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週刊タケダ記者(仮)vol.10

○週刊タケダ記者(仮)vol.10(2008年3月16日(日)-2008年3月29日(土)分

またもや快挙です。「週刊タケダ記者(仮)」をわずか2週間のインターバルでお届けします。

今回は、武田記者が登場するポッドキャスティング用コンテンツのリストも作成してみました(本エントリーの後半)。

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2

週刊タケダ記者(仮)vol.3

週刊タケダ記者(仮)vol.4

週刊タケダ記者(仮)vol.5

週刊タケダ記者(仮)vol.6

週刊タケダ記者(仮)vol.7

週刊タケダ記者(仮)vol.8

週刊タケダ記者(仮)vol.9

国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

* * *

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年3月26日(水)22:00-23:45)

「自民党の執行部が考えることが、あまりにも民主主義を逸脱してて、[……]そこまでして道路特定財源、すなわちカネが大切かっていう話になって、世論の同意は得られないんじゃないでしょうか」

ガソリン税の暫定税率の与野党審議の今後について:

武田記者 福田[康夫]総理は今んとこ万策尽きてますから。
渡辺真理 何か、奇策を考えてるんだっていうような話もチラッと聴こえてくるんですけど、これは違うんですか?
武田記者 ありますね。その、参議院で、そのぅ、民主党の対案を可決したら、それがいわゆる「みなし否決」だって言ってですね、なかなか言葉ではよく解らないんですけど。
渡辺 よく解んないです。
藤井誠二 「みなし否決」?
武田記者 「みなし否決」——つまり、これは事実上、政府案の否決なんだということを言ってですね、衆議院で3文の2で可決しようという——
渡辺 もう一回差し戻しちゃおうと。
武田記者 えぇ。これはでもねぇ、何ていうんですか、あのう、「つなぎ法案」ありましたよね。それから、そのう、日銀の総裁の時にもあった、そのう、日銀の総裁も衆議院の議決を優先しろとか、ちょっとこの、自民党の執行部が考えることが、あまりにも民主主義を逸脱してて、ちょっと、んん、それを……もちろん、そこまでして道路特定財源、すなわちカネが大切かっていう話になって、世論の同意は得られないんじゃないでしょうか。

「そんな大切なことが、なぜ「暫定」というですね、とりあえずの予算で今まで行われてたかという事のほうが問題ですから」

ガソリン税暫定税率の今後について:

武田記者 [……]これは、日銀の総裁の時もそうでしたねぇ。「決まらないと大変だ大変だ」と言って——まぁ、私ひとりは決まんなくてもどうってことないから,そのまま行っちゃえと言ってたわけですけれども——
渡辺真理 言ってました、確かに。
武田記者 したらば、実際にあんまりどうってことないんですよねぇ。不測の事態が起きてないからってこともありますけども(笑)。そうなるとガソリン税についても、それは混乱はあると思います。道路の修理が出来ないとかね,地方はそういう悲鳴を上げてますけども——
渡辺 はい。
武田記者 ただ、道路の修理とか、ガードレールとか、そんな大切なことが、なぜ「暫定」というですね、とりあえずの予算で今まで行われてたかという事のほうが問題ですから。
藤井 うん。
渡辺真理 はい。
武田記者 今回も,日銀の総裁の時と同じことを言いたいのは、よく……暫定税率なんてよく解らない、その、税金を我われが取られているということをよく考えるいい機会、いいチャンスになるんじゃないでしょうか。

「議会の言う事聞くのが行政府の仕事ですから」

行政府と議会:

武田記者 [……]よくよく考えなきゃいけないのは、元はと言えば政策を執行するというのは行政の責任ですから。政府であり,地方自治体の問題なんですよね。
藤井誠二 うんうんうん。
武田記者 しかもなおかつ、そのぅ、修正案についても、これどこの、世界中どこの議会でも、ねじれてるところはそうですけども、行政府は——つまり、首相であれ、大統領は——議会を握られちゃったら議会にある程度おもねった案を出すしかしょうがないんですよ。
藤井 うん、そうですね。
武田記者 福田さんは、どうも、今回のガソリンの話でも、日銀総裁でも、「自分が信じてる」と「正しい」と思ったら、そこで行くんだという、そこで突っ張っちゃってると議会という——議会の言う事聞くのが行政府の仕事ですから——
藤井
 うん。
武田記者 そこのところがどうも、総理自身がまだ認識が甘い。それは衆議院の3分の2もってるからなんですけど。
藤井 うん。
武田記者 それから、もうひとつは、そのぅ、他の、その、政党もですね、そこのところが甘い認識をもっているってことがひとつ言えますね。

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2008年3月27日(木)22:00-23:45)

「「むふふ」って総理ですから元もとが、判らないところに、この今日の会見の、この、解りにくさが出てますね」

福田康夫首相の、道路特定財源の再来年度からの一般財源化提案会見について:

道路財源の一般化ってのは、これは実は小泉[純一郎・元]総理も安倍[晋三]前総理もできなかったことですから、結構大きなことなんですね。で、どこまで本気なのかが、なんかこう、あのぅ、「むふふ」って総理ですから元もとが、判らないところに、この今日の会見の、この、解りにくさが出てますね。

* * *

○武田記者の画像

既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれないが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っている。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されている。下記のページの3枚目の画像に注目:

文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

* * *

TBSラジオのポッドキャスティングで聴く武田記者

TBSラジオのサーヴァー強化により、ポッドキャスティング用のコンテンツが聴きやすくなりました。TBSラジオのサーヴァー上の武田記者が登場したコンテンツをリスト・アップしてみました(2008年3月ぶんまで)。今回は「BATTLE TALK RADIOアクセス」と「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」編です。

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)

2007年6月

アクセス特集・宮崎哲弥+上杉隆+武田一顕+渡辺真理・6月13日(水) [「安倍総理の重要法案の強行成立」について]

インターネット対談『メディアはスポーツをもっと“ちゃんと”追っかけないとダメ!』2007年6月27日 (水)

2007年9月

アクセス特集・宮崎哲弥+渡辺真理+武田一顕・9月12日(水) [今後の日本の政権について]

2007年12月

アクセス特集・宮崎哲弥+武田一顕+渡辺真理・12月26日(水) [2007年の日本の政治を『良くした人』『悪くした人』トップ5]

2008年1月

アクセス特集・宮崎哲弥・1月30日(水)今後の政界について

「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、土20:30-23:30)

『土曜日の実験室』をポッドキャストで聞く! (2007年11月10日(土))

「土曜日の実験室」をポッドキャストで聞く!(2007年11月17日(土))

この2番組ぶんは意外とコンテンツの件数が少なかったのですが、「ストリーム」のサイトにはかなりたくさんありました。「ストリーム」編は次回のおたのしみ。

● △ ■ ×

私は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

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