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週刊タケダ記者(仮)vol.22(2008年9月7日(日)-2008年9月13日(土)分

○週刊タケダ記者(仮)vol.22(2008年9月7日(日)-2008年9月13日(土)分

先週は、「ストリーム」(TBSラジオ、月〜金13:00-15:30)で武田記者がフィーチャーされたとの情報をわっきぃさん、マサやんから頂きました。ありがとうございました。ご案内の放送は以下のものだと思われます。アーカイヴ化されているので下記のリンクからどうぞ(「ストリーム」のアーカイヴの充実は素晴らしいですね)。

私は勝谷誠彦ファンというわけではないのですが、勝谷誠彦と武田記者がもっと直接絡んでほしかったと思います。

あと、武田・上杉隆・勝谷の三氏ははかなり公明党について突っ込んだ発言をしましたね。何か月か前の小林信彦「本音を申せば」『週刊文春』で、不況時に創価学会がラジオのスポンサーとしての存在感を増し、政権与党に対して物が言いにくくなる「重苦しい空気」のなかでTBSラジオはよくやっていると言っていましたが、そうかもしれないですね(ただ、TBSラジオでも矢野洵也問題については、問題の存在や影響については語られるものの、内容についてはあまり突っ込んで語られていないような気がする):

9/2(火)福田総理電撃辞任表明!(勝谷誠彦&武田記者)

9/2(火)福田総理電撃辞任表明!(上杉隆&武田記者)

9/8(月)ニュースさかさメガネ 『「ここがヘンだよ日本のジャーナリズム」特別対談〜小西克哉VS上杉隆〜3日目【署名か匿名か〜ジャーナリストの責任とTKD!】』

* * *

国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

* * *

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年9月8日(月)22:00-23:45)

「これは自民党のひとつの生きるための知恵というか、本能的な行動なんですね。自民党ってのは、非常に瀬戸際になって危なくなると、どーんと、こう、舞台回しみたいな、そのぅ、大逆転の策をとる」

自民党総裁選挙の候補者乱立について:

渡辺真理 でも、武田さん本人ず〜っと取材していて——
武田記者 はい。
渡辺 自民党って党は、戦略っていう、こう、確信をして戦略を立てたりとかいうことなんですか。
武田記者 あの、これは自民党のひとつの生きるための知恵というか、本能的な行動なんですね。
渡辺 なるほど。
えのきどいちろう ほっほっほ、本能的な行動。
武田記者 自民党ってのは、非常に瀬戸際になって危なくなると——
えのきど はい。
武田記者 どーんと、こう、舞台回しみたいな、そのぅ、大逆転の策をとる。
古くは田中角栄退陣のときですね。ロッキード[事件(1976年)]で退陣した後の、その、椎名裁定[自民党実力者間の次期首相決定の論議における椎名悦三郎自民党副総裁(当時)による裁定]でもって三木武夫内閣ができましたね。まぁ「青天の霹靂だ」と三木武夫は言いましたけれども、そういうことをやる。その次は海部[俊樹]内閣ができたときですね。その金丸[信・衆議院議員(当時)。経世会会長として影響力をもち、「政界のドン」の異名をとる]さんが、あのぅ、小沢さんにあん時「やれ」って言ったんで、「一郎、おまえやれ」って言ったんだけども、結局小沢さんが断って海部さんがやって、まぁ水玉ネクタイでブームが起きるわけですね。
渡辺 ありましたね〜。
武田記者 えぇ、3回目は小泉[純一郎]内閣ですね。あん時に、もう自民党というのは、もうそろそろ寿命が尽きたというふうにみんなが思ってたら、ああいう風にどんでん返しで小泉さんが出てきて、「ぶっ潰す! 変える!」って言って7年たってもあんまり変わってないという、自民党自体は変わってないという、いうことをやるわけです。ただ、今回もそれと同じように、わぁ〜っと候補者を乱立させて、民主的だという、そのぅ……ことをアピールして——
渡辺 開かれた総裁選だ、と。
武田記者 開かれた総裁選だ、ということを言ってですね、えぇ、あの、なんですか、その、盛り上げると。で、対して——町村[信孝]官房長官が今日、記者会見で言ってたように——あの、民主党ってのは、どうももっと自由闊達な党であったけども、自由闊達な党だと思ってたけども、[代表選挙に]一人しか出ないで、あんまり、そんなに、結構窮屈な正当だなぁということを記者会見で言ってましたけども、そういうふうに腐していくわけですね。

「民主党はやっぱり脇役ですから。脇役ってのはだいたい、3回か4回にいっぺんしか出て来ない訳ですね、ドラマでも。そんなかで、あの、「上手い」と言われるためにはどうするか、というのは民主党にとっては非常に悩ましいところですね」

自民党総裁選挙のメディア戦略について:

武田記者 [……]自民党と公明党には、今後、総裁が決まる瞬間と、それから組閣とか、首班指名って総理大臣の指名ですね——衆議院で……衆参両院で行われる——、それからその後には組閣があって、そして所信表明とか、色いろ見せ場があるんですよね。
渡辺真理 うん。
武田記者 主役ってのは色いろ見せ場があるんですよね。
渡辺 うん。br> 武田記者 ところが、あのぅ、民主党はやっぱり脇役ですから。脇役ってのはだいたい、3回か4回にいっぺんしか出て来ない訳ですね、ドラマでも。
えのきどいちろう ふっふっふっふ。
武田記者 そんなかで、あの、「上手い」と言われるためにはどうするか、というのは民主党にとっては非常に悩ましいところですね。

