« 文化系トークラジオ Life (TBSラジオ、2007年8月26日(日)25:40-28:00) | トップページ | Early Morley Bird(J-WAVE、2007年8月19日(日)5:00-6:00)、調布・朝の光と風(調布FM、2007年8月31日(金)7:00-9:00) »

世界陸上開幕! 伊集院光 日曜日の秘密基地 2番手が世陸を面白くするスペシャル!(TBSラジオ、2007年8月26日(日)13:00-17:00)

○「世界陸上開幕!伊集院光日曜日の秘密基地 2番手が世陸を面白くするスペシャル!」(TBSラジオ、2007年8月26日(日)13:00-17:00)

今回は、世界陸上の代表に惜しくも選ばれなかった選手に取材し、それぞれの種目の面白さや、選手自身が「2番手」という位置で感じたり考えたりしたことを紹介するという趣向。種目もいわゆる「マイナー種目」中心だったのも面白かった。

放送で取り上げられた選手は以下の通り:

荒井謙(男子やり投げ、七十七銀行)
 インタヴュアー:伊達みきお(サンドウィッチマン)

十亀慎也(男子三段跳び、法政大学)
 インタヴュアー:伊集院光

野口裕史(ハンマー投げ、群馬綜合ガードシステム)
 インタヴュアー:今野浩喜(キング・オブ・コメディ)

磯谷昇太(男子競歩、京都教育大学)
 インタヴュアー:伊集院光

對馬庸佑(男子400mハードル、アスレティクスジャパン)
 インタヴュアー:松雪オラキオ(弾丸ジャッキー)

桝見咲智子(女子走り幅跳び、九電工)
 インタヴュアー:サードメン高橋卓也

いつも伊集院のラジオで聴くたびに思っていたのだが、伊達(サンドウィッチマン)は声が非常に良い。喋り方もとてもさわやかで、ブログで写真を見たときは正直言って、ギャップにびっくりした。

松雪(弾丸ジャッキー)の謙虚さのにじむ喋り方にとても好感がもてた。 本当に良い人そうだ。少しゆっくり目のしゃべり方だが、内容は整理されていて頭の回転が速そう。

面白かったところ:

いちばん興味深かったのは、二人目に登場したアスリート、男子三段跳びの十亀慎也が語った、身体感覚と言語に関する話だ:

いい動きできた時の感覚っていうものを憶えて、で、それが一日目で憶えて、次の日にまた新しい感覚出たとするじゃないですか。んで、それは感覚、新しい感覚なんで、その前の日の感覚とは違うじゃないですか。それをいっぱい集めてきて、共通するモノを、こう抜粋してくるんです。

で、それをまず自分の言葉にするんですよ。感覚って言うのはすぐ消えてしまうモノなんで、一回言葉にしないとダメなんですよ。だからその抜粋してきたモノを言葉にして、で、その言葉を使って、次、また次の練習で感覚に戻して、で、その感覚をやる、っていう作業じゃないかなと思うんです。

気になったところ:
(1)インタヴュアーの腕
やはり単純に、インタヴュアーの腕前はコンテンツの面白さを物凄く左右する。伊集院とそれ以外の若手芸人の実力差が歴然としていて、残念ながらパート毎に面白さのムラがあった。今回はいわば「マイナー種目」の選手が取材の対象だったため、リスナーのほとんどは、その種目に関する知識も経験もほとんどないはずなので、どのくらい話を聴き出すインタヴュアーの腕にすべてがかかっていたのだが。

(2)個別具体的な細部の翻訳不可能性の問題
伊集院自身が番組内で語っていたが、

全然、こう、自分が門外漢なのにスポーツ選手に話とか聞いたりとかする時に、僕の中で大事だと思うのは、自分の立場と、こう、重ねて考えてみるってことだったりすると思うのね。で、そうじゃないと、ほら、陸上選手以外、面白くない番組になっちゃいかねないから。いつも過剰なぐらい俺は自分のこととして大体捉えるようにしてんだけど。

確かに聴き手の側に戦略やアティチュードがあると、インタヴューの内容は興味深く締まったものになる。むしろ、そうでないとインタヴューする意味はないとすら思う。先述の通り、伊集院とそれ以外の若手芸人との差は、そこに由来していたと思う。初めて接する対象から引き出される誰も知らない話をうまく「通訳」することは、インタヴューにとって非常に重要だと思う。

しかし、トップアスリートの「通訳者」としての役割をインタヴュアーが自認し過ぎると、取材対象がもっていて他の誰も持っていないせっかくの面白みが後景に退いてしまう。

今回はその「通訳」が多少過剰だったように思えた。説明しようとしすぎていた。今回の場合は、例えば、やり投げのやりを持っていないほうの手の使い方の重要性のような、他の人には語れない個別具体的な細部のをたくさん掘り出すことのほうが、リスナーにとっては愉しいかもしれない。知らないことを知ることは単純に痛快であるし、テレビではなかなか得られない情報なので今どきラジオを聴いていることのプレミア感も増すはず。今回は伊集院の「通訳」回路を経ることで、個別具体的な細部よりも陸上競技とお笑いの共通点などに焦点が移ってしまい、結局は例えば精神力云々という抽象的な話にが収斂してしまっていて勿体なかった。

陸上のマイナー種目との共通点探しはリスナーに委ねて良かったのではないか? 今回のようなテーマの場合、リスナーにズバリ答えを提供する必要はないと思う。

Google

|

« 文化系トークラジオ Life (TBSラジオ、2007年8月26日(日)25:40-28:00) | トップページ | Early Morley Bird(J-WAVE、2007年8月19日(日)5:00-6:00)、調布・朝の光と風(調布FM、2007年8月31日(金)7:00-9:00) »

AM」カテゴリの記事

TBSラジオ」カテゴリの記事

ラジオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/423073/7723130

この記事へのトラックバック一覧です: 世界陸上開幕! 伊集院光 日曜日の秘密基地 2番手が世陸を面白くするスペシャル!(TBSラジオ、2007年8月26日(日)13:00-17:00):

« 文化系トークラジオ Life (TBSラジオ、2007年8月26日(日)25:40-28:00) | トップページ | Early Morley Bird(J-WAVE、2007年8月19日(日)5:00-6:00)、調布・朝の光と風(調布FM、2007年8月31日(金)7:00-9:00) »