キリスト教放送局FEBC(1566kHz)
ある日曜日、荒川土手をぶらぶらと散歩。途中で土手を下りて町に入る。尾久、小台、荒川遊園の周辺をうろついていると、「教会」の看板が。戸口に目をやると「FEBC」の文字。
このブログを始めてからというもの、ネタ探ししようという気持ちがどこかに常にあり、この手の、ラジオ局を彷彿とさせるアルファベットの文字列にやたら敏感になっている。
まだ5:00台で人通りもないので思い切って教会の戸口に近づくと、チラシらしきものが置いてあった。「キリスト教放送局FEBC 2008年度春夏番組案内」とある。ビンゴ! ラジオ局だ。手に取ると、番組表が印刷された私製絵はがきだ。
FEBCとはFar East Broadcasting Company の略で、アメリカに本部を構え、東アジア数カ国に放送局を開設しているキリスト教放送局。財政的には、日本のFEBCは国内献金のみで自立運営されているとのこと。
FEBC日本語放送は、かつては短波で放送されていたようだが、現在は毎日21:30-22:45にAM1566kHz(250kW)で放送を行っている。また、インターネットでの番組配信も行っていて、全番組を聴くことが出来る(WEB限定番組もある)。ある火曜日にサイトを見たら、もう木曜日のぶんまでアップされていた。太っ腹なのか、せっかちなのか。あせらずに一日分づつ聴くのが世俗内禁欲か?
スタジオは東京都武蔵野市吉祥寺にあり、日本全国をカヴァーする送信所が大韓民国の済州島にあるようだ。というのも、日本の放送法では宗教放送局が認められていないからだとか。ただし、厳密に言えば、放送法には宗教放送局を直接禁止する条文はないそうだ。詳しくは下記を参照:
そういえば、文化放送は元もとは聖パウロ修道会により布教のためにつくられたと聞いたことがあるけれども、放送法に引っかからなかったのだろうか?
ともあれ、こちとら無宗教で無神論者。でもラジオ馬鹿。とりあえず聴かざるを得ない。
月〜金の21:30〜21:48のあいだ2本続けて放送される、FEBCメイン・パーソナリティ吉崎恵子(日本FEBC代表)の「FEBC TODAY 今日の聖書・今週の賛美歌」と「声のお返事 恵子の郵便ポスト」のみが帯番組で、残りはデイリー番組。
しかし、ここで問題発生。21:30に1566kHzにチューニングしたが、ちょっと聴こえづらかった。下記の方のように非常に良好に受信している人もいらっしゃる:
よって、私はネットでいくつかの番組を聴いてみた:
「声のお返事 恵子の郵便ポスト」(FEBC、月〜金の21:30-21:48)
「FEBC TODAY 今日の聖書・今週の賛美歌」に続いて、FEBC代表、吉崎恵子が担当。
タイトルの通り、信仰における悩みや聖書の解釈など、リスナーからの便りに答える内容。牧師や神学者らしき大学教員が担当する他の番組がキリスト教信仰の応用編とすれば、この番組は入門・概論的。
ラジオ・リスナー的観点から言うと、この局の雰囲気をつかむために最初に聴くといいかも。
「魂のゆくえ——今、みことばに聴いて」(FEBC、火21:48-22:15)
石井基夫ルーテル学院大学準教授が、吉崎恵子を相手に、現代社会と死生観と信仰という観点から聖書の言葉を探求するという内容。
話が非常に聴きやすく、また、神学・聖書学としてだけでなく、社会学的なセンスでも聴ける内容で面白かった。
とりわけ、2008年4月7日(火)の放送で紹介された、墓前礼拝のエピソードが非常に興味深かった。ある宣教師の説教の紹介から話は始まる。墓前礼拝で宣教師が「なぜみなさんは墓前にあつまるのか? 死者は墓にはいないのに」という問から説教を始めた。そして、「では、天に召されるのが最後の救いか? いや、キリスト教の信仰は復活の信仰だ」と話は進む。また、キリスト教の信仰は、霊魂の不滅でなく肉体の復活で、霊魂の不滅はむしろギリシャ哲学の思想だというオスカー・クルマン(Oscar Cullmann)の講演の紹介には、クリスチャンでない私も、目から鱗。
参考:[PDF] Immortality of the Soul or Resurrection of the Dead?
「MeguのCCM insight!」(FEBC、 第3および4金21:30-22:45のうち20分間)
パーソナリティーの大半が、牧師・大学教員で占められるなか、この番組のみが若い女性パーソナリティによる放送で、タイム・テーブルの写真はひと際目立つ。この Megu という人物は Genuine Grace という音楽ユニットのヴォーカリストとのことで、野口五郎に見いだされ、CDも出しているよう。
けっこう明るい雰囲気の番組で、カタい感じはない。リスナーの質問に答えたりしながらトークが展開され、曲もかかったりする。この番組が一番聴きやすいかな。同時に、神の啓示という観点で世界や生活を見ると、こういうトークになるのか、こういう曲ができるのか、と興味深かったりもする。
以前「CBSドキュメント」(TBSテレビ、水25:55-26:50)で、ロックを通じて福音を広めるクリスチャン・ロックというジャンルがあることを知った。彼女らの活動はこれに近い感じなのだろうか。番組名にある "CCM" とは Contemporary Christian Music のことなのではないかな? 敢えて訳せば「現代キリスト教音楽」とカタいが、古くからの讃美歌などに対して、教義に則ったポップスやロックということだろう。
私は無神論者だがAOR好きなので、クリス・イートン(Chris Eaton)の"Wonderful World" などにはなじみがある。誰もが知っている曲では、ロッド・スチュアート(Rod Stewart)の "Sailing" も実はCCMだ(キーボードのアルペジオの練習でよく弾いたなぁ)。日本人も、CMMを、それと知らずに意外と耳にしている。
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コメント
はじめまして、あなたからのトラックバックでブログを拝見いたしました。
私は、ラジオを聴くのが大好きです。それも、NHKラジオ第一放送とこの日本FEBC放送です。
肩が凝るようなところばかりですみません。私は、クリスチャンですので、FEBCの番組は、大切な神様の御言葉のメッセージを語ってくださるので大変信仰生活に役立っています。
あなたがノンクリスチャンなのに、すごく番組についてよく批評されているのには驚きました。ずっと聴き続けて下さい。そして教会へも足を運んでみてはいかがでしょうか?
それからNHKのラジオ番組についての批評もお願いできますか?
楽しい番組もあるんですよ。たまに投稿もしています。
私は、佐賀県の田舎の教会に通う者です。
投稿 オリーブ | 2008年4月26日 (土) 15時32分
私もあなたのトラックバックできました。
すごく冷静に客観的にみてらっしゃるなと思いました。
そうやって批評されるのは嬉しいことです。
私はクリスチャンではありませんが、ある程度は信じて放送を聴いてるので…
わたしもMeguのCCM insght!がとても聴きやすいです。
投稿 ぱっぱ | 2008年4月30日 (水) 21時50分