。ゴスペル・クワイアーのビート、音圧、ハーモニーに圧倒されて思わず体が動くとき、理性とは別のものが自分の体を動かしていると感じることはあるかもしれない。その意味で歌の力は、まさに不合理な力だ。別の言い方をすれば、感覚あるいは官能の領域に属している。

テルトゥリアーヌスと正反対のアプローチに徹している私ですら、塩谷の歌う "Nkosi Sikelel' iAfrika" を持ち歩いて聴きたいと思った。

ところで、彫刻家ベルニーニは、聖テレサが神の神秘に触れ、神と合一するさまを「エクスタシー」として表現し、あまりにも官能的な聖テレサの表情は教皇庁に忌避された(「聖テレサの法悦」L'Estasi di Santa Teresa d'Avila。写真は下のリンク先を参照)。ひょっとしたら信仰をもつということは、ベルニーニが見抜いたように、官能的なものかもしれないと閃き、得心した。

BERNINI, Gian Lorenzo Web Gallery of Art, image collection, virtual museum, searchable database of European fine arts (1100-1850)

音楽に話を戻すと、音楽の不合理な力がもつ官能性が、神の神秘に触れることのアナロジーとして機能することに、音楽による伝道の要諦があるのだと思う。

※おまけ

話がカタくなったので、少々バランス取りを。

番組とはまったくの無関係だが、FEBCの番組表をゲットした教会から少し離れた酒屋の店先にスパイシーな自動販売機があり、前を通るのがちょっと愉しみだったりもする。こうなると、自動販売機も立派なメディア、ちょっとしたミニコミだなぁと感じる。



Google

| | コメント (1) | トラックバック (0)

歌舞伎座の快人!(文化放送、2008年11月19日(水)21:00-22:00)

○「歌舞伎座の快人!」(文化放送、2008年11月19日(水)21:00-22:00)

ミニコミ紙『ラジオ中毒』に参加して頂いた「とくながたかのりのSPECIAL Days」のとくながたかのりさんから「歌舞伎座の快人!」(文化放送、水21:00-22:00)を聴いてみよとのお達しがあり、2008年11月19日(水)に第2回目の放送を聴いてみた。

「歌舞伎座の快人!」は、文化放送の水谷加奈アナウンサーがMCを務め、気鋭の歌舞伎役者2名をゲストに迎える1時間番組。私が聴いた第2回は、市川男女蔵尾上松也がゲストで、ふたりはお互いを「オメッティー先生」「マッティー」と呼び合うほどの仲良しとのこと。

ちなみに、松也は、現在「邦楽ジョッキー」(NHK-FM、金11:00-11:50)のMCを務めており、また、われらが(?)マイク・ミズノ監督の『シベリア超特急2』(2000年)にも出演している。

六代目市川男女蔵

尾上松也 :公式ウェブサイト-尾上松也の公式ウェブサイトです。

水谷加奈 アナ尻マデあと5秒〜文化放送アナウンサーコンテンツ〜

番組の内容は、オープニング直後からフリートークが始まり、ゲストふたりのリクエスト曲がかかり、3人がラジオ・ドラマを演じたりと、歌舞伎の番組らしくない雰囲気がしばらく。ちなみに、男女蔵のリクエスト曲はSMAPの「世界にひとつだけの花」、松也は "We are All in This Together" (邦題は「 みんなスター!」。ディズニーのHigh School Musical の曲だとか)。

最後のほうで用語の解説のコーナーがちょっとあったり、公演の告知があったり、ようやく歌舞伎の話に比重が移り、歌舞伎の番組らしい感じになった。推測だが、少しづつ歌舞伎の世界にリスナーを誘う、という構成なのだろう。

初心者の敷居を下げる心遣いで、歌舞伎に親しんでほしいという意図や、歌舞伎役者の素のキャラクターをフィーチャーしたいという意図があるのだと思うが、番組後半まで歌舞伎の雰囲気があまりないというのは、歌舞伎の面白さについて知りたいという初心者のリスナーには、やや肩透かしかもしれない。少なくとも私は、やや置いてきぼりを喰らった感じがした。

とはいえ、すでに歌舞伎の入門的知識のある人や、ゲストの役者のファンの人であれば存分に愉しめる垂涎の内容だと思う。そもそも、歌舞伎を扱うというだけでも、民放では稀有な番組。

でもやはり、歌舞伎の知識の全くない私としては「歌舞伎の紹介半分、役者の人物紹介半分」ぐらいの比率が良いと思う。この番組は後者の比率が高い。オープニングで歌舞伎の雰囲気をフィーチャーするような導入を経てからのフリー・トークとか、歌舞伎音楽を使ったジングルなどを入れたほうが効果的ではないだろうか。

ただ、市川男女蔵のまったりトークやラジオ・ドラマでのノリの良さなどはけっこう面白かった。水谷アナも、舞台での男女蔵の「パキっとした」印象とは違うと語っていた。こういう点が紹介されることは良いと思う。少なくとも、私は今回の放送で、市川男女蔵の名前を憶えた。

ともあれ、自分では選ばないような番組を人のすすめで聴いてみるというのはけっこう新鮮だ。自身の触手を頼っていると、聴く番組の傾向がどうしても限定されてしまう。何かお薦めの番組や、「ウチでは受信できないので、私の代わりに聴いてみて」という番組などがありましたら、好きな番組と時間がぶつからないものなら極力聴いてみようと思いますので、下のコメント欄で随時ご紹介下さい。

Google

| | コメント (2) | トラックバック (1)

花輪如一『ラジオの教科書』(データハウス、2008年)

○花輪如一『プロが教えるラジオの教科書』(データハウス、2008年)

書店で偶然見つけた、放送作家・花輪如一の本、『プロが教えるラジオの教科書』(データハウス、2008年)を、この連休にようやく読んだ。電子工作の教本ではないので、念のため。

347ページの大部で図版多数。ちなみに、筆者の娘さんも図版のなかで登場したりしている(pp.150-164)。

■[メモは少し長いけど] こんにちは、私はAカップです。(Hi!I’m“A cup”.)

