« 「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(7) | トップページ | クラブ954スペシャル(TBSラジオ、4月20日(日)25:00-28:00) »

『再び始めるBCL——世界のラジオを楽しむ!』(三才ブックス、2008年)

○『再び始めるBCL——世界のラジオを楽しむ!』(三才ブックス、2008年)

『ラジオ番組表2008年秋号』(三才ブックス、2008年)の発売日が4月28日(月)ということで、秋葉原のラジオセンター(ガード下のあたりの店舗群)の本屋はいつも、ちょっとフライング気味で売っているので試しに覗いたら、さすがにまだだった。

そのまま御茶ノ水→神保町へと進路を取り、三省堂書店へ。いろいろ見て回っていると、『再び始めるBCL——世界のラジオを楽しむ!』(三才ブックス、2008年)というムックを発見、そして購入。

BCLブームが再燃しているのだそうで(ホントですか?)、往年のBCLファンのための再入門を助けることが同書のコンセプトのよう。しかし、BCLブームを知らない私のような読者にとっては、入門書としても充分機能しうる本だ。昔のファンにとってのあるあるネタも、私にとっては新鮮な驚きだ。

以前、このブログで紺野敦/工藤和穂『簡単BCL入門——世界の放送を受信せよ!』(CQ出版、2007年)についてレヴューしたが、そちらでは記述の薄かった、BCLの歴史などのの情報が、『再び始めるBCL』では充実している。そういう意味では、前者がすでに手許にある人は、後者とあわせて読むといいかもしれない。BCLに興味があるがどちらも持っていない人であれば、私としては『再び始めるBCL』をまず参照するのがおすすめ。

紺野 敦/工藤和穂『簡単BCL入門——世界の放送を受信せよ』(CQ出版、2007年)

『再び始めるBCL』の紙面構成は雑誌的で、ひとつの話題について詳述するという感じではないが、豊富な話題で読み物として飽きない。私が気になった記事は、例えば、「心に残るアナウンサー10傑」(pp.10-15)、「BCLラジオのレストアに挑戦!」(pp.85-89)など。

ひとつ驚いたのは、寄稿者の山田耕嗣(往時のファンにとっては「BCLの神様」とのこと)のアマチュア無線用のQSLカードが、「ラジオはアメリカン」の斉藤洋美との2ショット写真だったということ。写真の斉藤洋美は、20代前半ぐらいではないだろうか。

別冊付録として「BCLラジオ周波数データBOOK for Broadcasting Listeners」という小冊子が付いていて、表紙には「海外ラジオ放送の周波数を3200以上掲載」とある。周波数の低いほうから高いほうへ、周波数・出力・曲名などのデータが網羅されている。しかし、放送時間についての記述は省略されている。売り場の棚のとなりに置いてあった、Passport to World Band Radio 2008 (International Broadcasting Service, 2007)の周波数表は、縦軸が周波数、横軸が時間になっているので、実際に聴くときにはこっちのほうが使いやすそうだ。

それはさておき神保町といえば、エチオピアの並びに2軒も別のカレー屋ができている。エチオピアの客をあてこんでコバンザメ効果を狙っているのだろうか?

Google

|

« 「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(7) | トップページ | クラブ954スペシャル(TBSラジオ、4月20日(日)25:00-28:00) »

メディアに取り上げられたラジオ」カテゴリの記事

番組評以外のラジオの話題」カテゴリの記事

ラジオ」カテゴリの記事

短波放送」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『再び始めるBCL——世界のラジオを楽しむ!』(三才ブックス、2008年):

« 「ラジオ批評ブログ——僕のラジオに手を出すな!」総目次(7) | トップページ | クラブ954スペシャル(TBSラジオ、4月20日(日)25:00-28:00) »