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〜夜な夜なニュースいぢり〜 X-Radio バツラジ(TBSラジオ、2007年10月17日(水)24:00-25:00)

○「〜夜な夜なニュースいぢり〜 X-Radio バツラジ」(TBSラジオ、2007年10月17日(水)24:00-25:00)

この番組では、構成作家が書いた手紙を宮川賢が読みつつイジるという体で、その日のニュースが紹介される。ちなみに宮川が『ラジオマニア2007』(三才ブックス、2007年)で展開していた秀逸なラジオ批評に感心したことは、このブログでも触れた。

○『ラジオマニア 2007』(三才ブックス、2007年)

さて、「〜夜な夜なニュースいぢり〜 X-Radio バツラジ」(TBSラジオ、2007年10月17日(水)24:00-25:00)冒頭で、タモリのレコー・デヴュー30周年を記念して復刻版CDが発売される話題を紹介していた。『タモリ』『タモリ2』『ラジカル・ヒステリー・ツアー』の3作品がそれに該る。「タモリのオールナイトニッポン」で一斉を風靡した「ハナモゲラ語」を駆使した楽曲も満載で、ブラックなタモリを堪能できるのだとか。そういえば「タモリの週刊ダイナマイク」(ニッポン放送)、やらないのかぁ、今年は。あの番組(および後続の番組)は、力の抜けた後のタモリとアングラ時代のタモリの両方の面白さが愉しめるところが好きだったのに。

宮川の番組では、お馴染みの「4カ国語マージャン」、ニセ民族音楽「ソバヤ」(この曲は聴いているうちに途中でハッと意味が解って思わずにニヤリ)が流れた。以前、「大竹まこと 少年ラジオ」(文化放送、2004年10月2日-2007年3月31日、日7:00-10:00)坂田明がゲスト出演したときに、山下洋輔、赤塚不二夫、筒井康隆、高信太郎などの錚々たる面々がバーか何かに集まりタモリの芸を愉しんでいる時に、その中の誰かが「お前、4ヶ国の人でマージャンはできるか」と言ったのに対して、タモリが「できます」と言って演じたのが「4カ国語マージャン」の始まりだというエピソードが紹介されていた。最初はアドリブだったのだ。スゲェ。

CDの発売は12月19日なのだが、「バツラジ」を聴きながら速攻でAmazon.co.jpにアクセスして3枚とも予約。というのも、つい先日、付録にテルミンの組み立てキットが入っている『大人の科学マガジン』を買いそびれて、入手可能日まで今や2か月待ちの有りさま。テルミンとは、本体から突き出た電磁波を発するアンテナに手をかざし、怪しい魔術師か拳法遣いよろしく操作する、ソ連で開発されたシンセサイザーの元祖的な電子楽器。まさか、みんながそんなにテルミンずきとは思わなかった。「まさか、みんながそんなにタモリずきとは思わなかった」とニの轍を踏まないように、今回は先手必勝を期したのだ。

このCDの話題に絡めて宮川が語った「タモリのオールナイトニッポン」(ニッポン放送、1976年10月-1983年9月、水25:00ー27:00)の想い出に、ラジオ聴きのひとりとして非常に共感を覚えた:

オレもねぇ、好きだったモンな〜。物凄かったですよね〜。あの〜、オレもね、「オールナイトニッポン」はタモリさんなんだよなぁ、うん、世代的には。その後は「世界の」が付く人がねぇ、始めてからはね、オレは「そんなに」だったんだけど。おもしろかったんだよな〜。オレがラジオ好きだったのは、そこで培われたような感じがあるようなする気がする。火曜日が所ジョージさんで水曜日がタモリさんだったんだよね、そうそう。

そんでねぇ、あのぅ、山藤省二さんが、その「タモリのオールナイトニッポン」を大好きっていう話を、あのう、聞き付けて「何か、文化、エセ文化人に聴かれてるのって嫌だな」みたいなことをぶちぶちぶちぶち「オールナイト」で言ってたのを憶えてんだけど、オレの中では、その山藤章二さんがタモリさんの「オールナイト」を好きって言うのが、なんかねぇ、こう……何だろうな。

