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爆笑問題 日曜サンデー(TBSラジオ、2008年4月6日(日)13:00-17:00)

○「爆笑問題 日曜サンデー」(TBSラジオ、2008年4月6日(日)13:00-17:00)

ついに、「爆笑問題 日曜サンデー」(TBSラジオ、日13:00-17:00)が始まった。

率直な感想としては、結構おもしろかった。

全体のゆったりとした雰囲気や、ジングルの選曲などは、ちょっと「小堺一機のサタデーウィズ」(TBSラジオ、2000年4月8日(土)〜2006年9月30日(土)13:00-15:00)っぽいかなぁ。

太田光・田中裕ニ・友近と、3人いるせいか、オープニングのフリー・トークの輪郭がチョッとぼやけた感じもしなくはなかった。でも、日曜日のお昼だし、これが普通なのかもしれない。

構成は以下の通り(番組公式サイトによる);

13:00- ラジオ サンデージャポン
14:00- 27人の証言
15:00- サンデー・カラオケベスト10
15:15頃- 田中裕ニのサンデー競馬小僧
16:00- ここは赤坂応接間

「ラジオ サンデージャポン」は、ラジオ版の「サンデージャポン」(TBSテレビ、日10:00-11:30)とのこと。「サンデージャポン」を見ていないのでテレビと比べてどのくらい踏み込んだ話しているのか判らないが、私としてはもっと話を深めてほしかった。テレビとラジオのシナジー効果を狙っているのかな。

「伊集院光 日曜日の秘密基地」(TBSラジオ、2000年10月8日(日)〜2008年3月30日(日)13:00-17:00)で「ニュースの秘密基地」がなくなったのを残念に思っていたので、こういうコーナーがあるのはいいと思う。ニュースについての理解度は、伊集院よりも太田のほうが高いと思うので、太田の場合は「その話題をそう論じても意味がない」という類の分別が働いているように感じた。悪く言えば意外性はない。その代わりに理屈で押してくる伊集院の場合、結果的に変則アプローチになっていて面白い場合もあったので、どっちがいいとは言い切れない。

「27人の証言」は、ある人物などをテーマに、いろいろな人の証言を集めて、その実像に迫るという内容。このコーナーが、私としては一番面白かった。証言を集めてくる係として今回は丁半コロコロが登場。いずれBOOMERも出るのかな、と思ったらさっそく来週のお来し。浅草キッドは無理かなぁ、やっぱり。

このコーナーのタイトルは、太田が好きな、有吉佐和子『悪女について』(1978年)にちなんでいるそうだ。番組サイトによると、この小説は「スキャンダルにまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子について彼女に関わった27人の男女へのインタビューでその女性像を浮き彫りにしていく」という内容だそうで、未読だがこの小説にも興味が湧いて来た。

第1回のテーマは手塚治虫。ジュディ・オングの証言のなかで披露された、手塚の「漫画は終りに来ている」という見解は興味深かった。手塚の主張は、漫画は反逆のメッセージで、それは漫画がサブカルチャーだから可能だった。しかし、漫画がメジャーになって「文化」になってしまい、いまや反逆性が削ぎ落とされ、大衆の娯楽の役割を請け負わざるをえないという趣旨。

オングと手塚との対談は一度のみだそうなので(調べたところ、『新評』11月号(新評社、1978年))、この対談はおそらく『手塚治虫対談集 (1)』<手塚治虫漫画全集388巻>(講談社、1996年)に収録されているもののことだと思う。

「サンデー・カラオケベスト10」は可もなく不可もなし。コーナー・オープニングの太田と友近の寸劇は可笑しかった。

「田中裕ニのサンデー競馬小僧」では、中央競馬のメイン・レースを放送。競馬をやらない私にとっては正直言ってマントラを聴いているようだった。私が競馬を知らないというだけで、爆笑問題ふたりの予想や、レース前の実況アナウンサーとのやりとりなど、競馬ファンにはけっこう面白いのではないかと想像する。

今回は「産経大阪杯」(阪神競馬場)を中継。TBSラジオの競馬実況中継はおよそ10年ぶり、阪神競馬場からの生中継にいたっては昭和46〜7年以来で、桜花賞以外では史上初とか。ニッポン放送ラジオNIKKEIでは競馬中継をやっているが、確かにTBSラジオに競馬のイメージはない。中継の宮澤隆アナウンサーの言では「待ちに待って待って待って待って待たされて」「私も疲れましたよ、待っててもう、まもなく定年ですからねぇ」とか。宮澤アナは、けっこう面白い人だった。

「ここは赤坂応接間」は、ゲストとのトークのコーナーで、まぁ「秘密基地VIPルーム」的。ただ、クイズなどはない。第1回のゲストは「ミュージックプレゼント」(TBSラジオ、月〜金10:27-10:51頃、「大沢悠里のゆうゆうワイド」内)でおなじみ、毒蝮三太夫(元「少年俳優」。聴いた人には解る)。爆笑トークが約1時間つづき、本当に愉しかった。でも、あまりのよどみなさに、今では内容をなんにも想い出せない。

「ここは赤坂応接間」って、なんか語呂が悪い。

来週、田中は早速の休みだとか。裏番組(TOKYO DOME 内のジャイアンツ応援ミニFMのよう)への出演だそうで、「そっちが先に決まってたんだから。伊集院が辞めるなんていう前なんだから」とのこと:

Gfm FM86.3MHz TOKYO DOME EXCLUSIVE BROADCAST

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コメント

MasaruSさん、こんにちは。

「日曜サンデー」は所々聞いてました。
競馬コーナーは、かつてフジで爆笑問題がやっていた「うまなりクン」を彷彿とさせて、面白かったです。
TBSラジオでの競馬中継は約10年ぶりということは、伊集院の番組が始まったとほぼ時を同じくしてやらなくなった、ということなんでしょうか。
なんとなく、気になってしまいました。

投稿: 山本善之介 | 2008年4月 8日 (火) 03時02分

私も聞きました。

競馬の宮澤アナウンサーは
TBSのストリームでは結構おなじみですよ。
予想を実況ふうにして聞かせる
架空実況中継で登場してますよ。

投稿: ストリーマー | 2008年4月 8日 (火) 13時06分

MasaruSさん、こんにちは。いつも拝見しています。
秘密基地の終了と時を同じくして、広告主だった日本アジア航空が日航に完全に吸収されてしまって、こういう要因も重なったのかと考えさせられました。

さて、日曜サンデー初回を聞き、がっかりしました。
印象はスカスカです。最初だからと思ってはいますが、しばらくは模索が続くのかな。

あと、深夜なら許容できていた太田さんの滑舌の悪さが耳につきます。明日はいつもならフォローする田中さんがお休みということで、どうなりますことやら。

投稿: アムスキ | 2008年4月13日 (日) 00時12分

TBSラジオの競馬は時たまABCでも流れます。

毎日→ニッポン放送
ラジオ大阪→文化放送
KBS京都→RFラジオ日本
(但し上記はすべて日曜日のみ)
という構図がすでに出来上がっていたために、
ABC→TBSという以外にも自然な流れが出来上がりました。

過去には向井アナが完全にABC向けに実況をしたこともありましたし。

TBSは向井アナ以外に競馬実況を誰か育てているのでしょうか。
私は正直存じ上げません。

またこの番組の解説をお願いしたく存じます。

投稿: とくながたかのり | 2008年4月13日 (日) 22時21分

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