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まとめ(3)「急」:ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談(TBSラジオ、2007年9月2日(日)25:40-28:00)

○「ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談」(TBSラジオ、2007年9月2日(日)25:40-28:00)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談」(TBSラジオ、2007年9月2日(日)25:40-28:00)についての先日のエントリーにアクセスが思いのほか多かったので、需要があると見込み、放送内容のまとめノートを公開します。

個人的な関心などによってメモ内容に濃淡があるので、悪しからず。

なお、放送内容は現在、「文化系トークラジオ Life」のサイトでも聴くことが出来る。出演は、宮台真司新井麻希(TBSアナウンサー)

※深夜の緊急対談:序をダウンロードする ( mp3 42'20'')
※深夜の緊急対談:破をダウンロードする ( mp3 43'04'')
※深夜の緊急対談:急をダウンロードする ( mp3 38'56'')


新劇場版について

庵野の声明文

竹熊
映像的クオリティは最高だが、話としてはテレビ版6話のなぞりなので、今後の展開は未詳。
ガイナックスを離れ新会社を設立 →制作だけでなく配給も担当、万全の制作体制
何故いまさら『エヴァ』なのか?
 決意表明に嘘は感じられないので誠実に制作するだろう。
 大人の事情が作品に表れたら許さん。
宮台
新劇場版に垣間見られる「迷走」
∵平穏無事な日常の終焉
◇95年(オウム後)
 『終わりなき日常を生きろ』
 人間的な欲望の範囲内で生きることの肯定 cf. 援交少女
◆現代
 それだけでは幸福になれないという意識
◇エデンの楽園
 「知恵の実」「生命の樹」獲得以前の、動物状態
◆脱自的存在としての人間
 欲望に向き合うだけ、 超越の否定・内在の肯定だけでは不十分
◇映画の観客:泣けて笑えればそれでいい
◆映画批評家:「ただのコピペじゃないか」、欲望に向き合うだけでいいのか?cf. 「夏エヴァ」の庵野
→新劇場版は、欲望の肯定だけでは不十分じゃないか?という問に答えるものでなければアナクロになる。
竹熊
説教だけでは不十分
→完結した作品として語るに足るものになればいい。
 当時の異常な高揚感はないかもしれないが、アニメとしての出来はよい。
竹熊、『寄生獣』『ドラゴンヘッド』『20世紀少年』
 90年代:『デビルマン』『漂流教室』の反復の始まりと失敗
 =オウム事件→漫画家・劇作家(飴屋法水)の挫折
 この時代と『エヴァ』の偶然のシンクロ
宮台
宮沢章夫 も挫折
∵フィクションの想像力を現実が凌駕
 現実に拮抗せんとした特異な作家としての庵野
竹熊
オウムはサブカルの負の側面の凝縮
宮台
『デビルマン』
天空における超人たちの血塗の争いによる日常性の維持
=『エヴァ』的な神学的世界観と「終わりなき日常」の同居
 cf. 『童夢』=『デビルマン』的モチーフの反復の希有な例
庵野=『エヴァ』的大世界から等身大の小世界への傾斜
内在系/超越系のうねり
現状への不満(「知恵の実」)に続く可能性:
・全能を目指す者が出てくるので「知恵の実」を食べるのはヤバい
・「知恵の実」を食ったヤツが救済されるにはどうすればいいか
・ロボトミーで知恵を奪えば楽になる
・徹底して全能を目指す
→庵野的問は終わっていない。しかし、10年前の答え方では不十分

メール(リスナー)
序盤は退屈だが、後半はスゴい。映像のクオリティー、テンションの高さ。
宮台
構図・レイアウト・色指定・CGなど、映像のクオリティーは上がっている。
作品における魂の入れ方が問題。
竹熊
続編を見ないと判らない。「ハイ・クオリティーな予告編」
宮台
アニメの神学的色彩
『テビルマン』『火の鳥』
→『エヴァ』で決着したと考えるのは早い。
 問いは終わっておらず、時代に合った解答への需要はなくなっていない。
 内在/超越の二項対立では済まなくなっている。
 =超越も人間の性(内在)だ。eg.宗教的原理主義への批判・相対化
竹熊
例えば、ゼーレが使徒を派遣しているかも知れないという疑い。
→裏のつながりが建て前で隠ぺいできない現実
宮台
二項図式の崩壊
 cf.内在/超越、右/左、先進/後進、自然/文明
 二項対立を超える(「知恵の実」を食う)存在としての人間
『エヴァ』には、この現実に追い付き、追いこしてほしいという期待
竹熊
庵野に勇気をもらった:
サブカル世代の病としての諦め
⇔庵野:コピーであっても魂を込めるんだ
『エヴァ』に匹敵する表現の不在
→もう一度『エヴァ』をつくることで決着をつける。
宮台
事件としての『エヴァ』
人びとに胸騒ぎを与える作品をつくった人がいたという事実を知るべき
しかし、12年前の方法では現在のわれわれは勇気づけられない。
庵野自身の内省に期待。

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