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輝く!「コラムの花道」傑作選 オールタイム・リクエスト(TBSラジオ、2007年6月22日(金) 17:50-22:00)

○「輝く!「コラムの花道」傑作選 オールタイム・リクエスト」(TBSラジオ、2007年6月22日(金) 17:50-22:00)

松本ともこ、小西克哉による昼ワイド「ストリーム」(TBSラジオ、月~金 13:00-15:30)内のコーナー「コラムの花道」の傑作選。タイマー録音でエア・チェックしておいたものを聴く。

「コラムの花道」とは、日替わりでコラムニストによる20分のトークをフィーチャーしたコーナー。正直言って、昼ワイドなので、オン・タイムで聴いたことはほとんどない。「コラムの花道」を知ったのは水道橋博士のウェブ上の連載を通じてのことで、博士が「毎日、エアチェックし、iPodに取り込んで」、番組のディレクターに「今までの全放送をコンプリートで揃えたいから、録音ミスした回をダビングして欲しい」と懇願したほどの名コーナーだと言うから、聴かないわけにはいかない。私はポッドキャスティングで聴いている。

個人的には、映画評論家、町山智浩が一番おもしろいと思う。町山に注目するようになったのは、先述の水道橋博士のウェブ上の連載の次の部分を読んだのがきっかけだった。売春窟の子供たちに対する町山の姿勢が次のように紹介されている:

○映画『売春窟に生まれて』紹介(5月17日放送) 
[中略]
 そして、この状況を町山智浩氏は、
 「子供時代は、ファンタジーであり、世の中に妖精や王子やお姫様がいると信じられる時代なんだ。でも、それを与えられる子供たちは人類史のなかでもレアで、世界のほとんどの子供達には少年時代すらないんだ」 と説く。

「WEBダ・ヴィンチ|4ちゃんねる! - 水道橋博士」2006年2月3日

こういう正論は、最近少ないような気がする。

こういうまじめなことを話題にする一方で、町山は、下ネタも得意としている。このバランス感覚が絶妙なのだ。『マトリックス』の監督、ウォシャウスキー兄弟の兄ラリーが、SMの女王様の命令で上半身を女性に肉体改造しているという話は、印象的だった。

町山に関してもうひとつ印象的なのは、先ほどと同じソースの次の箇所:

○モーガン・スパーロックのTVシリーズ(7月19日&26日放送)
 ドキュメント映画『スーパーサイズ・ミー』の監督による米国のテレビ番組『30デイズ』の紹介。
 30日間、最低賃金生活で暮らさなければいけないドキュメント企画など。
[中略]
 そして、この回では、なんと町山vs勝谷戦争が勃発。
 ※番組内が緊張状態に突入するも、次週には休戦。
 その影に、「番組リスナーのためにも交戦して欲しくない」との飯島ディレクターの仲介があった。この国連平和維持活動には勝手にノーベル平和賞を捧げたいくらいだ。

「WEBダ・ヴィンチ|4ちゃんねる! - 水道橋博士」2006年2月3日

「町山vs勝谷戦争」について wikipedia を見てみると:

その結びの際にいきなり勝谷を話にあげ、「彼をそのテレビ番組に出演させて、中国人や韓国人として生活させれば少しは言われる側の気持ちがわかるだろう」という趣旨の発言をした。

町山智浩 - Wikipedia

とのこと。勝谷誠彦(「コラムの花道」水曜日担当)の中国・朝鮮に対する姿勢や発言があまり好きでなかった私としては溜飲が落ちる思いだった。中国人・朝鮮人・在日の友人をもつ私は、どうしても「彼らを傷つけるようなことを言って欲しくない」という気持ちになってしまうからだ。「町山vs勝谷戦争」――言論の戦争なのだから、ケリがつくまでやって欲しかった。しかし、博士の

「番組リスナーのためにも交戦して欲しくない」との飯島ディレクターの仲介があった。この国連平和維持活動には勝手にノーベル平和賞を捧げたいくらいだ。

「WEBダ・ヴィンチ|4ちゃんねる! - 水道橋博士」2006年2月3日

という発言に、私は己の矮小さを思い知る。

22日の「傑作選」放送の終盤で博士はこう言った:

勝谷さんもそうなんですけど、町山さんも、ナンかやっぱり、新聞が捨てるもの、雑誌が捨てるもの、いろいろ権威のあるものが捨てて「このネタ書けないな」というものを下流で拾ってるじゃないですか、そこがイイと思うんですよね。

「輝く!「コラムの花道」傑作選 オールタイム・リクエスト」TBSラジオ、2007年6月22日(金)

相対立する思想をもち、番組内で一度は激突したふたりのコラムニストを共通項で括りつつ、両者を同時に高く評価したのだ。この離れ業は、番組に対する博士なりの「ノーベル平和賞」授与なのかもしれない。ただただただ脱帽すると同時に、ラジオ・リスナーとしての私自身の底の浅さに恥じ入るばかりでありました。

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