一応通読したものの、じっくり読み返せばまた何度か愉しめそうだ。単なるラジオ界雑記ではなく、歴史・社会と絡めた叙述・構成は私ごのみ。

ただ、気になる点がある。図版が多いのはいいが、ネットから引用したと思われるものが多い。例えば、p.334のTBS戸田送信所の画像は、Hashizume's Homepage の「TBSラジオ戸田送信所」の画像だ。このページの写真はもともとサイズが大きいのでよいのだが、小さな画像をそのまま大きくして本に載せているものも多数あり、画像が粗くて見づらい(例えば、p.307の文化放送川口送信所の写真など)。「本として出すのだから撮り直せばいいのに」と思ったりした。歴史的史料写真の場合は「原典にあたっていないのでは?」と思われかねない。また、許可は取っているのだろうけれどもクレジットがないものがほとんど。私のように、出典を知りたい人もいるはず。

まぁ、瑣末で野暮なクレームはこのへんにして、面白かった点をいくつか挙げてみたい。

永六輔の番組で度たび言及される三木鶏郎。永の話ぶりを聴いていると戦後のラジオ界の最重要人物らしいのは判っていたが、みんな知ってるだろうと思っているのか、番組ではあまり詳しくは説明されない。この本では、三木鶏郎と「日曜娯楽版」の周辺についても項が割かれていて(pp. 88-97)、やっと感じがつかめた。「日曜娯楽版」は音楽と諷刺をふんだんに盛り込んだ娯楽番組だったそうで、花輪の説明では、番組の監督・検閲がGHQからNHK自身に移った際に政府の締め付けが強くなり、打ち切りになったとのこと。「スネークマンショー」なき今、ラジオ聴きとしては、こういう番組は現代にも欲しい。

KBS京都と許永中事件について書かれた「其の六 バブルの牙とラジオ」(pp. 98-110)。許らと住友銀行が仕組んだ会社喰いの餌食になるKBS京都。これに対して、KBS京都の労働組合が、未払いボーナスを労働債券と見立てて債権者の立場で会社更生法を申請し、市民からの書名を後ろ楯にしつつ、放送免許失効を乗り越えたとのこと。こういう話は、政治・経済ルポなどでは取り上げられているが、ラジオについての本の中ではなかなか読めないのではないかと思う。

ラジオ日本についての章(pp.290-299)では、もともと洗練されたオシャレなラジオ局が、どうして演歌ばかり流すラジオ局になったのかという疑問が、その背後にある「U局争奪戦」を繙きつつ説明されており、当時をリアル・タイムには知らない者にとっては「なるほど、そうだったのか!」という内容になっている。

ほかにも「その拾壱 ラジオ放送各局の長寿番組」(PP. 170-217)のような気軽に読める章もある。「其の拾七 ラジオ番組ができるまでを最新の設備を持つ文化放送でみる」(pp. 300-308)では、番組制作のプロセスが、文化放送のスタジオ内部や放送機材などの写真を多数用いて説明されているのも、ラジオ・ファンとしては嬉しい。

最後には「其の弐拾 ラジオの仕組み」(pp. 326-335)と題して、簡潔ながらラジオ受信機の原理まで説明されている。

筆者のあまりの博覧ぶりに、いちラジオ・ファンの私ひとりの能力では記述のひとつひとつについて検証できないが、ラジオ番組やラジオ・パーソナリティーの裏話だけでなく、ラジオについての話題を全方位的にフル・カヴァーすることを目指した本になっている点には好感を覚える。






Google

















| | コメント (0) | トラックバック (0)

桜川マキシム、第123回 「Sakuragawa Maxim Copyright Courseの七 俺たちの初勝利」(ウェブラジオ、2008年11月6日(木)配信)

○桜川マキシム、第123回 「Sakuragawa Maxim Copyright Courseの七 俺たちの初勝利」(ウェブラジオ、2008年11月6日(木)配信)

以前、talkmaster44 さんの「ラジオファンブログ」でおすすめネットラジオとして紹介されていた「桜川マキシム」を久びさに聴いてみた。

「桜川マキシム」は、大阪市浪速区桜川(合ってるかな?)から配信されているネットラジオで、JUS と gyasa のふたりが、ゴンチチを髣髴とさせる飄々とした掛け合いで、アニメなどのサブカルの話題を中心にマニアックなトークを展開する。デジタル・デヴァイスについての博識ぶりには驚かされるが、そっち系の業界のかたなのだろうか?

気になったのは下記の回:

第123回 「Sakuragawa Maxim Copyright Courseの七 俺たちの初勝利」 (桜川マキシム)

地上派デジタル放送におけるB-CAS採用の事実上の廃止が話題になっており、その延長でデジタル・ラジオにも話題が及んでいて、非常に興味深い。

普段ラジオを聴いていると度たび、デジタル・ラジオへの完全移行云々というCMを耳にするものの、現状で何か不都合があるとも思えず、どういうことなのかいまひとつ把握できていない。その実、こっちに得がないのなら、やってくれなくて結構だと思っている。

DRP DIGITAL RADIO PROMOTION ASSOCIATION 社団法人デジタルラジオ推進協会

件のネットラジオを聴いて、そのあたりの疑問がかなり氷解した。

配信された番組を聴いて頂くのが解りやすいし何より面白いので、あえて私が番組内容を要約して屋上屋を架すのも無粋だが、いくつかポイントを挙げれば:

・デジタル信号なので隣の周波数と混信しない。

これは、遠距離受信するリスナーにとってはメリットがあるかもしれない。

番組内でデジタル化による電波の効率的利用によって可能となるサーヴィスとして

・多チャンネル化
・放送中の曲のリアル・タイム購入

が挙げられていたが、できるけれどもやらないだろう、というのが、おふたりの見通しのようだ。

Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

週刊タケダ記者(仮)vol.27(2008年11月2日(日)-2008年11月15日(土)分)

○週刊タケダ記者(仮)vol.27(2008年11月2日(日)-2008年11月15日(土)分)




前回、武田記者の名前「かずあき」が「一顕」ではなく「一顯」だと偶然気付いた話をしたのですが、TBSラジオのウェブサイトでは「一顕」が使われ、こちらの表記が人口に膾炙しているようなので、当ブログでも「一顕」で行こうと思います。

* * *

国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顯記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

* * *

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年11月10日(火)22:00-23:45)

「自信があるか、まったく見通しが立ってないか、ただ数字を言っちゃう人か、どちらかでしょうねぇ」

麻生太郎内閣総理大臣が消費税率引き上げの前倒しの可能性に言及したことについて:

宮崎哲弥 だ、だからさぁ、じゃぁ、じゃぁさぁ、その、意見を変えた根拠は何なんだよ!?
武田記者 ……ないんです。3年後に消費税を引き上げるためには、2年後に法案を成立させなければ……消費税というのは、今日、はい、国会で法案ができました、成立しました、明日から10%にするっていうことはできないわけですよね。
宮崎 で、で、どうでもいいんだけどさぁ、なんでこの人さぁ、期限切るの? つまりさぁ、条件なんだったら、「景気が回復すれば」、あの、「遠からぬ将来に消費税を上げることもある」でいいじゃないですか?
武田記者 そうなんです。
宮崎 何で2年、3年とか、2年とかさぁ、具体的な数字を入れちゃうの?
武田記者 自信があるか、まったく見通しが立ってないか、ただ数字を言っちゃう人か、どちらかでしょうねぇ。
渡辺真理 ふふっ、3番目おかしいでしょ?

