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きらり10代(NHK第一、日20:10-21:55)

○「きらり10代!」(NHK第一、日20:10-21:55)

この番組は、「はまじゅん」こと浜口順子、「てっちぃ」こと高山哲哉(NHKアナウンサー)がMCを務める、10代向けのバラエティ番組。私はそれほどきらりとしていないし、もう10代でもないので、それほど集中して聴いている訳ではない。何となくラジオをつけたときにやっていたら聴き続けるという感じで聴いている。従って、内容を具に記憶している訳ではないが、「あこがれ仕事百科」という10代向けの職業紹介(書籍化もされた)、テーマに沿った音楽のリクエスト、悩み相談などのコーナーなどがある。リスナーを「きらリスナー」と呼び、番組に登録するシステムもあるようだ。

同じく10代向けのラジオ番組であるTOKYO FMの「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FM、月-金22:00-24:00)とのコラボレイション企画など、NHKらしからぬ試みも行ったのだとか(2007年9月9日(土)放送)。

○NHKと「SCHOOL OF LOCK!」がコラボレーション?!- TOKYO FM 広報ハヤシが行く

この番組は、原則的には10代向けではあるが、10代の頃を懐かしみノスタルジックな気持ちで聴いている10代以外のリスナーも少なくないようだ。では、私がノスタルジックな気持ちで聴いているかといえば、そんなことはない。さすがに、番組に時どき出てくる「期末テスト」などの言葉には懐かしさを感じるが、10代の頃の自分を想い出すと、この番組に投稿したり声で登場したりする10代の人たちに比べるとはるかにヒネクレていた。敢えて言うならば、私が10代だったらこの番組を聴いていたとは到底思えない。この番組のリスナーの10代の姿に、10代の頃の自分の姿が重ならないのだ。

従って、そこにはノスタルジーは存在しない。自分にとってリアリティーのない世界をぼんやりと受け入れて、番組の音声が対流する自室のなかを気持ちがクラゲのように漂う感じが不思議と心地良い。そこにあるのはノスタルジーというよりむしろファンタジーだ。そういう、いわく言い難い浮遊の愉悦が、私がこの番組を聴いてしまう理由のひとつだ。

いわく言い難い理由だけではない。はっきりとわかるこの番組の魅力もある。「はまじゅん」がイイのだ。浜口の話は、聴いていてとても好感がもてる。邪気もなく嘘もなく、自然体でウマい。また、どこで聴いたか忘れたが、浜口はもともと構成作家志望だったと言っていたような気がする。そういうアイドルらしからぬところも彼女を魅力ある喋り手にしているのかもしれない。

他方、高山アナについては、最初は、コレといった印象もなかった。テレビで活躍している人のようだが、テレビをあまり見ないので、私が彼に接するのはこの番組を通じてのみで、声でしか知らなかった。もっとオジサン(40代ぐらい)なのかと思っていたが、想像以上に若くて(1973年生まれ)正直なところ驚いた。最初は「若いくせにオッサンかよ」と思っていたが、よくよく考えてみると、自然体で10代の目線に近いところで語るはまじゅんに対して、番組の中の高山アナは10代に語りかける「大人」の役割を果たしているように思える。つまり、はまじゅんが「お姉さん」、高山アナが「おじさん」なのだ。こういう番組の必要条件である「大人」役を、彼が満たしているのだと思う。私の勝手な思い込みかも知れないけれども。

さらに先日、高山アナに対する印象を一変させるものを見た。高山アナは、『ラジオライフ』2007年11月号のインタヴューに応えていた(紙幣の偽造法を紹介したことで有名な同誌(2001年9月号)にNHKのアナウンサーが登場というのはナカナカ)。高山アナ、少年時代は典型的なラジオ馬鹿だったようだ(このブログにおいては最上級の褒め言葉です)。「PAO〜N ぼくらラジオ異星人」(KBCラジオ、1983年5月-1990年4月7日、月〜金21:30-24:30) 、「MBSヤングタウン」(MBS、1967年10月2日-)、「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」(ラジオ大阪、1978年4月9日-1989年10月1日、日0:00-終了時間未定)、「アタックヤング」(STVラジオ、1970年10月1日-)などをはるばる山口県から聴いていたのだとか。高山が北野誠に会った時、「MAKOTOの夜はイタダキ」(MBSラジオ)を聴いていたことを告げると「お前…アホちゃうか」と言われた話なども紹介されていた。トランスミッターの話も、いい話だった。1973年生まれというから、深夜放送ブームにかろうじて触れることのできた最後の世代に該たるのかもしれない。さらに、出身の山口県は、福岡および関西を比較的容易に愉しめる立地なのかもしれない。この時代はラジオ雑誌もいくつか出ていて、遠距離受信の情報やテクニックに豊富にアクセスできたはず。遠距離受信も流行っていたに違いない。ウラヤマシイ。

こんな面白いバックグラウンドを持っているのに、NHKのアナウンサー故、それを直接放送で話したりできないのは残念。さすがにNHKの放送で「私は、KBCの「PAO〜N ぼくらラジオ異星人」を聴いてたんですけど」みたいな話はできないので。

『ラジオライフ』2007年11月号のインタヴューを読んでから、ナンというか、「この人は実はコッチ側の人だったんだなぁ」と親近感を覚えた。

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コメント

きらり10代は、来年4月からはTBSが「全国おとな電話相談室」「全国こども電話相談室リアル」「安住紳一郎の日曜天国」の後継番組として放送するそうです。

投稿: 杉田平和町 | 2008年11月 1日 (土) 18時22分

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