「無理でしょ、そんな。だって、ああいうのは「枯れ木も山の賑わい」」

山本一太・参議院議員および棚橋泰文・衆議院議員の自民党総裁選挙出馬の可能性について:

渡辺真理 最終的に、武田さん——
武田記者 はい。
渡辺真 山本さんとか棚橋さんとか、最終的に出ると思ってていいんですかね?
武田記者 無理でしょ、そんな。
えのきどいちうろう はっははは。
 だって、ああいうのは「枯れ木も山の賑わい」って——
えのきど はっはっはっは。
武田記者 別にそんな、もともと出られる訳ないのに——
えのきど あぁ……。
武田記者 与謝野[馨]さんだってそうだけど、選挙が危ないって人いっぱいいる訳ですよねぇ。
渡辺 ねぇ。
武田記者 それで出てくる訳だから。

「「財政再建が」とか、「上げ潮が」とか、そういうことは、やっぱり、二の次。権力闘争ですから。」

自民党総裁選挙の今後の動きについて:

えのきどいちろう それはつまり、空中戦のことはともかくとして、自民党で、つまり地上戦——さっき、あのぅ、小沢[一郎・民主党代表]さんのことで言ったみたいなね——地上戦ということで、実質の選挙力があるってことを考えると——
武田記者 はい。
えのきど まぁ、ひとりしかいないわけですよね。
武田記者 あのぅ、まぁ、麻生さんになるんだと、いま優勢であることは間違いないですね。
えのきど はい。
武田記者 石原[伸輝・衆議院議員]さんも後つけてますし——
えのきど はい。
武田記者 最終的には、誰がなったら自分の次の解散総選挙で自分が選挙区で受かるために——
えのきど うん。
武田記者 誰がなったら一番得かっていうところで議員票は動きますから——
えのきど はい。
武田記者 そう思ってればいいだけで、そんなねぇ、その「財政再建が」とか、「上げ潮が」とか——
えのきど はい。
武田記者 そういうことは、やっぱり、二の次。権力闘争ですから。
えのきど そういうことか。
渡辺 二の次。
武田記者 そう思って見ないと……
えのきど 上げ潮とかばっかり書いてあるもんな、あの、新聞の政治面。
武田記者 背後は権力闘争ですから。
えのきど そうすかぁ。
武田記者 自分が生き残るには誰に付くか、これは権力闘争。これは、サラリーマンも一緒ですから。

* * *

○武田記者の画像

ケンイチさんがコメント欄で、武田記者の画像を紹介してくれました。度たびありがとうございます。助かります。TBSラジオのメール・マガジン『954プレスメール』に貼られたリンクから見ることのできるコンテンツ「〜TBSラジオプレスメール〜 954写真缶」の一部です。ケンイチさんのコメントからも見ることはできますが、下記のサイトから『954プレスメール』を購読してからご覧になることをおすすめします:

TBS RADIO 954kHz | 〜TBSラジオプレスメール〜

◇「週刊タケダ記者(仮)vol.12」でご紹介した「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページについて情報提供してくださったケンイチさんが、新たに武田記者の画像を紹介してくださいました。前回私は「たぶん、TBSラジオのサイトではココだけではないでしょうか」などと申しましたが、まだまだ甘いですね。

放送後記 2006年09月27日(水曜日)(〜夜な夜なニュースいぢり〜X-Radio バツラジ)

◇既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:

○文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

● △ ■ ×

私は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

* * *

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2(2007年11月11日(日)-11月17日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.3(2007年11月18日(日)-11月25日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.4(2007年11月25日(日)-12月1日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.5(2007年12月2日(日)-12月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.6(2007年12月30日(日)-2008年1月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.7(2008年1月13日(日)-2008年2月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.8(2008年2月3日(日)-2008年2月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.9(2008年2月30日(日)-2008年3月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.10(2008年3月16日(日)-2008年3月29日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.11(2008年3月30日(日)-4月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.12(2008年4月13日(日)-2008年5月3日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.13(2008年5月4日(日)-2008年5月10日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.14 (2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.16(2008年6月15日(日)-2008年7月5日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.17(2008年7月6日(日)-2008年7月12日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.18(2008年7月13日(日)-2008年8月2日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.19(2008年8月3日(日)-2008年8月9日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.20(2008年8月10日(日)-2008年8月30日(土)分)

週刊タケダ記者(仮)vol.21(2008年8月31日(日)-2008年9月6日(土)分)

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コメント

本日(9/18)日は武田記者の誕生日らしいです。ストリームで小西さんが言ってました。

投稿: わっきぃ | 2008年9月18日 (木) 21時43分

今日の勝谷コラムの花道に登場。
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2008/10/101-5ec8.html

投稿: talkmaster44 | 2008年10月 1日 (水) 23時16分

はじめまして。タケダ記者情報のマトメ記事は面白く拝見させていただきました。たいへん参考になると同時に頭が下がる思いでございます。

私はそれほど熱心なラジオリスナーではありませんが、ストリームとアクセスはポッドキャストで聞いております。特に町山智浩さんと萩原健太さんが好きなので、火曜ストリームのチェックは欠かせません。

これからは「週刊タケダ記者(仮)」の更新も忘れずにチェックしていきたいと思います。

投稿: やきとり | 2008年10月 5日 (日) 12時41分

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受信: 2008年9月20日 (土) 22時49分

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