クラブ954スペシャル(TBSラジオ、4月20日(日)25:00-28:00)
○「クラブ954スペシャル」(TBSラジオ、4月20日(日)25:00-28:00)
スペシャル・ウィーク(聴取率調査週間)2週目ということで先週に続き、今週も日曜深夜は「クラブ954スペシャル」だった。
1部:楠葉絵美
聴いているうちに想い出してきたのだが、この方(楠葉絵美)は、去年ぐらいにアニメ・ソング特集を担当した人じゃないかな?
今回は、学園ドラマ・アニメ主題歌特集。
少し脱線。先日、某古本市に80年代あたりの『明星』『平凡』の付録の歌本が大量に出ていた。ヒット曲の歌詞とコード進行が掲載されている小冊子のこと。ウクレレのレパートリーを増やそうと思い、適当にひと掴み購入。1冊\300也(高い気もする)。松田聖子の「Rock'n Rouge」のイントロは、弾くと気持ちいい。そんな歌本のなかに、今回かかった、麻倉未稀の「ヒーロー——Holding Out For a Hero」も入っていた。
ひとつ発見だったのは、「ラムのラブソング」が結構いい曲だということ。実は、ちゃんと聴くのは今回が初めて。基本的にはラテン・ポップだが、ティンバレスなどの生の感じといっしょに、打ち込みっぽいサウンドが上手く混ぜてあって、絶妙のバランス。間奏のモントゥーノも愉しげでいい感じ。キレよく終るエンディングもいい。古さがまったくないレヴェルの高いポップス。
楠葉のちょっと声優っぽい声と、しゃべりの独特のテンポが、最初は「合わないかな」と思ったが、聴いているうちにそのテンポに合ってきて、最後にはその可笑し味が愉しく感じられた。話題がわりと普通だったのは残念かなぁ。でも、あんまり突飛な話をすると、他の番組のまじめなリポートのときに、リスナーから「あ、白米の人だ」とか思われてしまうかもしれない。
2部:一場麻美
洋楽の2部の担当はおなじみの一場麻美。「洋楽デヴュー」をテーマに、そろそろ洋楽も聴いてみようという人向けに、「超有名な曲たち」の特集。「洋楽ファンの皆さんにはちょっと物足りないかなぁと思いながら選曲」したとのこと。
週末の終わりともウィーク・デイズの始まりともつかない宙ぶらりんな時間の虚ろさには、知らない曲のほうが合うと思っていたのだが、ほとんどが歌えるぐらい知っている曲だった(上手く歌えるという意味ではなく、歌詞をそらんじているということ)。とはいえ、結構愉しんで聴けた。素直に「こういう選曲もアリだなぁ」と思った。
「超有名な曲たち」と言いつつも、名曲のカヴァーを取り上げたパートでは一場のこだわりが出ていたような気がする。Marcus Miller は、メジャーだけれどもラジオではあまりかからない印象があるので、Good Job だったと思う。
ところで、テーマである「洋楽デヴュー」という言葉を聴いて思ったのだが、最近の音楽リスナーにとって「洋楽デヴュー」という感覚にどのくらいリアリティーがあるのだろうか? 「音楽ファンたらんとする者は、洋楽にも通暁すべし」という強迫観念あるいは自意識は、たぶん10代の音楽リスナーには希薄なのではないかと思われる。ましてや、洋楽を歴史を遡ってまで聴く人はもっと少なそうだ。20代以上でも、洋楽を聴く習慣のある人は、私の周りには意外と少ない。そういう人は決まって「いや〜、英語わかんねぇし」みたいなことを言う。そういうことじゃねぇんだよなぁ、もう。
聴けてよかった曲ベスト3:
3位:Earth, Wind and Fire, "After the Love is Gone"
でも個人的には Airplay (David Foster と Jay Graydon によるユニット)のアルバムに入っているヴァージョンのほうが好き(名盤!)。トミー・ファンダーバーグのちょっと硬質でハイ・トーンのロック・テイストなヴォーカルがいいのです。一場は「私自身、Earth Wind and Fire ですごく好きな曲が多いので、何をかけるか本当に迷った」とのこと。ちなみに、私は "Reasons" (in That's the Way of the World, 1975)がフェイヴァリット。2位:Bobby Caldwell, "What You Want Do for Love"
単に、Bobby Caldwell ずきなので。1位:Donny Hathaway, "What's Going On"
これは、夜中に聴くととてもいい感じ。このイントロはキーボードでよく弾いたなぁ。
たぶん、AORファンは泣いてよろこんだ一夜だったのではないかと思う。
2部のプレイ・リスト(今回は持っているCDが多かったので作成がラクだった):
オープニング
-Philip Bailey & Phil Collins, "Easy Lover" in Chinese Wall (1985)
-Earth, Wind and Fire, "After the Love is Gone"in I am (1979)
954 Music Up
-The Carpenters, "(They Long to Be) Close to You" in Close to You (1970)
-Chicago, "Hard to Say I'm Sorry" in Chicago 16 (1982)
-Ray Parker Jr. & Raydio, "Woman needs Love" in A Woman Needs Love (1981)
-Sting, "Englishman in New York" in Nothing Like the Sun (1987)
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-Sixpence None the Richer, "Kiss Me" in Sixpence None the Richer (1997)
-Roberta Flack, "Feel Like Making Love" in Feel Like Making Love (1975)
Music Style(ライヴ・ヴァージョンの名曲特集)
-Donny Hathaway, "What's Going On" in Live (1972)
-Christopher Cross, "New York City Serenade" Greatest Hits Live (1992)
-The Isley Brothers, "Between the Sheets" in Live! (1993)
-Chaka Khan, "What Cha' Gonnna Do for Me" in What'Cha Gonnna Do for Me (1982)
一場セレクション(名曲のカヴァー特集)
-Batti Bass feat. Aaron Blackmon, "Loving You" in Cafe'dge (2001)
-The Fugees, "Killing me Softly with his Song"in The Score (1996)
-Marcus Millerfeat. Corinne Bailey Rae, "Free" in Free (2007)
エンディング
-Angie Stone, "Bottles & Cans" Stone Hits: The Very Best of Angie Stone (2005)
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