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まとめ(1)「序」:ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談(TBSラジオ、2007年9月2日(日)25:40-28:00)

○「ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談」(TBSラジオ、2007年9月2日(日)25:40-28:00)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談」(TBSラジオ、2007年9月2日(日)25:40-28:00)についての先日のエントリーにアクセスが思いのほか多かったので、需要があると見込み、放送内容のまとめノートを公開します。

個人的な関心などによってメモ内容に濃淡があるので、悪しからず。

なお、放送内容は現在、「文化系トークラジオ Life」のサイトでも聴くことが出来る。出演は、竹熊健太郎宮台真司新井麻希(TBSアナウンサー)。:

※深夜の緊急対談:序をダウンロードする ( mp3 42'20'')
※深夜の緊急対談:破をダウンロードする ( mp3 43'04'')
※深夜の緊急対談:急をダウンロードする ( mp3 38'56'')


『エヴァ』テレビ・シリーズについて

・竹熊(47)・宮台(48)・庵野は同世代(いわゆる「オウム」世代)
・感慨深くも気のすすまない試写
・映画は、話はテレビの前半と同じだが、原画のリアレンジはあるものの旧作のフィルムそのものの流用はない

テレビシリーズの最初の印象
竹熊
本放送でなく、評判を聞いて後で一気に見た。
最終2話も含めて面白かった。夕方の地上波でこんな表現がなぜできたのか? 何があったのか?
道で初めて会った庵野監督と意気投合、『Quick Japan』でインタヴューへ。
前半のSFとしてのクオリティー、謎解きのおもしろさ、作品から漂う殺気
 ∵異常な状況下での制作
宮台
本放送で見ていた(当時女子高生の取材中)
狂った、異常な番組といいう印象。「なんでこんな時間帯にこんな放送」。
シンジの悩み:どうしてロボットに乗って戦わなければならないのか
 ロボット・アニメのセオリー破り
 『ガンダム』のアムロより病的な悩み

宮台
○自分の謎と世界の謎の二本柱
●世界の謎:エヴァとは何か何故そこにあるのか? 使徒、ネルフ、ゼーレとは?
 「いったいそれらは何なのか?」という愉しみ方
●自分の謎:ACとしてのシンジ
     親の証認を得られない ∴反発と過剰適応
     ありがちな感情移入の対象
 「いかにして彼が証認を得られるか?」という愉しみ方
二つの謎の解決の期待がリンクする。

新井
初めて見た。自分と他人の関係を考えさせる。

宮台
どんな人がつくっているんだろうという興味。

竹熊
『QJ』赤田編集長(当時)の落胆:
「ロック・ミュージシャンにこんなインタヴュー、ディープな話がとれる人はいない。」
 →毎号特集へ
『エヴァ』の商業的成功を誰も解説できていない現状。
宮台
◆音楽における表現の衰退
◇娯楽と表現の両立に成功した希有な作品としての『エヴァ』
・娯楽としての『エヴァ』
 編集・画づくりのスゴさ(例)戦闘シーン
 黒沢の影響
・「95年」という時代
 阪神淡路大震災・オウム事件・援助交際ブーム
 平板な現実とハルマゲドン幻想→磐石な現実の亀裂から生起する無気味なモノ
 『エヴァ』がその「無気味なモノ」の正体を教えてくれるという期待(同時代的シンクロニシティ)

竹熊
退屈な日常
⇔面白い日常(政治運動・革命・戦争)への期待
 『AKIRA』『ナウシカ』『北斗の拳』
→臨海点としての90年代なかば
『エヴァ』第1話アフレコ=オウム事件の日
宮台
84年、押井守『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』
 「永遠の文化祭前夜への期待」という気分=80年代の幕開けを象徴する気分
90年代
 「終わりなき日常」という倦怠、ハルマゲドンへ後の廃虚の後の共同性への期待

竹熊
93年『エヴァ』制作開始
95年、10話だけ完成
宮台
2年でたった10話の理由
シナリオ執筆前に世界の宗教における「救済」思想の研究に時間を費やしたのでは。
「救済」のパターンを登場人物に配置
→物語化に間に合わなかったのでは。
竹熊
大月プロデューサーと庵野監督の関係
庵野「大月個人の意見は聞くが、会社の顔をしたら降りる」
大月「作品を見ていない」見たら口出ししたくなるからか。

『エヴァ』ヒットの理由
宮台
・自分達がどういう時代を生きているのか解るという期待
・鏤められたネタ 当時30代半ばにアピール
・シンジ世代の感情移入
 先行作品『ガンダム』善悪の境界の融解、戦う理由に対する主人公の苦悩
『エヴァ』:シンジの内的苦悩のみが前面化、世界の謎は解決せず
 岡本喜八の影響:
  戦争の大儀は一切下らない
  「世界・人類の救済より、今ここにいる個人の問題を重視」という立場
竹熊
庵野による『逆襲のシャア』の同人誌
 作家の表現になってていることの賞揚
 ⇔おもちゃ会社のためのロボット・アニメ
 ロボット・アニメに対する根底的な再考
この同人誌が『エヴァ』に直結
 富野同様、庵野も自分を曝け出す決意
 →ガチンコの自己表現へ
宮台
25、26話=レッド・ゾーンでの仕事をしていること自体が事件
 cf. キング・クリムゾン
竹熊
セメント・マッチは美しい物にはならないことが多い。
「春エヴァ」97年 未完成で異例の劇場公開
  東浩紀から「これから何を信じたらいいのか」というメール

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