「ブレる、嘘つく、勝負しない」

小泉純一郎・元総理大臣と麻生太郎総理大臣の比較について:

武田記者 [……]小泉[純一郎]総理……元総理と比較するとわかる。小泉さんは、一発バ〜ンとぶち上げるんですけども、後で何を聞かれても、そっから一歩も踏み出さないんですね。
宮崎哲弥 そう。
渡辺真理 うん……。
武田記者 絶対何も譲らない。
宮崎 そうそう。完全に決めてから言ってるんだよ、あの人は。
武田記者 この人、ちょっとねぇ、何も人の話聞いてないんじゃないかっていうぐらい変えないんですね。ところが、麻生さんは、少し、その、ぶら下がりで、いや、だから、「その前提を踏まえた上で3年後の実施なんですか? 法案提出なんですか?」というふうに聞くとですね、「3年経って上手く行かなければ、その段階で考えるんだ」と。「その条件をめぐって、0か1か、0か1のデジタルな頭しかないのか?」というふうに言って、「2年後に法案を出すんだ」と言ってしまうわけですよねぇ。
宮崎 だからさぁ、数字を入れなきゃいけないと思ってしまうほうがデジタルなわけでさぁ、言わなきゃいいんだよ、そんなの。
武田記者 ホント言わないほうがいい。
宮崎 うん。
武田記者 普通は、その、総理大臣っていうのは——
宮崎 だって、総理大臣ってのは、いつも言ってたじゃん、「仮定の話はお答えできません」っていうのは昔からの常道ですよ、こんなのは。あんたが仮定して答えてどうすんだよ!
武田記者 えぇ、そのぅ、まぁ、そこなんですよね。そこで、何でブレるんだというのが常に……しかも、で、すごく追い込まれると「いや、そんなこと言ってない」みたいな話になってくるのが麻生さんの特徴ですから、だからまぁ、ブレる、嘘つく、勝負しない。

* * *

○武田記者の画像

ケンイチさんがコメント欄で、武田記者の画像を紹介してくれました。度たびありがとうございます。助かります。TBSラジオのメール・マガジン『954プレスメール』に貼られたリンクから見ることのできるコンテンツ「〜TBSラジオプレスメール〜 954写真缶」の一部です。ケンイチさんのコメントからも見ることはできますが、下記のサイトから『954プレスメール』を購読してからご覧になることをおすすめします:

TBS RADIO 954kHz | 〜TBSラジオプレスメール〜

◇「週刊タケダ記者(仮)vol.12」でご紹介した「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページについて情報提供してくださったケンイチさんが、新たに武田記者の画像を紹介してくださいました。前回私は「たぶん、TBSラジオのサイトではココだけではないでしょうか」などと申しましたが、まだまだ甘いですね。

放送後記 2006年09月27日(水曜日)(〜夜な夜なニュースいぢり〜X-Radio バツラジ)

◇既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:

○文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

● △ ■ ×

私は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

* * *

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:


週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2(2007年11月11日(日)-11月17日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.3(2007年11月18日(日)-11月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.4(2007年11月25日(日)-12月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.5(2007年12月2日(日)-12月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.6(2007年12月30日(日)-2008年1月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.7(2008年1月13日(日)-2008年2月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.8(2008年2月3日(日)-2008年2月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.9(2008年2月30日(日)-2008年3月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.10(2008年3月16日(日)-2008年3月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.11(2008年3月30日(日)-4月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.12(2008年4月13日(日)-2008年5月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.13(2008年5月4日(日)-2008年5月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.14 (2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.16(2008年6月15日(日)-2008年7月5日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.17(2008年7月6日(日)-2008年7月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.18(2008年7月13日(日)-2008年8月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.19(2008年8月3日(日)-2008年8月9日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.20(2008年8月10日(日)-2008年8月30日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.21(2008年8月31日(日)-2008年9月6日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.22(2008年9月7日(日)-2008年9月13日(土)分 )

週刊タケダ記者(仮)vol.23(2008年9月14日(日)-2008年10月4日(土)分

週刊タケダ記者(仮)vol.24(2008年10月5日(日)-2008年10月11日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.25(2008年10月12日(日)-2008年10月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.26(2008年10月26日(日)-2008年11月1日(土)分)










Google













| | コメント (1) | トラックバック (0)

ラジオのミニコミ紙(10):「ヤマヒロのアナ Pod Cafe」(関西テレビ・ポッドキャスティング)で紹介されました。

○ラジオのミニコミ紙(10):「ヤマヒロのアナ Pod Cafe」(関西テレビ・ポッドキャスティング)で紹介されました。

関西テレビ・ウェブサイトのコンテンツのひとつで、ヤマヒロこと山本浩之アナウンサーが担当する「ヤマヒロのアナ Pod Cafe」(関西テレビ・ポッドキャスティング)で私たちがつくったミニコミ紙『ラジオ中毒』が紹介されました。

「すべらない話連発 ヤマヒロのアナ Pod Cafe」という記事を寄稿して下さった「ラジオウォチブログ」のkikuさんの投稿が読まれ、記事の内容も一部紹介して頂きました。

|| KTV || 関西テレビ放送株式会社 [ 動画・ポッドキャスティング ]

ヤマヒロのアナPod Cafe(RSS)

○ヤマヒロのアナPod Cafe(iTunes): 関西テレビ - ヤマヒロのアナPod Cafe - ヤマヒロのアナPod Cafe

※2008年11月11日配信の「ラジオファンのミニコミ誌に紹介されました」をお聴き下さい。

東京に住んでいる私でも、山本アナのことは存じ上げておりました。kikuさんが寄稿して下さった記事をきっかけに「ヤマヒロのアナ Pod Cafe」を、欠かさずというほど熱心ではありませんが、時間のある時にまとめて聴いたりしています。

テレビ局発のラジオコンテンツという点が非常に興味深いです。テレビのアナウンサーだからといってあなどってはいけません。本当に巧いです。私が聴いた範囲では、ほとんどハズレの回がないといった印象です。

kikuさんの記事によると、

ヤマヒロさんは、学生時代からテレビよりもラジオが好きだったそうで、関西テレビに入社して唯一後悔したことが、ラジオがないことだったそうだ。

とのことで、ポッドキャストというかたちで巡って来たチャンスを存分に生かし、山本アナは本当にラジオを愉しんでいらっしゃる感じ。

ラジオ・ファンあればきっと愉しめる雰囲気で、そんじょそこらのラジオ番組に引けをとらないクオリティーの高さです。保証します。

『ラジオ中毒』取扱店

kikuさんの記事が載っている『ラジオ中毒』は、以下のお店でお求め頂けます:

取扱店

模索舎(東京都:新宿御苑新宿門むかい)  地図

タコシェ(東京都:中野ブロードウェイ3F)  地図

bar plastic model(東京都:新宿ゴールデン街) 地図

貸本喫茶ちょうちょぼっこ(大阪府西区北堀江) 地図
 ※営業日にご注意ください(第1〜第3週末のみの営業)。

キララ文庫(熊本県熊本市黒髪) 地図

お近くに『ラジオ中毒』のお取扱店がない場合は、キララ文庫さんのホームページから注文してクロネコメール便で送って頂くのが、現在のところもっともお安く購入できる方法ではないかと思います。ともあれ、一度お店に在庫の有無をお問い合わせ下さい。

しつこいようですが、万一売り切れているというようなことがありましたら、「今度はいつ入荷しますか?」などと、あくまでも紳士・淑女的な物腰を保ちつつ、お店のかたにやんわりプレッシャーをかけてください。

ミニコミ紙の内容紹介

A5版、16ページ、150

目次(取り上げられている番組など)

