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週刊タケダ記者(仮)vol.14 (2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分

○週刊タケダ記者(仮)vol.14(2008年5月11日(日)-2008年6月7日(土)分

ほぼ月刊の「週刊タケダ記者」です。

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

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* * *

国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

* * *

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年5月30日(木)22:00-23:45)

「もともと弱い野党の、少しでもがんばってる芽をどんどん摘んでいってしまうことになる」

野党による後期高齢者医療制度廃止法案提出などについて:

まぁ、野党もですね、弱いなりにも色いろ考えて、色んなことをやってるんで、それをひとつひとつ、修正協議をやってもダメ、えぇ、こういうふうに、廃止も「それはおかしいだろう」、道路についても、「ガソリンでやってたのに協議に応じるとは何ごとだ」、ひとつひとつ全部批判してしまうとですね、もともと弱い野党の、少しでもがんばってる芽をどんどん摘んでいってしまうことになる、ということになりますよねぇ。

「何もやれなかった、なんかガソリンを値上げした内閣ていうだけになっちゃいますから」

公務員制度改革について:

これもひとつはやはり、何かやっているところを見せなければいけないということになるんでしょうね。
とりわけ与党では、福田[康夫]内閣としては、これも通んないと、もう、これから6月15日の会期末まで、つまり、何もやれなかった、なんかガソリンを値上げした内閣ていうだけになっちゃいますから、それは困るということ。

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年5月31日(金)22:00-23:45)

「私は町村官房長官が、あのぅ、ヘタうったというふうに考えてますけども」

四川大地震救済のための自衛隊機派遣問題について:

武田記者 ある程度自衛隊機の受け入れに傾いていたことは間違いないですね。ところが、で、しかもそれは歴史的なことであることは、おそらく誰もが認める。じゃぁ、誰がそれをつぶしたのか?
麻木久仁子 うん。そうそう。
武田記者 で、今のところ、外形的に見ればですねぇ、そのぅ、町村[信孝]官房長官がおとといの段階で、その、要請されたということを非常に強調したわけですね。
麻木 ほうほうほう。
武田記者 で、その日の夜に、中国の外務省の人間は、言ってたのは、「我われは要請はしていない」と。「自衛隊機は要請していない」と。
麻木 ふんふん。
武田記者 つまり、援助物資の要請と、自衛隊機の要請とかと、非常に難しいテクニカルな話になってくるわけですけども、あのぅ、「自衛隊機は要請していない」という話になって、そして、その、「要請」という言葉がひとり歩きして、その結果中国の国内で、その「もう一度日本の軍歌が中国大陸に響くのか?」というネット上の話になって、おかしくなった。すなわち、「誰がつぶしたのか?」と。
麻木 うん。
ニ木 うん。
武田記者 私は町村官房長官が、あのぅ、ヘタうったというふうに考えてますけども。

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年6月5日(木)22:00-23:45)

「それも全部解決する方法は、結局、解散総選挙に集約されるということが、一番大事な点なんでしょうね」

問責決議案などをめぐる最近の国会の動きについて:

井上トシユキ なんでしょう、どっちも——民主党も自公もね——どっちも何となく茶番をやってる気がするのはなぜなんでしょうね?
武田記者 これは、茶番というのは、野党は、民主党ほか野党はですね、茶番も何も、参議院で過半数もってるだけで、衆議院では3分の1の弱小政党なわけですから——
井上 うん……。
武田記者 そうすると、そのぅ、別に茶番でも何でもアピールする場を——
井上 やり続けなくちゃいけないわけですよね〜。
武田記者 つくるしかないわけですよね。実権をもってるのは政府と与党ですから、その人たちが、あぁ、茶番というかパフォーマンスに流されずに、実際の行政をどうやって行っていくかっていうのが、その、焦点で、だから——
井上 ですよねぇ。
武田記者 後期高齢者[医療制度]でも、もう混乱してて、じゃぁ、それを見直して、ちょこちょこっと手直しして、ま、継ぎ接ぎみたいなことやって、えぇ——
井上 いくぐらいなら——
武田記者 済まそうというのが良いのか悪いのか。
井上 うん。
武田記者 それも全部解決する方法は、結局、解散総選挙に集約されるということが、一番大事な点なんでしょうね。

「つまりこういう時こそ、「壊し屋」って言われる、いい部分をね出して、年内にまたひとつふたつ奇策をやって解散総選挙に追い込むんじゃないかという期待が一部にはある」

解散総選挙の見通しについて:

武田記者 だから、それで、普通だと解散権はそっちに——政府与党にあるわけですから、そうなるんだけども、そのぅ、ひとつの期待は、それだけ、その、小沢一郎[民主党代表]という人がですねぇ、それを手をこまねいて見てるんですか、と。
井上 うん……うん。
武田記者 つまりこういう時こそ、「壊し屋」って言われる、いい部分をね出して——
井上 う〜ん……うん!
武田記者 年内にまたひとつふたつ奇策をやって解散総選挙に追い込むんじゃないかという期待が一部にはあるということですね。

「メソメソ政治」

政治家の涙について:

武田記者 最近は、なんて言うのかなぁ、「メソメソ政治」って言うんですか——
渡辺真理・井上トシユキ ふふふ。
武田記者 やたら、こう、泣いてですね——
渡辺 武田さん、私、尻拭わないですからね。
武田記者 うん、ふふふふ。
渡辺 ごめんなさい。ヒドい言葉でごめんなさいね。
武田記者 泣くと支持率が上がるというのがあって。橋下[徹]知事? 橋下大阪府知事なんかを見てると、あれで泣いちゃってから支持率が80%以上あるわけですよねぇ。
井上 はぁ、確かにねぇ。
渡辺 そうですねぇ。
武田記者 個々の政策だと、「これはおかしい」っていうのがいっぱいあって、言ったことはコロコロ変えるし——
井上 ふっふふふふ。
武田記者 それで、泣けばいいってんだから、これはどういうことなかぁっていうふうには思いますよねぇ。

