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週刊タケダ記者(仮)vol.6

○週刊タケダ記者(仮)vol.6(2007年12月30日(日)-2008年1月12日(土)分

年末から年始にかけて、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:45)における武田一顕記者の登場が少なかった。

2007年1月13日(金)の放送で麻木久仁子が言っていたように、「ねじれ国会」なのだから丁丁発止・侃侃諤諤の論戦が展開されると思っていたが、その実はゆるい展開が続いている。ニ木啓孝が新聞のコラムの表現を紹介して、「福田屋と書かれた暖簾」と言っていた。なるほど。

「週刊タケダ記者(仮)」バックナンバー:

週刊タケダ記者(仮)vol.1

週刊タケダ記者(仮)増刊号

週刊タケダ記者(仮)vol.2

週刊タケダ記者(仮)vol.3

週刊タケダ記者(仮)vol.4

週刊タケダ記者(仮)vol.5

国会担当、中国通として活躍する「タケダ記者」ことTBSラジオの武田一顕記者は、いまや同局の名物と言っても過言でない存在。国会で動きがあると颯爽と登場し、独特のアイロニーで辛口に調味された情報提供・分析で番組を盛り上げている。(武田記者の近影1近影2

小林信彦の『週刊文春』連載コラム「本音を申せば」でも好評価を受けている武田記者の、「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、月〜金22:00-23:40)における発言のなかで「これは!」と思ったものをご紹介。分析の内容よりも表現の面白さを重視した「タケダ節」収集といった趣を目指す予定。

「BATTLE TALK RADIO アクセス」(TBSラジオ、2007年1月12日(木)22:00-23:45)

「そういうのに長けてないから野党やってるわけですから、それが図らずも新年早々露呈したかたちですね」

参議院外交防衛委員会における給油継続法案の否決について:

渡辺真理 民主党、当初は参議院で採決しない方針だったんですけれども、この方針を変えた真相というのは、やっぽり[野党の]足並み揃わないからですか?
武田記者 まぁ、民主党の不手際というか、根回し不足、ですよね。本来は、その、継続審議にして、その、衆議院での3分の2可決というものの横暴ぶりといいますか、暴挙ぶりをよりPRしようと思ったんですけれども、ちゃんと共産党と社民党に話さなかったもんですから、共産党と社民党が「話が違うじゃないか」と。「だって、政府与党の話は、その、法案はですね、給油法案はおかしいんだから否決するって話だったでしょ」と言って反発されて、民主党が折れたかたちになった。

まぁ、もともと、その、あまりに不手際で、そういうのに長けてないから野党やってるわけですから、それが図らずも新年早々露呈したかたちですね。

「その場合は下野する、というのが憲政の常道ということだと私は考えます」

参議院がですね、その、法案を否決したんだから、その、「国民に聞いてみたい」と福田総理が言って衆議院を解散するというのが、本来の常道ですし、2005年の時に小泉[純一郎元総理]さんは、郵政民営化法案でそれをやったわけですよね。したがって、それほど今回の、そのぅ、インド洋で給油することが大事であれば福田さんも「国民に聞いてみたい」と言ってですね、3分の2を捨ててでも、その、不退転の決意で解散すれば、もしかしたら衆議院で9割ぐらいが自民党と公明党で取れるかも知れませんし、もしかしたら過半数割るかもしれないし、その場合は下野する、というのが憲政の常道ということだと私は考えます。

「福田さんが、こう、物凄く存在感を示して支持率が五十何%、60%とかなれば別ですけど、まぁあの人のキャラクターからいってそういうことはないでしょう」

今年の政局、解散について:

3月4月に政局がない限りは、今年の解散はないっていうふうに、私考えています。それはなぜかというとですね、今出てるのは、7月の洞爺湖サミット後に解散という話が真しやかに流れてますけども、別に、そのぅ、洞爺湖サミット、というか、夏まで行けばですねぇ、福田さんとしては解散する必要ないんですよね。だって、来年の通常国会だって、今年のこの3月までと同じようなやりかたをして乗り切って行けばいいわけですから、別に、そのぅ、洞爺湖サミット後に解散をする必要はないと。ただ、もちろん洞爺湖サミットでですねぇ、福田さんが、こう、物凄く存在感を示して支持率が五十何%、60%とかなれば別ですけど、まぁあの人のキャラクターからいってそういうことはないでしょう。

○武田記者の画像

既にコアな武田記者ファンであればご存知かもしれないが、武田記者の画像が、意外なことに文化放送のサイトに載っていることを先日発見した。

「文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」」という文化放送報道部のブログの2006年10月10日付けのエントリーで、安倍晋三首相(当時)の中国・韓国訪問の同行取材の韓国編で、取材中のスナップのひとつとして掲載されている。下記のページの3枚目の画像に注目:

文化放送報道部日記 「健司と宏枝 22センチのマイク」:
安倍とどこまでも(韓国篇)   =吹野=

「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2007年11月10日(土)、17日(土)20:30-23:30)

「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ、2007年11月10日(土)、17日20:30-23:30)の武田記者のインタヴューのポッドキャスティングは相変わらずダウンロードしにくいようだ。17日放送分の内容についてはすでに紹介したが(週刊タケダ記者(仮)vol.2 )、10日分の放送は私はまだ聴けていない。ともあれ、以下からどうぞ:

『土曜日の実験室』をポッドキャストで聞く! (2007年11月10日(土))

「土曜日の実験室」をポッドキャストで聞く!(2007年11月17日(土))

● △ ■ ×

私は「アクセス」ぐらいしかチェックできないので、武田記者が登場していると思われるTBSラジオの他のワイド番組(「森本毅郎・スタンバイ!」「荒川強啓 デイ・キャッチ!」など)で「これは!」と思われる発言を聴いた方は、お手すきの際にでもこのエントリーのコメント欄で情報提供して下されば嬉しいです。例えば、「「デイ・キャッチ!」で○×について△□と言っていた」程度で構いません。

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