1 ギャラクシー賞/「文化系トークラジオ Life」(TBS)
2 若者向けローカル番組について考える/
 訃報(山田耕嗣氏)
3 「日曜日の秘密基地」(TBS)/社説(舌禍事件)
4 「小沢昭一の小沢昭一的こころ」(TBS)
5 「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)
6 「ラジ魂!!」(HBC)/
 「ヤングタウン」・「オレたちやってま〜す」(MBS)
7 「土曜だ!! 江越だ!?」(RKK)・ 「はやおきラジオ水谷ミミです」(東海ラジオ/
  「ヤマヒロのアナPod Cafe」(関西テレビ)
8 電子工作(ミニコンポAM 受信感度UP 方法)
9 「鉄音アワー」(ネットラジオ)/
 「オレたちやってま〜す」(MBS)・
 「ミュージックパラダイス」(ABC)
10 誰のためのコミュニティーFM か/ FM なかしべつ/
 「安住紳一郎の日曜天国」(TBS)
11 大阪ラジオの魅力/「QIC」(ウェブラジオFMC)
12 「元気イチバン!芹沢誠です」(ABC)/
 「ゴチャ・まぜ」(MBS)・「ヤンピース」・
 「魂のラジオ」(ニッポン放送)
13 「集まれ昌鹿野編集部」(ラジオ関西)/
 月曜「DAYBREAK」(JFN)
14 ラジオ的想像力
15 笑福亭鶴光・
 「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)/
 4コマ漫画
16 ラジオ欄/執筆者紹介/編集後記
その他 TBS 武田記者語録

下が売り込み用につくったチラシです。こちらにも目次が載っています。よろしければダウンロードしてみて下さい:

『ラジオ中毒』のチラシをダウンロード radioholicflyer.jpg (444.5K)

執筆者[50音順、敬称略。()内は執筆なさっているブログなど]

・安東三 (日々:文音体触 〜compose&contact〜)

・河内の政 (ラジオの雑談

・kiku (ラジオウォッチブログ

・365連休

・とくながたかのり (とくながたかのりのSpecial Days

・2児パパ (ラジオでクネクネ

・MasaruS (ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!

・ヨダレ (ヨダレのじかん

Google

| | コメント (0) | トラックバック (1)

爆笑問題 日曜サンデー(TBSラジオ、2008年11月9日(日)13:00-17:00)

○「爆笑問題 日曜サンデー」(TBSラジオ、2008年11月9日(日)13:00-17:00)

小沢昭一登場

「小沢昭一の小沢昭一的こころ」(TBSラジオ、月〜金12:20-12:30)が35周年を迎え、ラジオ好きを自認する者の多くが一目置くであろう小沢昭一が「ここは赤坂応接間」のゲストだった。あっという間に時間が過ぎ、心から愉しめた。

小沢昭一の小沢昭一的こころ

それにしても、相変わらず太田光は、大御所の先輩芸能人に気に入られているなぁ、と感じた。

「疑り深いこと」についての話は特に秀逸だった。

「疑り深い」という立場をとることは、不同意を表明しつつもその理由が自分にある振りを装う、高等な抵抗のあり方だと心得た。

明らかに反主流派的な立場にありながら、表面に教条的な闘争のにおいを感じさせず、代わりに笑いのオーラを漂わせる小沢の飄々とした雰囲気が、私は好きだ。いつの間にか笑っている自分に気付くというのは本当に幸せだ。

「直接的官能性」

面白かったところを書き起こしても、決してその面白さは伝わらないだろうから、そういう野暮なことは今回はやめておく。聴けなかった人はせいぜい後悔して下さい。

聴かないと伝わらないが聴けば必ず伝わる愉しみこそが、ラジオの快楽の最高の次元に属するものだと思う。

「ラジオ批評ブログ」と銘打って書いているものの、このブログで批評的なアプローチで書けたことは数えるほどしかない。というのは、ラジオの語りは、ほぼ常に平易な口語で語られるため、「言葉の背後にある意味を解釈によって引き出す」というアプローチが取れないという困難さがその一因である。聴けば誰にでも解るのだから、批評する人が何かを引き出すという仕事の余地は、初めからそこには存在しないのだ。解釈こそが批評の精髄だという考え方では、ラジオについてほとんど何も語ることができない。

少し格好をつけて大げさなことを言うと、私はこういうジレンマを抜け出すための方法を、スーザン・ソンタグの一連の著作(とりわけ『反解釈』Against Interpretation, 1966 )、ヴァルター・ベンヤミンの論文「物語作者」("Der Erzähler", 1936)に見いだしている。こうした先人の方法を実践できてはいなくても、常に心に留めるぐらいのことはしているつもりだ。


ソンタグの言う「官能的直接性」(sensual immediacy)や、ベンヤミンの「物語作者」という切り口は、ラジオについて考える際にもきわめて有用だろう。小説や情報とは異なる、ある特定の人物の経験を通じて紡ぎ出された「語り」に直に接するという受容のありかたが、ラジオ・パーソナリティーとラジオ・リスナーとの関係を考える際には重要だと思う。解釈によって引き出される意味が仮に作品の本質だというのなら、作品そのものの全体性や価値には一体どんな意味があるというのだろうか。

な〜んつって。


『日本の放浪芸』

さて、放送の中身に話を戻せば、小沢の取材が途絶えていた猿回しの再興を促した話を爆笑問題の番組で偶然披露し、その再興の功労者の子孫がいまや爆笑問題の事務所に所属しているというのは、生放送ならではの出来事ですこしゾクッとした。

番組で小沢が言及したのは、山口県光市議会議員を務めた村崎義正(1933-1990年)。Wikipediaからの引用で恐縮だが、彼の人生は壮絶を極めるものだったようだ:

同じ地区で生まれた同級生12人全員が、部落差別にさいなまれ、ある者は自殺し、ある者は社会から落伍して、なんとか生き残ったのは義正を含めわずか3人だけというすさまじい状況下の青春時代を過ごす。

1970年に光市の市議会議員に初当選。鼻つまみ者を自認し、押し売りや恐喝など15回の逮捕歴を隠さずに当選を果たした。3期務めた市議時代は日本共産党に所属していたが、保守系でないにも関わらず、議会運営委員長を務めるなど保革を超えて人望のある人物だった。在職中は自然保護運動に取り組んだ。

村崎義正 - Wikipedia

またも同じ出典からで恐縮だが、小沢のエピソードも紹介されている:

猿まわし師の初代の村崎梅二郎を祖父に持ち、光市議に初当選と同じ年の1970年、俳優の小沢昭一がレコード『日本の放浪芸』シリーズのために光市を訪れたことをきっかけに、1963年に途絶えていた猿まわし芸を復活させることを決意。民俗学者宮本常一や民俗文化映像研究所の姫田忠義の協力を得て、1977年12月2日に周防猿まわしの会を結成して初代の会長に就任。弟の修二とともに、東京にいた「最後の猿まわし師」の重岡フジ子に調教を教わる。翌1978年7月に調教法を確立し、同年9月の光市におけるイベントで披露、猿まわし芸の復活を成す。

