« 週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分 | トップページ | 図解:低コストで簡単なAMラジオの遠距離受信の方法(既出エントリーの改訂版) »

クラブ954スペシャル(TBSラジオ、2008年6月8日(日)25:30-28:00)

○「クラブ954スペシャル」(TBSラジオ、2008年6月8日(日)25:30-28:00)

スペシャル・ウィーク(聴取率調査週間)のお愉しみ、「クラブ954スペシャル」。

「クラブ954スペシャル」とは、TBS954情報キャスターがMCを務め、スペシャル・ウィーク(聴取率調査週間)の月曜日の早朝(気分は、日曜日の深夜)に放送される音楽番組。

ちょっと脱線だが、HBCラジオでは聴取率調査週間を「ハッピー・ウィーク」と呼ぶそうだ。「スリーキャッツナイト2008」(HBCラジオ、2008年6月1日(日)24:30-25:00)を聴いていたらそう言っていた。「スリーキャッツナイト2008」については本ブログ内の以下を参照:

爆笑問題 日曜サンデー 爆笑問題プレゼンツ全日本ラジオ新番組選手権2008(TBSラジオ、2008年4月27日(日)13:00-17:00)

スリーキャッツナイト2008(HBCラジオ:札幌、1287kHz、日24:30-25:00)

爆笑問題 日曜サンデー(TBSラジオ、2008年5月4日(日)13:00-17:00)

さて、ここからが本題。

1部:熊谷光紗(25:30-26:30)

テーマは「旅と気分転換」。

熊谷は20歳の頃、太宰治の「津軽」

「ね、なぜ旅に出るの?」
「苦しいからさ。」

という一節に誘われて太宰の足跡をたどる旅に出たとの話。ちゃんと玉川上水も訪れたそうだが、いま生きているということは、川には入らなかったということで、何より。

番組で一番印象的だったのは、高校1年の時から友人と9年間にわたって続けている交換日記の話。しかも、その一部を放送で紹介するというパンキッシュさにハートをドキュンと撃ち抜かれた。(北海道出身の熊谷光紗・新崎真倫のふたりで結成した「くまりんず」による携帯サイトのコンテンツ「くまりんずの なまら東京すごい部屋」の宣伝も兼ねていたのだとは思うけれども。)

954情報キャスターによる携帯サイト向けコンテンツをスタート|TBS RADIO 954 kHz トピックス&ニュース

なかでも良かったのは「プラットビール」と題する日記。日記というよりはショート・エッセイ風で、会社帰りに遭遇した課長と先輩に誘われて、駅のプラット・フォームでビールを空けるという内容。

喋り手の人となりに触れることのできる、こういう放送はいい。

2部:柳沢怜(26:30-28:00)

「朝までサザンオールスターズ」特集だった。

サザンの話

私としては、サザンは嫌いではないし、とても好きな曲もあるが、ことさらに強い思い入れはないというのが正直なところ。爆笑問題のふたりのように、デヴュー当時から聴き続けている人たちとは違って、私が物心ついたときにはサザンは既にメジャーで、上の世代の青春時代のスターという感じがしていた。「オレの歌」感がないのだ。

ただ、今やスタンダード化している「希望の轍」にそれほど強い思い入れを感じないのは太田光と同じ。太田の場合は世代的な理由でそう感じるのだろうけれども、私の場合は少し違う。

私的な印象を言えば、「希望の轍」は一時期 TOKYO FM で——それこそ、今やTBSラジオのお昼の声、松本ともこの番組などで——大々的にフィーチャーされていたように記憶している。FMも聴くが、AMをホームとしている私には、「あれは TOKYO FM の曲だな」という気分がどこかにある。

ただ「海」がかかったのはうれしかった。イントロの、口笛のようだが無機的な音色のシンセが好きなのだ。これもラジオと関連する話だが、まだ田舎にいた頃、番組名は忘れたが、日曜日の夕方あたりの番組で、CMとCMあけの放送の間にちょっとだけこのイントロが挿入されていた。1秒ごとに仄暗くなる暮れ方に、愁いを帯びたこのイントロを聴きつつ残り少ない日曜日を愛おしんだ記憶が蘇るのだ。

放送内容

柳沢怜は、「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」(TBSラジオ、土8:30-13:00)の「乙女探検隊〜関東新地図」でよく名前を耳にする。この夜の放送はといえば、「喋りに淀みがなく非常に巧い人だなぁ」と思いつつ聴いた。巧いのに技巧が前面に出ない、自然なトークで聴きやすい。また、954情報キャスターのサイトで写真を拝見したが、非常にかわいい人で、「乙女探検隊」の看板に偽りなし、だった。

TBS954情報キャスター 柳沢怜

ただ、非常に巧いのだが、もう少し自分自身のことをフィーチャーして欲しかった。もちろん、番組全体がサザン特集なので、過度に自分自身を前面に出してしまうと、サザンが聴きたい人に良くないなどの配慮があるのかもしれない。それはそれでプロの仕事だと思う。

しかし、私のようなラジオ馬鹿は、この番組を、(1)音楽番組、(2)954情報キャスターのフリー・トーク番組、の両方の位相で聴きたいので、もっと自分のことを喋って欲しいと思う。普段は、番組において縁の下の力持ち的な情報キャスターが、センターに陣取って喋るところが、この番組の一番の聴き所ではないかと私は思っている。

※2週目の「クラブ954スペシャル」についてはコチラ:

○クラブ954スペシャル(TBSラジオ、2008年6月15日(日)25:00-28:00)

Google

|

« 週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分 | トップページ | 図解:低コストで簡単なAMラジオの遠距離受信の方法(既出エントリーの改訂版) »

AM」カテゴリの記事

TBSラジオ」カテゴリの記事

ラジオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: クラブ954スペシャル(TBSラジオ、2008年6月8日(日)25:30-28:00):

« 週刊タケダ記者(仮)vol.15(2008年6月8日(日)-2008年6月15日(土)分 | トップページ | 図解:低コストで簡単なAMラジオの遠距離受信の方法(既出エントリーの改訂版) »