こう、タモリさんとかが出てきた時って言うのは、お笑いっていうのはねぇ、[島田]紳介さんがねぇ、あの、例えてるけど、漫才ブームの後に例えたけど、元もとは、あのぅ、料理の盛られたお皿の上ではパセリのようなものだったと。メイン・ディッシュにはならないし、えぇ、小付けの味付きスパゲッティにすらならない。わきにビュッと乗せるパセリのようなものだったのが、その「お笑い」イコール「パセリ」がメイン・ディシュに切り替わる時代が急に訪れた、ってなことを紳介さんが「ザ・漫才」のブーム、ねぇ、のことを振り返って言っていたけれど、本当にそうだと思ったよね。

で、まだパセリの名残りのあるような頃だから、非常に深夜放送そのものがマイノリティーだったし、で、こういう人が、「今でこそ」の人だけど、「アングラ芸人」ていうかさ、アンダーグラウンドねぇ、あの、決してメジャーなところには行かないだろうって言うような類の人がやってる放送だからオレらもコッソリ聴いて、それが楽しくて、「そんなの聴いてたら親父に怒られるだろうなぁ」みたいな感じだった訳じゃないですか。だけど自分たちの中ではタモリさんてのはもう大ヒーローで、「なんて面白いんだろう、この「オールナイトニッポン」て思ってたんだけど、それを、あのぅ、『週刊朝日』の「ブラックアングル」書いてる、まぁ言ってみりゃあ大文化人ですよねぇ、イラストは上手いし、世の中斬ることもできるし、という、こう、何だろうなぁ、『朝日新聞』における朝日ブランドのなかで看板張ってる山藤章二さんが好きっていうことを公言し始めたことで、オレらはもう嬉しくて嬉しくて仕方なかった憶えがありますよ。「そうなんだぁ、認められたんだ」。

それがあるから、あのう、オレの中で、何ていうのかなぁ、あのう、「デイキャッチ」のイメージはね、イイんですよね。へへ、山藤さんが、あのう、出てたから。だから自分の中では「山藤さん、ありがとう」みたいな気持ちがねぇ、「タモリのオールナイトニッポン」ずきっていうことだけであるんですよねぇ。

私は「タモリのオールナイトニッポン」を聴いていた世代ではないが、伊集院光を小林信彦が褒めるのを読んで感じる想いと同じだなぁと感じた。

ついでに、『サンケイスポーツ』(2007年10月17日付)によると:

 あまりにも有名な中英独日の“4カ国語マージャン”をはじめ、アフリカ民族音楽と聞き違う“ソバヤ”、ハナモゲラ相撲中継、世界の短波放送など、伝説の芸がたっぷりと堪能できる。

とのこと。「世界の短波放送」となると、このブログをご覧の方のなかにも興味のある方が多いはず。「タモリのオールナイトニッポン」の時代と短波放送ブームは時代としては重なっていたということだろうか。うらやましい時代だ。

ところで、このブログで私は「ジェットストリーム」(TOKYO FM、月ー金24:00ー24:55)について何度か熱く語ったりしたが、「ジェットストリーム」と放送時間が重なる「バツラジ」も、実は聴いている。「ジェットストリーム」はリアルタイム、「バツラジ」はタイマー録音して時間差で、という聴き方だ。

○ジェットストリーム(TOKYO FM、月〜金 24:00-24:55)
○「ジェットストリーム」のエンディング・ナレイションの今昔
○JET STREAM 40th Anniversary Around the oneworld(TOKYO FM、月〜金 2007年6月18日〜 7月2日24:00-24:55、7月3日23:00-24:55)
○ジェットストリーム(TOKYO FM、2007年7月16日(月) 24:00-24:55)

「NEWS23」などのテレビの深夜ニュースでその日のニュースは一応チェックする。深夜0:00に前日のニュースの中から面白い話題をおちょくりながら紹介する「バツラジ」は、私にとってのもうひとつの視点を提供してくれる(というほど大袈裟ではない)、なければなくて構わないがあると愉しい番組だ。現代におけるラジオそのもののポジションと同じか。

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