村崎義正 - Wikipedia

番組内ではさらに進んで焦点が当てられることはなかったが、放浪芸の歴史を紐解いていくと、この猿回しの話と同じような人権問題の歴史につながる水脈がいくつもあるような気がする。焦点を変えれば、いわゆる「正史」とは別様の日本の歴史の豊穣さが姿を現しそうな予感がして、少し興奮してくる。

Google

| | コメント (0) | トラックバック (1)

久米宏 ラジオなんですけど(TBSラジオ、2008年11月8日(土)13:00-15:00)

○「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、2008年11月8日(土)13:00-15:00)

この日のフリー・トークのパートで久米宏は、2008年11月7日に死去した筑紫哲也について語った。

各メディアからのコメント要請で筑紫の死を知り、その際は言葉が浮かばずコメントを控え、「ラジオなんですけど」のトークが、この話題についての第一声となったようだ。短く1、2行を引用されるだけのコメントよりも、ラジオでじっくり喋るというのは結果としてよい選択だったのではないかと思う。

サッカーで言うとねぇ、僕がトップ下から——っていう位置解ります? トップ下って言えば、まぁ、「フォワードではないんですがトップ下ぐらい」って言うんですけど、後ろに筑紫さんがちゃんといて下さるんですね。あの、左のサイド・バックみたいです。左のサイド・バックで、いつもいてくれて、たまぁにオーヴァーラップする——って解ります? はっはっはっは。左のサイド・バックでいて、たまにねぇ筑紫さん、オーヴァーラップしてくれるんです。僕の前、僕を追い越して前に行って、僕がパス渡すとゴールしてくれるみたいな。あの、サイド・バックでいつも筑紫さんが。

つまり僕が10時台に[「ニュースステーション」]やっててかなり乱暴なこと言っても、後でフォーローしてくれるっていう、なんか安心感ていうのができたんです、不思議なもんで。

「左のサイド・バック」とは久米らしくもあり、言い得て妙でもある。

ところで、先日読んだ『週刊読書人』2008年10月31日号の書評で、毛利嘉孝が「コメンテーター的知識人」という言葉を使っていた。「コメンテーター的知識人」とは、「自らの専門性やイデオロギーに基づいて何かを語るというよりも、あらゆる出来事について断片的な、けれどもわかりやすい、時に私的な形で瞬時に切り口を提示する」知識人のことで、アマチュアとしてどの話題についてでも寸評する役割を引き受けた知識人のことのようだ。そういう意味では、コメンテイターばかりでなく、深夜のその日の最終ニュースのキャスターですら「コメンテーター的知識人」で占められはじめているのかもしれない。

Canpan ニュース詳細 [【週刊読書人】「コメンテーター的知識人」の時代 (2008年10月31日号)]

ニュース・キャスターは、伝統的な「公的知識人」と「コメンテーター的知識人」の中間の位置にあると思う。事件が起きれば、それがどのようなものであれ伝えるニュース・キャスターには、伝統的知識の専門性はない。また、体系的方法論に照らして根源的に——場合によっては生涯を賭して——問題にアプローチする伝統的知識人に対して、その日のニュースを即時に伝えることが要請される点でも異なる。しかし、自ら取材する技術を体得しているジャーナリストとしてのスペシャリストの職人気質においては、「コメンテーター的知識人」のアマチュアリズムとも別種の存在だ。

取材もできない若いニイちゃんネエちゃん(電波芸者としか言い様がないが、芸すらない)をエサにして他局が客寄せに腐心するのを横目に、筑紫の闘病専念を期に、有名人でも見目麗しくもない共同通信社の編集局長だった地味な初老の後藤謙次を引き抜き、アシスタントには田舎の学級委員然としたたたずまいの膳場貴子。とはいえ私は、華を度外視した布陣にあくまでもジャーナリズムたらんとする矜持が感じられ、好感をもって観ている。しかし、筑紫の時にくらべると、試聴する頻度は確実に落ちている。

政治的な立場の話はさておいても、私にとって安心して見ることのできるニュースは「筑紫哲也 NEWS 23」だけだった。決して華があったわけではないが、筑紫はテレビ・ジャーナリストのなかでは信頼できる唯一のキャスターだった。「筑紫哲也 NEWS 23」を亡国メディアと揶揄する向きもあるだろうが、他のチャンネルを見渡してキャスター連の顔をひとりひとり思い浮かべてみればいい。ジャーナリストらしいキャスターは彼ひとりだったと思う。

Google

| | コメント (0) | トラックバック (8)

大竹まこと ゴールデンラジオ(文化放送、2008年10月15日(水)13:00-15:30)

○「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送、2008年10月15日(水)13:00-15:30)




エア・チェックした音声ファイルやダウンロードしたポッドキャストなどがたまってきてパソコンのハード・ディスクが満杯になりそうなので、外付けのハード・ディスクに移しつつ、音声ファイルをランダムに選んでは聴いてみたりした。

時どき、聴いた憶えのない音源があり、「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送、2008年10月15日(水)13:00-15:30)の「大竹メインディッシュ」のコーナーの音源もそうした聴いた憶えのない音源のひとつ。ゲストは欧陽菲菲。

しばらく聴いていると、聴き憶えのある声。JUNK2「カンニング竹山 生はダメラジオ」(TBSラジオ、2006年4月6日〜2008年9月25日、木27:00-28:00)で伝説を創った加藤めぐみが欧陽菲菲のモノマネをしつつ出演していた。

どうやら加藤は、「ゴールデンラジオ」のポッドキャストでは配信されていない「とれたて大竹サテライト」のコーナー(13:35ごろから放送)にレポーターとして出演している模様。加藤が水曜日担当だったので、たまたまその日の「メインディッシュ」にも出演したようだ。オン・タイムで聴いている人にとっては今さらめいた話であるが、ポッドキャストで聴いている私は、加藤めぐみが出演していることをその時まで知らなかった。不覚。

まぁ、お昼なので「生ダメ」のようにはいかないとは思うけれども、モノマネはやってるんだろうなぁ、と想像した。機会があれば聴いてみたい。

TBSラジオ国会担当・武田記者が「一顕」ではなく「一顯」だったことに今さら気づいたり、「吉田照美 ソコダイジナトコ」(文化放送、月〜金6:00-8:30)のアシスタントが枦山南美から唐橋ユミに代わっていたことに今さら気づいたり、最近は不覚続き。

週刊タケダ記者(仮)vol.26(2008年10月26日(日)-2008年11月1日(土)分) (本ブログ内)

浜松町グリーン・サウンドフェスタ—浜祭—(文化放送、2008年11月3日(月・祝)) (本ブログ内)






Google
















| | コメント (0) | トラックバック (1)

BATTLE TALK RADIO アクセス(TBSラジオ、2008年11月6日(木)22:00-23:40)

○「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年11月6日(木)22:00-23:40)

「アクセス」のこの日のテーマは、「田母神・前空幕長の論文問題で考えます。「空幕長の役職を解いて定年退職させる」という防衛省の対応は妥当だったと思いますか?」。

番組の中では、退職金は田母神俊雄・前航空自衛隊幕僚長の勤続に対して支払われるものであるから、珍妙な論文を書いたから没収というのは筋違いだというトーンで、革新寄りの「アクセス」ながらも、なかなか冷静でよいと思う。