「感極まって「戦争やろう」とか言い出しちゃったらどうすんだってことだから」

引き続き、政治家の涙について:

武田記者 ただ、まぁ、政治家が泣いて涙流して、それを信用してるようじゃだめだなぁ。
井上 はっはははは。
武田記者 信用しないということのほうが重要。いや、つまり、簡単なんですねぇ——
井上 はい。
武田記者 もし、その、演技なら騙されちゃいけないってことですよね。
井上 はい。
武田記者 もうひとつ、じゃぁホントに感極まって泣いたんだとすれば、それは、例えば、ホントに、辞める時とかね、田中角栄なんか、田中角栄が総理大臣辞めるときも、泣き……泣いてましたけど、辞めちゃうときは、まぁいいですよ、別に辞めちゃうわけだから。だけど、その、総理でいるとか、。トップでいる間に泣く人が、もし泣くとすれば、その人は感情をコントロールできないってことですから、そんな危ない人に ——感極まって「戦争やろう」とか言い出しちゃったらどうすんだってことだから——
井上 へっへへへ。
武田記者 だからいずれにしても、政治家の涙というのは、どんなかたちにしても、基本的には信用してはいけないと、いうことですよね。

武田記者 まぁ私もねぇ、それ相応の年齢になってきましたから、ときどきねぇ——
渡辺真理 私の一期下じゃないですか。

「武田一顕記者が泣くことってあります?」という問に答えて:

渡辺 武田一顕記者が泣くことってあります?
武田記者 まぁ私もねぇ、それ相応の年齢になってきましたから、ときどきねぇ——
渡辺 私の一期下じゃないですか。
武田記者 はい。はははは。
井上 はははは。
武田記者 僕はそれはなかったんだけど、最近は、えぇ、映画なんか見てねぇ、感動的なのがあるとうるってきたりすることがある。

「『椿山課長のナントカ』ていう、亡くなった課長さんの話」

引き続き、「武田一顕記者が泣くことってあります?」という問に答えて:

渡辺 ホントに補足なんですけど、最後に武田さんウォッチゃーのために、
井上 はい。
渡辺 泣いた映画ってなんですか?
武田記者 あれ、ちょっと地味だけどねぇ、あのぅ、僕はねぇ、西田敏之さんが主演のねぇ、『椿山課長のナントカ』ていう、亡くなった課長さんの話[『椿山課長の七日間』]をねぇ、見てて、「あぁ」——まぁ、僕ももう少ししたら課長になるかもしんないから——
井上 おぉ〜!
武田記者 「課長で死んじゃったらこうなんのかなぁ」とか思いながらねぇ、見てました。

※ 意外と陳腐な映画(失礼)で泣いたんですねぇ、武田記者は。でも最近は、伊集院光風に言うと「涙泥棒」的な映画が多いですからねぇ。

* * *

○武田記者の画像

週刊タケダ記者(仮)vol.12」でご紹介した「久米宏 ラジオなんですけど」(TBSラジオ、土13:00-15:00)のウェブページについて情報提供してくださったケンイチさんが、新たに武田記者の画像を紹介してくださいました。前回私は「たぶん、TBSラジオのサイトではココだけではないでしょうか」などと申しましたが、まだまだ甘いですね。

放送後記 2006年09月27日(水曜日)(〜夜な夜なニュースいぢり〜X-Radio バツラジ)

既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれませんが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っています。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されています。下記のページの3枚目の画像に注目:

○文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

* * *

TBSラジオのポッドキャスティングで聴く武田記者

先日、「週刊タケダ記者(仮)vol.12 」でご紹介した、TBSラジオの特別番組ですが。武田記者の北京語も聴くことができます。なかなかのお宝音声でした。ケンイチさん、情報提供ありがとうございました。

以下、「文化系トークラジオ Life: SPINOFF アーカイブ」より抜粋。下記の引用中の目次にリンクを貼りました。リンク先から音声ファイルをダウンロードできます:

●ドキュメント中国リミックス●
〜毒ギョーザだけじゃない!中国の今〜

宮台真司(社会学者・首都大学東京教授)
×
前田知恵(中国通の若手女優)
×
興梠一郎(中国学者・神田外語大学教授)
×
武田一顕(TBSラジオの名物記者)

ついにオリンピックが開かれるまでに発展した中国。しかしニセディズニーや毒ギョーザ騒動など、問題も続々。発展したのか、していないのか?中国の真の姿を見るため、TBSラジオの名物記者、武田一顕が、共産党員を振り切って単独中国取材。そのリポー トをもとに、宮台真司ら中国ツウが語り合いました。

1:序章
2:成長1〜変貌する街
      (空港・高速道・ホテル・ニセモノ)
3:成長2〜日本企業が買収される?
      (東証上場した中国企業チャイナ・ボーチー)
4:翻弄1〜一人っ子政策に翻弄される人々
      (五輪代表選手・謝茘梅さん出生のヒミツ)
5:翻弄2〜格差に翻弄される人々
      (売春カラオケに、武田記者が潜伏取材)
6:反発〜役人に潰された女性、その反抗
      (足が不自由に、弁護士資格も剥奪され...残された武器)
7:日中〜どうつきあうべきか
8:終章+おまけ

● △ ■ ×

私は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

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