週刊タケダ記者(仮)vol.8
○週刊タケダ記者(仮)vol.8(2008年2月3日(日)-2008年2月29日(土)分
「もはや戦後ではない」とは、1956年の『経済白書』の言葉。鳩山一郎内閣のときですね。
堀井憲一郎の文体模写はさておき、この「週刊タケダ記者(仮)」も1ヶ月ぶり。もはや「週刊」ではない。まぁ、「週刊」はあくまでも「(仮)」ということで。
「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:
国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。
小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。
○「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、2007年1月31日(木)6:30-8:30)
今回まずは、talkmaster44さんが前回の「週刊タケダ記者(仮)」のコメント欄で紹介して下さった武田記者の発言から:
「こう子年だからチョロチョロじゃないですけども、動いてたというのがあって」
突然の与野党合意その舞台裏:
誰が絵図描いたのかなってことになるわけですよね、で少なくともやっぱり中川秀直元幹事長とか、その森元総理とかそのあたりがどうも通常国会始まる頃から、こう子年だからチョロチョロじゃないですけども、動いてたというのがあって、あれなのかな、今にして思えばですよ、当時は解らないけれども、そう考えると与野党がそういう風に合意していくのは一定の要件を与えながらも、やっぱりまた大連立?っていうね、同じ人たちが動いていて、与野党がこういうかたちで合意すると、じゃ今度は春先の話って言うのは解散総選挙じゃなくて、大連立をどうやってやっていくかみたいな話になるのかな〜というのは与野党ともに見方はずーっと広がっていきますよね。
民主党なんかは甘いこといっていて、本質的な事を国民に解ってもらいたいと、そんなことじゃなくて、もっといい加減なつきあいしてたのがいっぱいあるわけですよね、卓球のラバーに使ってたとかせこい話じゃなくて、もっとどーんと悪いことに使ってたとかそういう話が出てこないと、このまま行くとじゃあ25円下げるとかそういう話になっちゃうんで、そんないろんなスキャンダラスな話をやりながら、じゃあ道路特定財源をどうやってくかっていう議論にもってければ、民主党他野党にとってもプラスのポイントになる可能性は高い。
talkmaster44さん、ありがとうございました。
ちなみに、「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月〜金6:30-8:30)のウェブサイトを見たら、「日本全国8時です」のコーナーのうち荒川洋治の回(火曜日)だけテキストで公開されている。たまに電車の中で聴くことがあるが、けっこう面白い。
○「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年2月29日(金)22:00-23:45)
この日、武田記者は「アクセス」に前半は電話で、後半は生での出演でした。
「最近はですね、国土交通省の弁護士と言われてますね」
冬柴鉄三国土交通大臣について:
冬柴[鉄三]国土交通大臣は、公明党から出てて、苦学して弁護士をされてたかたなんですけど、で、公明党だから弱者の味方を標榜してきたんだけど、最近はですね、国土交通省の弁護士と言われてますね。
国土交通省を一生懸命弁護することに汲々としてて、道路予算のお金がどうやって庶民から吸い上げられてるのかっていう、冬柴さん、あるいは公明党の原点を忘れてんじゃないかという批判が出てますから。
「役所が冬柴さんの将来まで考えて支えるってことしてないんですよね」
公明党と国土交通省の関係:
武田記者 政治的なことを言うとですねぇ、まず公明党は、その、閣僚を出す際に、ひとつは、その役所の中で絶対に嫌われてはいけない、ということなんですね。つまり、役所の中で嫌われると、後で意地悪されますから、だから、まず役所で、そのぅ、まぁ「シンパを増やす」という言い方ですかね。だから、役所と仲良くするってのが、ある意味至上命題みたいにして大臣を送り込むというのがひとつあります。
それから、もう一点。冬柴さんの場合は、前の国土交通大臣は北側 [一雄]さん、公明党から出てる。北側さんは、公明党の、まぁ、エースというか、次の世代を担う部分がありましたから、役所がバック・アップするわけですね。
ところが、この国土交通省も、私は、ズルくて——ズルいと思うんですけども、冬柴さんは、まぁ、「いっちょあがり」なわけですよね、もう幹事長やって国土交通相やって。だから、役所が冬柴さんの将来まで考えて支えるってことしてないんですよね。つまり、自分のことばっかり考えて言いたいことだけ言わして
麻木久仁子 変な話、いい風よけにしてるでしょ。
武田記者 まぁ、そういうことですよ。
「つい去年まではですね、参議院の予算の審議なんてのは、つまんないんですよ」
参議院における予算審議の展望:
あのぅ,私はですね——「ねじれ国会」のいい面だと思うんですけど——つい去年まではですね、参議院の予算の審議なんてのは、つまんないんですよ。もう何やってんだか、どうせ決まってるものですから、ホントにつまんない。なんでNHK、中継するんだっていうぐらいつまんない。
ところが、やっぱりこの臨時国会、それから……ぐらいからですね、参議院の議員、とりわけ野党の議員、元気。それから自民党の議員も緊張感もってる。したがって、参議院の審議というのは、かなりそういう意味では面白くなる、修正協議も含めてですね。少し、前よりは期待してて見てていいんじゃないかという風に考えます。
「幹部の連中になると、もう、なんだか何言ってるか解んない」
防衛省について:
武田記者 今日、霞ヶ関の別の省の役人が言ってましたけど、あの、「防衛省と自衛隊ってのは、結局、昔の帝国海軍と一緒だ」と。
つまり、操船をしてる、船を実際に操ってる人たちというのは職人で、ものすごい誇り高くて、まぁ、名人芸でもって、その、船を操艦する、その、ミサイルを撃つってことを、おそらくやってんでしょう。
ところが、幹部の連中になると、もう、なんだか何言ってるか解んないし、その上、「内局」と言われる、コントロールしなきゃいけないはずの、その防衛省内の人たちはですね、ヘリで呼んだらどういう影響があるかとか、呼んでいいのか悪いのか、海上保安庁とかどうなるかとか、そういうことがまったくわからずに、やってしまってるわけですね。
とりわけ、その、[増田好平]事務次官は、ホントは一番それがわかってなきゃいけない。その上、その前の[守屋 武昌]事務次官はゴルフばっかやってて逮捕されちゃったわけでしょ? だからホントはそれだけおかしいということがわかんなきゃいけないのに、で、それを改革するのは、ホントは石破[茂(防衛大臣)]さんしかいないと言われてた。
麻木久仁子 実際,石破さんは、複雑な体制をもっとシンプルにするっていう改革案を出そうとしてたとこだった。
武田記者 ところが現実には、ぶつけて[イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故(2008年2月19日)]、ふたり行方不明にしちゃって。そのために我われは税金払ってるわけでも,予算組んでるわけでもないですから。そういう事態に立って——しかも彼は二回目ですから、防衛庁長官やってますから——結局、石破さんの改革ってダメだったんじゃないってことになればですね、やはりどこかで責任を取らざるを得ない、ことになるんでしょうね。
○武田記者の画像
既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれないが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っている。
「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されている。下記のページの3枚目の画像に注目:
○「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2007年11月10日(土)、17日(土)20:30-23:30)
「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2007年11月10日(土)、17日20:30-23:30)のポッドキャスティングが、TBSラジオのサーバー強化によって、ようやく聴けるようになりました。しまおまほが武田記者のプライベートを「取調べ」しています:
『土曜日の実験室』をポッドキャストで聞く! (2007年11月10日(土))
「土曜日の実験室」をポッドキャストで聞く!(2007年11月17日(土))
私は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。
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