先日「爆笑問題 日曜サンデー」(TBSラジオ、2008年10月26日(日)13:00-17:00)での「活躍」も記憶に新しい「おっちょこちょいの軍事評論家」こと、ゲストの軍事ジャーナリスト・神浦元彰も舌鋒鋭く:

航空自衛隊ってのは昔からこのタイプの馬鹿が多いんです。あのねぇ、航空自衛隊はねぇ、どっちかというとねぇ、あの、特徴はねぇ、「勇猛果敢支離滅裂」って言うんですよ。ね。勇猛果敢なんですよ。カッコいいね、エラそうなことは突っ込んでねぇ、わぁわぁってね、大きな声で言うんですよ。だけども、その言ってる内容をよく見ると支離滅裂。

今回みたいに、やれ日本は濡れ衣きせられただとかね、帝国が……侵略戦争じゃなかったとか、わぁわぁ言ってるワリにはですねぇ、その、記者会見でではデすねぇ、自由に物が言えなかったらねぇ、北朝鮮と同じだとかねぇ、そんな支離滅裂なこと。馬鹿か。どこにねぇ北朝鮮と日本が同じの国があるんだ……言う人がいるんだつって、これが航空自衛隊の幕僚長ですから。

陸上自衛隊や海上自衛隊には陸軍士官学校や海軍兵学校からの伝統で、珍妙な馬鹿が飛び出すのを先輩が押さえるという機能が今でも働いているのだとか。それに対し、航空自衛隊は戦後からの組織なので、そういう機能が働かないのだとか。本当かどうか判らないけれども、話としては面白い。

ちなみに神浦によると、航空自衛隊が「勇猛果敢支離滅裂」なのに対し、陸上自衛隊は、準備は徹底してやるが想定外のことは何もできないので「用意周到動脈硬化」、海上自衛隊は、伝統は絶対に守るが誰の言うことも聞かないので「伝統墨守唯我独尊」だとか。「おっちょこちょいの軍事評論家」の汚名返上の大活躍だった。

実際に田母神論文を読んでみた。

内容としては、番組の出演者やリスナーが言っていたのと概ね同じ意見で、「それがどうした?」という感じ。論文は下記のサイトからダウンロードできる:

アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文募集

ダウンロードしたPDFファイルを開くとわずかA4で9ページ半程度の論文。最初はアブストラクトかと思ったが、これで全編のようだ。しかも字が大きいので400字原稿用紙15枚ぐらいだろうか(ヒマな人、数えてみて下さい)。タイトルは「日本は侵略国家であったか」。こんな大テーマをA4・9ページ半で論じ切るとはかなりの意欲作、あるいはかなり腕のある論客。読む前から既に香ばしい匂いがプンプン漂っている。

今回は、イデオロギー的な点を衝いても仕方がなので、論文としての出来に関してのみ言うと、ひとことで言えば「オリジナリティーがない」。

オリジナリティーのない論文は発表する意味がない。田母神論文に共感するブロガーなどの反応としては「当たり前のことが書いてある」「事実が書いてある」というものが多かったように思う。

確かに、文章が平易で、自由主義史観研究会や新しい歴史教科書をつくる会などのフォロアーであれば、馴染み深い主張を確認しつつス〜ッと読める軽い読み物風の文章だ。しかし、曲がりなりにも論文なのだから、「当たり前のことが書いてある」「事実が書いてある」だけでは意味がない。

また、論文のタイトルが「日本は侵略国家であったか」であるから、読むコッチとしては、「歴史研究の論文だな」という気構えで読む。歴史論文としての価値があるかどうかは、史料と理論の点で判断されるだろう。

史料の点で言えば、筆者の主張が史料に基づいて論証されているかが鍵になる。他には、未発見史料の発掘・紹介などもポイントが高い。しかし田母神論文はそのいずれも満たしていない。櫻井よしこの本や『諸君!』を読んで切り貼りした、大学1回生が書いたレポートの水準。まぁ、学術論文ではないので、そこまで求めるのは気の毒かもしれないが。

理論の点で言えば、もし彼が「自虐史観」と呼ぶ歴史観——有り体に言えばマルクス主義史観——に対する自身の理論の優位性を主張したいのであれば、「自虐史観」の内在的分析をやった上で、自身の歴史観のとの比較が必須だが、そのような検証はなされていない。読んでみた印象としては、田母神は、既存の帝国主義研究を「帝国は植民地を暴力的に収奪した」という主張(いわゆる「収奪論」)に代表させて、インフラ整備や教育などの例をぶつけつつこれを批判しているように見える(ちなみに、帝国による支配が植民地の近代化に寄与したとするこのテの主張は「民地近代化論」と言う)。

しかし、今どき単純な収奪論を展開している歴史家などほとんどいない。田母神は、自分に都合のよい、実在しないマルクス主義史家を仮構して批判した気になっているに過ぎない。ついでに言えば、田母神が日本は侵略国家ではないことの根拠として挙げているインフラ整備や教育についても、「植民地近代」という切り口(先述の「植民地近代」とは異なる)で批判的に検証する潮流が存在する。そんなことなど、田母神は知りもしないだろう。先行研究のサーヴェイができていないという点でも致命的。

ついでに論理構成の点で言えば、田母神論文は、冒頭でテーゼを提示し、本論でいくつかの事例を列挙し、結論でもう一度自身の主張を提示している。これは、英語圏のアカデミック・ライティングの初歩の初歩で、アメリカの中高校生が学校で習うスタイル(テーゼで事例を挟むことから「ハンバーガー」などと呼ばれる)。微妙なテーマを論ずるスタイルとしてはシンプル過ぎるかもしれない。また、文と文との論理的つながり、段落と段落との論理的つながりが甘く、そのせいか全体の構成にキレがない。例えば、本論で2度登場する「さて」が、論理的統合性を著しく損ねている。

田母神の主張の根幹は、コミンテルンに操られた中国国民党やアメリカ合衆国に日本はハメられたというもので、コミンテルン謀略論に御執心のようだ。そういう側面もあるかもしれないが、戦争状況の背後にある利害の布置連関は複雑で、輻輳する様々なラインを繊細に検証するつもりがないのなら、このような論文は書かないほうがよい。今回のように恥をかくのがオチだ。

ひょっとしたら、安倍晋三が腹をこわして退陣したのもコミンテルン残党の謀略で毒を盛られたのかもしれないよ。航空幕僚長の激務から解放された定年退職後の時間を使って調べてみてはどうだろうか?

受賞者のリストを見ると、大学の研究員もいる。こんな珍妙な論文に負けてしまって、研究と論文の執筆を生業にしている大学の研究員として大丈夫かいなとご心配申しあげます。

まぁ、邪推して言うならば、何を論ずるかではなく誰が論ずるかが重要だったのかもしれない。航空幕僚長が主催者の主張をなぞる論文を書いたという点が受賞の理由かもしれないけれども。

マスメディアではなかなか言いにくいかもしれないが、「航空幕僚長ほどの威信ある立場の人物が、APAおやじのキワモノ懸賞なんかに応募してんじゃないよ!」と思っている人は多いのではないだろうか。大将なんだからぁ(谷垣禎一風)。

ただ、ひとつ注意しておかなければならないのは、たとえ田母神論文が珍妙だとしても、このような論文が世に出てくる背景としては、こういった主張が許容され、場合によっては歓迎される土壌が厳然として存在していることも意味している。茶化してばかりはいられないかな。

※追記(2008年11月8日)

『週刊新潮』2008年11月13日号に、田母神論文についての記事が出ていた。

この記事は、田母神論文の概要紹介→論文の不出来を一旦指摘→しかし「自虐史観」に疑義を呈する田母神の情状を酌量→朝日新聞叩きというお馴染みの流れ。「矢来町をどり」とでも言っておこう。

また、『週刊新潮』の記者は、

確かに、論文には他にも、

<もし日本が侵略国家であったというのならば、当時の列強といわれる国で侵略国家でなかった国はどこかと問いたい。よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない>

といった、至極真っ当な主張も見られ、[……]。

と言うが、「日本だけが侵略国家だ」などと主張している人は本当にいるのか? そもそもこの主張は「至極真っ当」か? 記名記事ではなかったので誰が書いたのかは判らないが、この記者、田母神に負けず劣らずヒドい。

ただ、この記事で面白かったのは、懸賞論文の選考委員4名の名前とコメントが出ている点。馬鹿を選んだ馬鹿がどこのどいつなのか判明:

・渡部昇一(上智大学名誉教授)審査委員長

・中山秦秀(自民党衆議院議員)

・小松崎和夫(報知新聞社長)

・花岡信昭(ジャーナリスト)

中山秦秀(自民党衆議院議員)は、多忙だったので自身では選考を行っておらず、秘書がやったとのたまっている。名前を貸した以上は全部自分でかぶるのが筋。

また、田母神が自説と同じ見解として引用した秦郁彦が

私の著書『盧溝橋事件の研究』も引用されています。が、そこで私は”事件の首謀者=中共”説をはっきり否定しているのです

それを私が中共派であるかのように書くのは心外です

と難色。

田母神は、まともな論文が書けないだけでなく、本すらまともに読めないらしい。

Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

浜松町グリーン・サウンドフェスタ—浜祭—(文化放送、2008年11月3日(月・祝))

○浜松町グリーン・サウンドフェスタ—浜祭—(文化放送、2008年11月3日(月・祝))

この日、文化放送は、日中は公開放送をやっていた。

「文化の日」に引っ掛けて、浜松町の文化放送社屋周辺で前日の日曜日からお祭りをやりつつ放送という感じだったそうで、ちょっと出かけてみたいと思ったけれども、その日のうちにどうしてもやり終えなければならない仕事があり、自宅でながら聴取となった。

朝の「吉田照美 ソコダイジナトコ」(6:00-8:30)から「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(13:00-15:30)まで、この日は文化放送を続けて聴いた。

公開放送やスタジオの外からの放送は、お客の歓声や、雑踏の音や、自然のリヴァーブやらが、「ひょっとしたら何かが起きるかもしれない」という気にさせて、それだけで番組が普段の2割増ぐらいの面白さになる気がする。

「吉田照美 ソコダイジナトコ」(6:00-8:30)

この番組は、公開放送ではなく、営業開始前の東京タワーの第1展望台からの放送だった。

アシスタントが枦山南美から唐橋ユミ「サンデーモーニング」(TBSテレビ、日8:00-9:54)でおなじみのメガネの美人さん)に代わっていたのを初めて知った。武田記者の件につづき、またもや不覚。

「くにまるワイド ごぜんさま〜」(8:30-11:30)

この日の「コメンティスト」はえのきどいちろうで、いい曜日にあたったなぁと思いつつ聴取。

この番組は公開放送ではなかったが、「浜祭」の会場をレポートする水谷加奈アナに「シェー」や「コマネチ」をやらせて、それをスタジオの窓から見て笑う野村邦丸アナとえのきど——というバカっぽさが非常に良かった。

聴いているコッチには、会場の様子は見えないし、文化放送のスタジオに入ったこともないけれども、スタジオから会場を遠く見下ろしているような気になるところがラジオ的で不思議な面白があった。

「寺島尚正 ラジオパンチ!」(11:30-13:00)

寺島アナには申し訳ないけれども、昼食を作ったりもしていたので、ちょっとお休みという感じの時間帯だった。

「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(13:00-15:30)

正直言って、聴きに行きたかった。残念。

「大竹メインディッシュ」は、今何かと話題の時の人、泰葉がゲスト。

ラジオなどで泰葉が話題に上るとバックでよくかかる「フライディ・チャイナタウン」(1981年)は、けっこう良い曲のような気もする。聴き憶えがあるので、当時は割と売れたのではないかと推測している。

大竹と泰葉はどういうつながりなのか解らないが気の置けない仲のようで、ふたりの間で話が盛り上がり、阿川佐和子が所在無げに感じられた。大竹は、泰葉を見世物にするでもなく、かといって想定されるニーズには応えつつ、とても面白かった。大竹によって、聴いているコッチがに時どき恥ずかしくなる泰葉の発言のナイーヴさも、天然と才能が相半ばしていることが垣間見られた。

大竹まこと ゴールデンラジオ!「大竹メインデッシュ」
 ※放送後1週間はダウンロード可能。

また、「大竹紳士交遊録」の森永卓郎は、キャラクターも面白く、しゃべりも上手いなぁ、と改めて感じた。「逆キュー」だの「ジングル」だのと、必要のない話題を差し挟んでラジオ・ファンをくすぐろうとする仕掛けにも少し好感。

大竹まこと ゴールデンラジオ!「大竹紳士交遊録」
 ※放送後1週間はダウンロード可能。

「玉川美沙 たまなび」(15:30-17:50)が始まったものの、ここらでニュースが聴きたくなり「荒川強啓 デイ・キャッチ!」(月〜金15:30-17:50)に移行。

* * *

聴いていて気付いたのは、TBSラジオの早朝〜午後のワイド番組には公開放送向けの番組があまりないということ(「ストリーム」ぐらいか)。「森本毅郎・スタンバイ!」(月〜金6:30-8:30)にしても「荒川強啓 デイ・キャッチ!」(月〜金15:30-17:50)にしても、情報をコンパクトに提供するスタイルでフリー・トークの部分が少ないので、そういう番組は公開放送に向かないような気がする。

TBSラジオのワイド番組はニュース・情報寄りなのに対して、文化放送のワイド番組は——もちろんニュースや情報も流すけれども——軸足が少しヴァラエティ寄りだ。とりわけ、「吉田照美 ソコダイジナトコ」が始まったときは、早朝ワイドに昼ワイド的なヴァラエティ色が持ち込まれた点で画期的だと思った。

文化放送の特色がよく出ていた1日だった。

実際に出かけてみた方からコメントやトラックバックなどを頂けるとうれしいです。

Google

| | コメント (0) | トラックバック (0)

週刊タケダ記者(仮)vol.26(2008年10月26日(日)-2008年11月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.26(2008年10月26日(日)-2008年11月1日(土)分)




武田記者のフル・ネイムを「武田一顕」だと思っていたのですが、たまたま掃除の途中で目に留った『954press』2008年7月号(TBSラジオ&コミュニケーションズ)の環境キャンペーンの記事で、「かずあき」が「一顕」ではなく「一顯」と記載されているのに偶然気付きました。

とはいえ、Google での「武田一顕」の検索結果は3,450ヒッツ「武田一顯」ではわずか155ヒッツで「もしかして: 武田一顕」と表示されます(2008年11月3日(月)21:34現在)。またTBSラジオのウェブサイトでは「武田一顕」が使われています。「一顕」は「一顯」の略字のようで、略字表記のほうが一般には広まっているようです。

ともあれ、不覚でありました。

* * *

国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顯記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

* * *

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年10月30日(木)22:00-23:45)

「だって、2005年の郵政選挙の時に、今日みたいなバラまきするって、自民党、約束しました?」

麻生太郎内閣総理大臣が2008年10月30日(木)、追加の経済政策についての記者会見で3年後の消費税値上げを明言したことについて:

渡辺真理 あのぅ、消費税3年後に上げること、これは明言してるわけですよねぇ。
武田記者 はい。これは大きいですね。3年後は。
だから、次の衆議院総選挙では、自民党は消費税の値上げを、これは、公約として掲げて戦うということになりますよね。
渡辺 もちろんこれはね、武田さん、自民党の総裁なわけですから、総理であって自民党の総裁なので——
武田記者 はい。
渡辺 自民党政権である限りは、麻生……だけどこれ、いま麻生さんがね、3年後にって明言していても、いやいやいやいやいや、ていうか解散いつするか判んないし——
武田記者 はい。
渡辺 3年後麻生さんじゃないだろうし、って——
武田記者 解散は1年後にありますから。必ず1年以内にあるわけです……。
渡辺 そうですよねぇ。3年後麻生さんが総理大臣やってる可能性というのは——
武田記者 そこで勝てばね。自公で過半数とればね。
渡辺 勝てばあるけれども、まぁ、あまり、まぁまぁ、判んないわけですよねぇ。
武田記者 ただこれはね、ここまで総理大臣が明言したことを、総裁が変わったとか、例えば来年の任期満了の前に麻生さんが退陣してね、それで新しい内閣で戦ったとしても、これを取り下げるということはちょっとできないと、普通は——
渡辺 普通はね。今までの感じでは。
武田記者 常識的には。ただ、何度もいいますが自民党のお家芸はアナウンスなき政策転換。
井上トシユキ はっはっはっは。
武田記者 だって、2005年の郵政選挙の時に、今日みたいなバラまきするって、自民党、約束しました?

「政治家は、何を盗んでもいいけども、政治家である以上、相手の政策を盗むってのは、僕は、最も恥ずべき行為だと」

麻生太郎総理大臣が同記者会見で発表した高速道路の値下げについて:

武田記者 [……]とりわけ高速道路の引き下げなんてこれ、もう一回政治のこと言えば、政治家は、何を盗んでもいいけども、政治家である以上、相手の政策を盗むってのは、僕は、最も恥ずべき行為だと。
井上トシユキ はっは、なるほどね。
武田記者 民主党は公約で言ってるんですよね、高速道路の無料化。これ、1000円てのはほとんど無料化みたいな……。
井上 まぁまぁまぁまぁ。

「だったら初めから言うなと。『文藝春秋』書くな、とか思いますけども」

解散総選挙について:

渡辺真理 つまり、総選挙はってことに対して、それこそ明言はしないという態度をずっと保ち続けている。
武田貴社 ずっと貫くんでしょ。だったら初めから言うなと。『文藝春秋』書くな、とか思いますけども。それが一点。


「事実上は、これ、解散できない総理大臣になってきましたから」

引き続き、解散総選挙について:

武田記者 ただまぁ、事実上は、これ、解散できない総理大臣になってきましたから、与党の中にはねぇ、既に、弱虫太郎だと。
井上トシユキ はっはっはっはっは。
渡辺真理 麻生さんじゃなくて。
武田記者 うぅん。麻生太郎じゃなくて弱虫太郎だと言う人が出てきましたし、おそらくそういう風になるでしょう。
井上 うん。
武田記者 彼自身は「オレが決めるんだ!」って言って、うぅん、何て言うんですか、いきがってる、って言っちゃいけないですよねぇ。
井上 まぁ……。
武田記者 カッコつけてると言いますか、「オレが」っていうふうに言ってますけども。
井上 強がってるところはありますよねぇ。
武田記者 強がってるところはありますけども、実際には解散できない総理大臣なんだなぁと。はぁ〜、というふうにみんなが思ってる。[……]

* * *

○武田記者の画像

ケンイチさんがコメント欄で、武田記者の画像を紹介してくれました。度たびありがとうございます。助かります。TBSラジオのメール・マガジン『954プレスメール』に貼られたリンクから見ることのできるコンテンツ「〜TBSラジオプレスメール〜 954写真缶」の一部です。ケンイチさんのコメントからも見ることはできますが、下記のサイトから『954プレスメール』を購読してからご覧になることをおすすめします:

TBS RADIO 954kHz | 〜TBSラジオプレスメール〜

◇「週刊タケダ記者(仮)vol.12」でご紹介した「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページについて情報提供してくださったケンイチさんが、新たに武田記者の画像を紹介してくださいました。前回私は「たぶん、TBSラジオのサイトではココだけではないでしょうか」などと申しましたが、まだまだ甘いですね。

放送後記 2006年09月27日(水曜日)(〜夜な夜なニュースいぢり〜X-Radio バツラジ)

◇既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:

○文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

● △ ■ ×

私は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

* * *

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:


週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2(2007年11月11日(日)-11月17日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.3(2007年11月18日(日)-11月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.4(2007年11月25日(日)-12月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.5(2007年12月2日(日)-12月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.6(2007年12月30日(日)-2008年1月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.7(2008年1月13日(日)-2008年2月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.8(2008年2月3日(日)-2008年2月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.9(2008年2月30日(日)-2008年3月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.10(2008年3月16日(日)-2008年3月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.11(2008年3月30日(日)-4月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.12(2008年4月13日(日)-2008年5月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.13(2008年5月4日(日)-2008年5月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.14 (2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.16(2008年6月15日(日)-2008年7月5日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.17(2008年7月6日(日)-2008年7月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.18(2008年7月13日(日)-2008年8月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.19(2008年8月3日(日)-2008年8月9日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.20(2008年8月10日(日)-2008年8月30日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.21(2008年8月31日(日)-2008年9月6日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.22(2008年9月7日(日)-2008年9月13日(土)分 )

週刊タケダ記者(仮)vol.23(2008年9月14日(日)-2008年10月4日(土)分

週刊タケダ記者(仮)vol.24(2008年10月5日(日)-2008年10月11日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.25(2008年10月12日(日)-2008年10月25日(土)分)










Google













| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »